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『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』ネタバレ感想・考察!究極の「親子喧嘩」にもついに終止符

銀河を巻き込んだ「親子喧嘩」がついに完結

映画『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』は、世界的SF作品「スターウォーズ」シリーズの第三作にあたる作品です。

前作の「エピソード5/帝国の逆襲」のラストで衝撃的な告白を耳にしたルークと、その父アナキンの親子関係に着目した本作は、すでに世界的な作品となっていたシリーズの名声を確固たるものにしました。

もはや伝説となっている旧三部作の完結編として、スターウォーズファンはもちろんのこと、まだシリーズに全く触れたことのない方にも、前作を予習したうえで見ていただきたい作品に仕上がっています。

今回はそんな『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の個人的な感想や解説を書いていきます!なお、ネタバレには注意してください。

映画『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』を観て学んだこと・感じたこと

・旧三部作という親子の物語が完結したことに感動
・やはりアナキンは最後までカリスマだった
・後年になって作品に手を加えるのは難しい…

映画『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の基本情報

公開日1983年7月2日(日本)
監督リチャード・マーカンド
脚本ローレンス・カスダン
ジョージ・ルーカス
出演者ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)
ハン・ソロ(ハリソン・フォード)
レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)
C3PO(アンソニー・ダニエルズ)
R2D2(ケニー・ベイカー)

映画『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』のあらすじ・内容

映画『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』のあらすじ・内容

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。

囚われの身となってしまったソロを救出するべく、ルーク・レイア・ランドの三人はタトゥーインの犯罪王ジャバザハットの本拠地を訪れていました。

ベイダーに敗北して以降のルークは己を鍛えなおし、この期間で一流のジェダイとして成長。奪還作戦では苦戦を強いられるも、力をつけていたルークは逆境を跳ね返してソロを救出することに成功しました。

 

その後、ルークは己の修行を完遂するべく惑星ダゴバに居を構える師匠・ヨーダのもとへと帰還しますが、すでに彼は病に倒れていたのです。

しかし、ヨーダは「ジェダイとしての技術は全て教え、そして習得している」とルークに告げ、そのまま息を引き取ってしまいました。死の間際、彼が告げたのは避けがたい親子対決の到来。ルークは、この争いを制することができるのでしょうか。

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映画『スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』のネタバレ感想

【解説】本作のサブタイトルは、当初「ジェダイの復讐」だった?

【解説】本作のサブタイトルは、当初「ジェダイの復讐」だった?

さて、冒頭でこのようなことを語り始めるのもどうかと思うのですが、この記事ではあまり「映画の内容」について詳細な感想を述べるということはしません。これは旧三部作の記事全てに共通することですが、すでに映画の内容については語りつくされてしまっている印象が否めないからです。

では何を中心に語っていくかというと、それは「映画のトリビア」となります。スターウォーズという作品は、何かと「実は知られていない重要な小ネタ」が多く、例えばここでタイトルとして挙げたサブタイトルに関する内容もまさに当てはまります。

本作のサブタイトルは、現在知られているような「ジェダイの帰還」ではなく、「ジェダイの復讐」と名付けられていました。これは日本だけでなく本国アメリカでも同様の意味をもつ英語のサブタイトルが付与されていましたが、公開直前になってルーカスが「ジェダイという高名な戦士に『復讐』という言葉は似合わないのではないか」と疑問を呈したため、「ジェダイの帰還」に慌てて変更されたという経緯があります。

しかし、この変更は日本に伝達されるのが遅かったために、日本ではすでに「ジェダイの復讐」と銘打ってしまったグッズなどが生産されてしまっていたのです。それもあって、日本ではそのまま「ジェダイの復讐」というサブタイトルが生かされたまま、公開されることになりました。

 

以後も、本作は「ジェダイの復讐」という名称のまま日本に定着していきましたが、2004年にDVD-BOXが発売されてようやく「ジェダイの帰還」という本来の名称へと改められたそうです。

個人的に、このサブタイトルは映画の内容を揺るがしかねないほど重要な変更だと感じています。その理由として、「ジェダイの復讐」というサブタイトルはルークを、「ジェダイの帰還」というサブタイトルはアナキンを象徴していると考えるからです。

つまり、このサブタイトルはある意味で、作品の主人公を決定づけるほどのインパクトがあり、それが製作陣の意向通り反映されたのは喜ばしいことだと思っています。また、筆者としても「スターウォーズ旧三部作+新三部作」は「アナキンとルーク親子の物語」だと解釈しているので、帰還という親子の和解を示すようなワードのほうが作品にふさわしい気はします。

【解説】監督をスピルバーグやリンチが務める可能性もあった?

【解説】監督をスピルバーグやリンチが務める可能性もあった?

次は、本作のスタッフに関する小ネタです。実はルーカスが全作品で監督・脚本を務めているわけではないという話はエピソード5の記事でも触れましたが、それは本作においても同じでした。

そこで、ルーカスは前作同様に他人を監督として、自身は直接的に映画の撮影を行わないという手法を採用します。前作では上り調子の若手監督を採用しましたが、本作では彼の盟友にして言わずと知れたSF映画の大家であるスティーブン・スピルバーグに監督依頼を出そうとしたと言われています。

しかし、この話が白紙になったのはルーカスが全米の映画監督が所属する監督同士の組合「全米監督協会」と仲たがいしたために、会員のスピルバーグは本作で監督を務めることができなくなってしまったのです。

 

こうして立ち消えになってしまった夢のドリームタッグ。しかし、ルーカスは新たに名物監督へオファーを出します。その監督は『イレイザーヘッド』や『エレファント・マン』などを手掛けたデウィット・リンチという人物でした。

しかし、結論から言えばリンチにも個のオファーを断られてしまいます。それでも自身でメガホンを握ろうとはしなかったルーカスは、最終的にイギリスで芽を出しつつあったリチャード・マーカンドという人物を監督に抜擢します。彼の選出は結論から言えば成功したのですが、個人的にはルーカスが大物にオファーを出していたのがそもそも間違いのような気がしてなりません。

その理由として、ルーカスはクレジットこそ製作総指揮という立場にあるものの、気難しく現場に口出しをしがちな人物であるからです。そのため、あまりキャリアのない監督のほうが彼としてもやりやすいはずです。

ただ、リンチに関しては彼の得意とするジャンルと本作のコンセプトが全く調和していないのでオファーを受けなかったことは英断だと思いますが、やはり映画ファンとしては「スピルバーグが撮るスターウォーズ」を見てみたかったという思いはあります。

もちろんタラレバを言っていても仕方がないのは分かっているので、可能性はほぼ皆無に等しいですが、スピンオフ作品などでスピルバーグがスターウォーズに関わってくれれば、と願うほかありませんね。

銀河を巻き込んだ「親子喧嘩」がついに完結

銀河を巻き込んだ「親子喧嘩」がついに完結

ここからは少しだけ映画の内容にも触れていきますが、この「旧三部作」という映画は端的に言ってしまえば「銀河を巻き込んだ壮絶な親子喧嘩」と言えると思います。思い返せば反乱軍と帝国軍の争いで表に出てきていたのは常にルークとベイダーであり、彼らは絶えず一進一退の攻防を繰り広げていました。

そして、最後には父にとどめを刺すことができずうろたえているルークを救うべく、深手を負ったベイダーがダース・シディアスを奈落の底へ突き落すことで「和解」を果たすのです。

つまり、彼ら親子の関係性から、銀河やジェダイといったSFの要素を全て排してみると、そこに見えてくるのは「知らず知らずのうちに対立していた親子が、最後の瞬間になって和解を果たす」という、非常に単純極まりない親子の物語であることが分かります。ここから、本作は父と子の関係性に焦点を当てた「銀河版ホームドラマ」とも言えてしまうかもしれません。

 

そして、父と子の生き方を比較してみると、そこにはある決定的な違いが生じていることに気づくでしょう。彼らの運命を分けたのは「心」の持ち方に他ならないのです。まず、アナキンはルークに比べればいくらかマシな環境で成長していくことになります。そして、ジェダイの手によってタトゥーインを離れ修行を積んでいくことになるのですが、そこで彼は力への驕りをみせるようになっていきます。

一方、ルークも途中までは父と似たような過程を歩むことになります。自分自身の秘められた可能性に気が付かないまま成長していたルークは、やがて自身がジェダイの生き残りであることを知りました。しかし、そこでルークは力に驕ることなく自分を保ったまま戦い続け、最終的には父を打倒することになるのです。

では、彼らの心を異なるものにしてしまった原因は何なのか。個人的には、ルークにとってのベイダーというような、越えられない壁がアナキンにはなかったことが原因なのではないかと思います。アナキンも生涯で何度か敗北していますが、例えばドゥークー伯爵は敗北後に瞬殺してしまいましたし、オビ=ワンに至ってはすでに闇落ちしてしまった状態での戦いを余儀なくされています。

そう考えると、彼らにはやはり「敵対している猛者」の有無が大きく作用したのではないでしょうか。それゆえにルークはまっすぐ育っていくこととなりましたが、残念ながら昨今公開された新作で「弱さ」を露呈してしまっているという事実もあるのはまた別のお話。

【解説】ラストシーンの霊体となったアナキンをめぐる改変は賛否両論

【解説】ラストシーンの霊体となったアナキンをめぐる改変は賛否両論

この作品でも屈指の名シーンとしてファンの評価が高いのは、ラストで帝国打倒を成し遂げたルーク一行を眺めているアナキン・ヨーダ・オビ=ワンの霊体が揃い踏みするワンカットでしょう。

もともと旧三部作の時点で散り散りになってしまっていた彼らは、死後になってようやく肩を合わせて語り合うことができるようになったのです。この光景はまさしく銀河をめぐる戦いが集結したことを象徴しているようで、個人的にもスターウォーズ屈指の名シーンだと考えています。

しかし、このシーンをめぐっては後年のある「改変」によって、今なお激しい論争が続いており、一転して物議をかもすシーンになってしまっていることをご存知でしょうか。その騒動が勃発したのは2004年のこと。この年に発売されたDVD版において、これまではベイダー役を務めたセバスチャン・ショウという人物が霊体になっていたのに代わり、新三部作でアナキン役を務めたヘイデン・クリステンセンが映るように差し替えられてしまったのです。

この改変に、これまでシリーズを愛していたファンが激怒。名シーンは一転して論争の種になってしまったのでした。では、具体的にどのような理由で変更され、またどのあたりが問題視されているのかを見ていきましょう。

 

まず、ヘイデンの顔に差し替えられた理由は、公式見解に近いところだと「善人として、ジェダイとして振舞っていたアナキンの直近の姿を映し出したため」という見方が一般的です。つまり、旧作で描かれたような形で老齢のショウを出演させたとしても、この際の彼はすでに悪人であり心のバランスが取れていなかったという見解が提唱されています。

しかし、ファン側もこの意見に対して納得しているわけではないようです。例えば、「オビ=ワンやヨーダの姿が旧作通りなのに、なぜアナキンだけ若返っているのか」という理論的なものから、「オリジナルに手を入れないでほしい」という感情的なものまでさまざまな反論が生じています。

このようにスターウォーズファンを二分させるような改変となってしまったわけですが、個人的には「わざわざ改変する必要があったかは疑問」と言わざるを得ません。やはり、完成していてファンも多い作品を改変するには「誰もが納得するような理由」が必要だと思いますし、賛否両論が生じてしまっている時点で蛇足感が拭えないからです。そのため、どちらかといえば筆者も改変反対派に属するのかもしれませんね。

【評価】旧三部作を文字通り伝説に仕上げた完成度には称賛を惜しまない

【評価】旧三部作を文字通り伝説に仕上げた完成度には称賛を惜しまない

この作品の評価についても、今さらになって語るほどの必要性はないのかもしれません。世界的シリーズに成長した作品のラストを飾る物語としては文句のつけようもありませんし、間違いなく傑作と呼んで差支えないかと思われます。

しかし、皮肉なことにあまりにも完成度が高かった旧三部作はファンの間で伝説となってしまい、それゆえに後発の作品は絶えず旧作との比較をもって語られることを余儀なくされました。

例えば、新三部作は全体を通じて暗い雰囲気に満ちていたため「これは我々の求めていたスターウォーズではない」として否定され、作品の出来以上に悪評が目立っていた印象は否めません。もちろん、公平な視点で旧三部作と比べて新三部作が勝っているとまでは思わないものの、リアルタイムで旧三部作を見ていない世代からすると「そこまでの絶対的な差はあるか?」とも感じてしまいます。

 

さらに、いわゆる過去を描いた新三部作に比べて、本作の未来を描くことになった続三部作はさらなる非難に晒されることとなりました。物語として綺麗にまとまっていた作品に続編が必要なのかという点がそもそもの疑問ではありますが、商業的な事情から製作が進められた新シリーズは「エピソード8」でシリーズでも類をみないほどの大ゴケを経験することになってしまいます。

エピソード8の詳細な評価は後日単体の記事で触れることになるかと思われますが、この作品に関しても「旧三部作の出来の良さ」によって作品の出来以上に非難されていることは間違いないでしょう。

もちろん、普通に見れば良作だったとは口が裂けても言えません。単体の映画として見ても問題点が多すぎるため、正直に言って「クソ映画」の部類に入る作品だと思います。しかし、仮にスターウォーズの冠、つまり旧三部作が作り上げた伝説の続編でなかったとすれば、ここまで長きにわたって叩かれることもなかったのではないでしょうか。

実際、いかにも気合を入れて盛大にコケるハリウッド映画は少なくないですし、仮にスターウォーズの作品でなければ「よくあるクソ映画」として数年で忘れ去られたことでしょう。しかし、スターウォーズの名を背負ってしまったばっかりに「歴史に残るクソ映画」としてここまでの集中砲火を浴びてしまったのではないでしょうか。

この非難の嵐は、それだけ旧三部作が作り上げた伝説が偉大なものであったことを示しているのでしょう。

(Written by とーじん)

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