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『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』ネタバレ感想・解説!数々の名シーン、ラストが素晴らしい歴史的名作

【評価】二作目のジンクスをものともしないシリーズ最高峰の作品

映画『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』は、世界的SF作品「スターウォーズ」シリーズの第二作にあたる作品です。

前作の「エピソード4」では見事にデス・スターを打倒するという目的を成し遂げた反乱軍一行でしたが、本作ではタイトルにもあるように帝国軍の逆襲を食らってしまうことになります。

それでも、シリーズ最高傑作として本作を推すファンの声も多く、映画史に残る屈指の名シーンも収録されているなど、暗い雰囲気の中にも数多く魅力的な要素が存在する作品です。

今回はそんな『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の個人的な感想や解説を書いていきます!なお、ネタバレには注意してください。

映画『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』を観て学んだこと・感じたこと

・強大な力を誇示する帝国軍の恐ろしさを痛感
・ついにヨーダが姿を現し、絶大な存在感を発揮している
・ラストシーンはやはり今見ても色あせない

映画『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の基本情報

公開日1980年6月28日(日本)
監督アーヴィン・カーシュナー
脚本リイ・ブラケット
ローレンス・カスダン
出演者ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)
ハン・ソロ(ハリソン・フォード)
レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)
C3PO(アンソニー・ダニエルズ)
R2D2(ケニー・ベイカー)

映画『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のあらすじ・内容

映画『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のあらすじ・内容

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。

デス・スターを反乱軍によって破壊された帝国軍は、勢いをくじかれるどころかさらに攻勢を強めて反乱軍を追い込みにかかっていました。その激烈な抵抗を前に戦線を後退せざるを得なかった反乱軍は、氷の惑星ホスへと逃げ込みます。

ダース・ベイダーは探索の手を緩めず、ルークは危機的状況を迎えますがなんとか脱出に成功。しかし、脱出の過程でルークは吹雪に倒れてしまい、絶体絶命かに思われました。

そこで彼の眼前にオビ=ワンの霊体が登場し、「惑星ダゴバにいるジェダイマスターのヨーダに師事せよ」と告げられます。遅れて駆け付けたソロの助けもあってなんとか九死に一生を得たルークは、ヨーダを尋ねてダゴバへと向かうのでした。

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映画『スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のネタバレ感想

【解説】監督・脚本を務めたのはルーカスではなくアーヴィン・カーシュナー!

【解説】監督・脚本を務めたのはルーカスではなくアーヴィン・カーシュナー!© Lucasfilm Ltd. & TM.

まず映画の内容を解説する前に、本作をめぐって皆さんが勘違いしそうな点に触れておきたいと思います。前作では監督・脚本を務め、シリーズの顔としても高い知名度を誇るジョージ・ルーカスですが、実は本作での彼の肩書は「製作総指揮」であり、監督でも脚本でもなかったことをご存知でしょうか。

この製作総指揮という役職は非常にあいまいな業務を担当していることで知られていますが、大体の場合は「シリーズ最高責任者」というのが的確でしょうか。つまり、会社で言えば管理職に相当し、映画の製作から権利の管理までを行なう人物であるといえるでしょう。

ただ、ルーカスの盟友でもあるスティーブン・スピルバーグはしばしば、実作業こそ担当しないものの、名前でお金を集めて他の監督に撮らせるという名義貸し的な形で製作総指揮のポジションを用いることもあります。

本作の場合は恐らく前者のようなスタイルで用いられた製作総指揮のポジションであり、直接的な映画撮影にはそれほど介入していないと思われます。ちなみに、ルーカスが監督・脚本のポジションを降りた理由としては、前作の記事でも触れたような「大作ならではの甚大なプレッシャー」を嫌ったという説があります。分かりやすく言ってしまうと「もう叩かれたくない!」というルーカスの意向が反映されているということです。

 

では、本作の制作を担当したのは一体誰なのかというと、ルーカスによって抜擢されたのはアーヴィン・カーシュナーという人物でした。彼は当時有望な若手監督というような位置づけだったようですが、ルーカスはあえて彼をすでに世界的な作品に成長していた本作の監督に据えたのです。

結果的にこの選出は大成功となり、本作はスターウォーズの歴史においてもトップクラスにファンからの支持を集めることになるのです。ただし、公開前のルーカスは「とんでもない失敗作が出来上がってしまった」と作品の出来に絶望したようで、関係各所に謝罪の連続であったと言われています。もっとも、公開後の絶賛の嵐を受けてルーカスもその考えを改めたようで、結果的にルーカスの代表作としてもその地位を確固たるものにすることとなるのです。

前作に比べると多少暗めなストーリーも、繋ぎの章とは思えない完成度

前作に比べると多少暗めなストーリーも、繋ぎの章とは思えない完成度© Lucasfilm Ltd. & TM.

ここからは本編の解説に移っていきます。まず、いったんは本作に与えられた目的を整理してみましょう。この作品は、三部作の第二作目という非常に難しい作業が求められるものとして宿命づけられていました。

もともと「初代が好調であったために2が作られる」という方向性が採用されがちな映画界において、はじめから三部作を想定して製作された本シリーズのあり方はそもそも異質なものでした。加えて、三部作の二作目として位置づけられるということは、作品としての見せ場をつくりつつ、最終作に繋ぐためのバトン的な役割も有する必要があります。

こうなると「単体映画としての面白さ」と「バトンとしての役割」の両立が求められ、これが作業としては非常に難しくなってしまうのです。このパターンの失敗例は、たいていの場合「最終作に向けて話を盛り上げていたら、作品単体としての魅力がイマイチなものになってしまった」という感じでしょう。

皮肉なことに、その分かりやすい例として挙げられるのがいわゆる新三部作と位置付けられる「スターウォーズ エピソード2」という映画です。

この映画は作品単体の魅力よりも次回作を見据えた脚本的都合が目立ってしまい、その点を欠点として指摘していました。つまり、たとえスターウォーズという超大作であってもしばしば引き起こされてしまう失敗なのであり、その部分の調整がいかに難しいかということを物語っています。

 

しかし、本作に関してはそうしたジレンマを完全に打ち破っており、作品単体としての面白さと次回作へのバトン的役割を完全に両立していました。中身は言うなれば「反乱軍がしだいに追い込まれていく映画」であり、よく見ていくと作品全体が前作よりも暗い雰囲気で満ちていることが分かります。

ところが、そうした脚本の都合を上手くフォローするように、謎のジェダイ・ヨーダとの特訓やソロとレイアの恋模様、ダースベイダーの正体露見など、映画としての見どころがなくならないような工夫がいくつもなされています。

もちろんこうした演出が次回作への伏線的な役割を担っているのも事実で、本作は上手に組み込まれないことの多い二つのファクターを非常に上手く料理しているのが素晴らしい点でしょう。三部作の中編としてはこれ以上ない作品なのではないかと思います。

単なる人形にもかかわらず、人々を惹きつけたヨーダの存在

単なる人形にもかかわらず、人々を惹きつけたヨーダの存在© Lucasfilm Ltd. & TM.

この作品で初お披露目となったのが、謎多きジェダイ・マスターのヨーダです。あらすじの項でも少し触れましたが、オビ=ワンの言葉をもとにたどり着いた惑星ダゴバでルークはヨーダに出会い、彼の弟子に取り立てられます。

そこでヨーダと共に修行に明け暮れることになるのですが、厳しいヨーダの教えは見ているこっちが気の毒になってくるほどでした。ただ、その厳しさと強さを兼ね備えたヨーダの外見がこじんまりとしていて単なる爺さんになっていなかったことが、映画のいいアクセントになっているような感じがしました。

 

そして、この特徴的な外見と寡黙でミステリアスな設定がたちまち人気に火をつけ、スターウォーズのキャラクター内でもトップクラスの人気を誇るようになっていきます。

本作中で描かれたヨーダの姿は、CGではなくすべてパペット(人形)を用いているというのが特徴的でしょう。考えてもみれば、形式的には大規模な映画のスクリーン内で「お人形遊び」をしているのと本質的には変わらないわけで、単なる人形に過ぎないヨーダの姿を魅力的に見せた製作陣の工夫はあっぱれという他ありません。

実際、本作ではカット割りや光の当て方、人形の動かし方に至るまで、非常に気を配ってヨーダというキャラを描いていることがわかります。よくよく見ていけばヨーダがCGではなく人形であることは分かってしまうのですが、単なる人形をここまで魅力的に動かしているのはやはり称賛に値するべきでしょう。

 

ちなみに、後のシリーズでもヨーダは度々登場することになるのですが、登場作品によって彼の描写方法は異なります。「エピソード1」では本作同様にパペットが用いられましたが、以降に製作された「エピソード2」「エピソード3」ではフルCG化がなされました。これはヨーダもライトセーバー戦を繰り広げなければいけなかったためだと考えられ、パペットのままでは困難に思える大迫力の戦いを繰り広げていました。

しかし、「エピソード8」でヨーダが出演した際にはふたたびパペットが用いられ、映画としては非難の嵐に晒された作品の数少ない見どころとなりました。古参のファンには今でもなお「パペットのヨーダ」を尊重する風潮があり、この点は公開当時から称賛されていたように記憶しています。

今後はヨーダの出演機会も少ないかとは思いますが、仮に描かれた際にはパペットで描写されているのか否かを考えてみるのも面白いかもしれません。

【解説】ラストのダースベイダーが発する衝撃の告白は、演者にも知らされていなかった?

【解説】ラストのダースベイダーが発する衝撃の告白は、演者にも知らされていなかった?© Lucasfilm Ltd. & TM.

本作のラストシーンは、まさしく永遠に映画史に刻まれるであろう衝撃的なものとなりました。もはや映画を視聴していない方でさえ知っていそうなダースベイダーによる”No, I’m your father.”という告白と、それを耳にしたルークの”Noooooo”という絶叫。ここに来てルークも我々もまさしく衝撃を受けることになったのでしょうが、残念ながら筆者はその感動をうまくお伝えすることができません。

その理由はシンプルで、本作の視聴前から漠然と「ルークの父はダースベイダーだ」ということを知ってしまっていたからです。はじめてこの作品を鑑賞したのがまだ幼い頃でしたから、もはや現代で「完全なネタバレなしで衝撃の告白を耳にする」ということは難しいのかもしれません。

 

ただ、当時はいかにこの衝撃をネタバレなしで観客に届けるかということを非常に重視していたようで、なんとルーカスはスタッフはおろかダースベイダー役を演じる俳優のデヴィット・ブラウズと声を担当したジェームズ・アール・ジョーンズにすらその事実を伝えなかったそうです。これは演者の口からネタバレが流布するのを恐れて取られた措置であり、ルーカスの徹底した対策ぶりがうかがえます。

そのため、撮影時は「オビ=ワンがルークの父を殺した」というセリフが当てられることで先の事実を伏せており、シーンを撮影し終えた完成直前のタイミングで声優のジョーンズにこの事実を告げてセリフを差し替えさせたようです。

こうした徹底的なネタバレ防止策によって観客はその事実をつゆとも知らずに鑑賞することになり、衝撃のラストシーンは伝説のものとなったのでした。ただ、その徹底ぶりが高じた結果、ルークの俳優であるブラウズはとうとう映画が完成するまでこの事実を知らなかったようで、その徹底ぶりに不満を漏らしたとも言われています。

 

この内容をまとめると、本作の肝は「ルークの父がベイダーであることを知っているか否か」で作品に対する満足度が大きく変わるかもしれません。万が一まだ本作を鑑賞していない方がここまで記事を読み進めてしまっていた場合、もしかすると映画を鑑賞した際の感じ方が大きく変わる可能性があります。

ただし、先にも述べたように「ベイダー=ルークの父」という衝撃の事実はネタバレの時効を迎えているようにも思われるので、基本的にあまり気を使う必要はないかもしれません。我々を含めた若者世代がフルに本作を楽しむというのは、なかなか難しいのかもしれませんね。

【評価】二作目のジンクスをものともしないシリーズ最高峰の作品

【評価】二作目のジンクスをものともしないシリーズ最高峰の作品© Lucasfilm Ltd. & TM.

今さら言うまでもないのかもしれませんが、この作品が映画史に残る傑作であるということは間違いないでしょう。数々の名シーンに心躍るような宇宙戦争、さらにはヨーダというシリーズ屈指のキャラが活躍する作品なのですから、最高傑作に推す方が多いのも頷けます。

ただし、あくまで私見ですが「スターウォーズの最高傑作」と問われた場合には、たいてい本作または前作のエピソード4を推す声が多いように感じるのです。この2作品、同じスターウォーズというシリーズに位置付けられる映画ではありながら、根本的な部分がかなり異なるという点にお気づきでしょうか。

まず、エピソード4に関してはとことんまで王道を突き詰めた作品であり、起承転結が実によくまとまっています。最後にもデス・スターという強敵を打倒してハッピーエンドを迎える作風から、例えるなら昭和の「仮面ライダー」や「ウルトラマン」的な作品といえるかもしれません。洋画だと「インディ・ジョーンズ」が近しい存在でしょうか。

 

一方で、エピソード5は終始帝国軍に押されっぱなしの作品であり、最後もルークがベイダーに敗れ去るというバッドエンドに近いような締め方がなされているという点に特徴があります。内容に関しても暗さと深さが増しており、例えるなら平成の「仮面ライダー」や「ウルトラマン」に見られるような、少し王道をひねった作品といえるかもしれません。

こうして両者を比較していくと、やはりこの違いを生み出したのは監督や脚本の交代が大きいのではないかと思われます。エピソード4のような快活な冒険話はルーカスの魅力が全面に出ていましたし、逆にいえば本作で彼が制作に深く携わっていればこれほどの名作にはなり得なかったのかもしれません。

実際、ルーカスはシリアスな内容を描くのがやや不得意な監督・脚本家であるというイメージが強く、彼の降板は図らずも英断だったのかもしれません。実際、完成前後のルーカスを見るに、彼にとっての理想的な映画ではなかったようですから。

ただし、言うまでもないことですがどちらの作品もエンタメのお手本にするべきと思えるような傑作であることは疑いようもなく、ある意味で二通りの「正解」を我々に示してきたといえるでしょう。そして、最終作となる「エピソード6」でも作品の魅力を余すところなく発揮し、シリーズは伝説のものとなるのです。

(Written by とーじん)

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