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『キャッチミーイフユーキャン』ネタバレ感想・考察・解説!実在の詐欺師、実話をもとにした映画

映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のネタバレ感想

実在の詐欺師・実話をもとにした映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。

実話をもとにした映画だからといって重苦しくなることはなく、コメディを交えつつテンポよく進んでいくことで、展開に一喜一憂できるような面白い映画になっていました。

今回はそんな『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』についての詳しい感想と考察・解説をご紹介していきます。感想と考察・解説ではネタバレを含みますので、映画ご視聴前の方やネタバレを避けたい方はご注意ください!

映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を観て学んだ事・感じた事

・ルパンを観ている感覚で楽しめる詐欺師の実話ストーリー
・トム・ハンクスの父親&警察官キャラが良い!
・犯罪者を捕まえるだけでは終わらない

映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の作品情報

公開日2003年03月21日
監督スティーヴン・スピルバーグ
脚本ジェフ・ナサンソン
出演者レオナルド・ディカプリオ(フランク・W・アバグネイル)
トム・ハンクス(カール・ハンラティ)
クリストファー・ウォーケン(フランク・アバグネイル/父親)
ナタリー・バイ(ポーラ・アバグネイル/母親)
エイミー・アダムス(ブレンダ・ストロング)
マーティン・シーン(ロジャー・ストロング)

映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のあらすじ・内容

映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のあらすじ・内容© 2002 – Dreamworks LLC

ある時にはパイロットになりすまし、ある時には小児科医、司法次官になりますます…。住む場所と身分を変えながら400万ドル相当の偽装小切手を換金した、若く大胆な稀代の詐欺師フランク・W・アバグネイル。

幼い頃は偉大な父に憧れ、仲睦まじい両親を愛するごく普通の少年だったのですが、父が脱税容疑をかけられ会社・車・家の全てを失ったことで母が浮気をはじめ、両親は離婚することになり…幸せな家庭は崩れ去りました。

両親の離婚に伴って親権問題に巻き込まれることとなったフランクは家を飛び出し、若くして詐欺師としての人生を歩み始めることとなります。

そんなフランクを追い続け逮捕したのは、FBI捜査官のカール・ハンラティでした。

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映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のネタバレ感想

映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のネタバレ感想© 2002 – Dreamworks LLC

主人公・フランクの悲しい才能と過去から始まる詐欺師としての人生、そのフランクを追うFBI捜査官・カールとの攻防と信頼を楽しめるような、アニメやマンガを観ている気分で楽しめるポップでコメディな映画になっていました。

あらすじを理解できる切り絵のようなオープニング

あらすじを理解できる切り絵のようなオープニング© 2002 – Dreamworks LLC

ディズニーなどのアニメ映画のOPやEDでありそうな、切り絵のようなキャラクターたちが動き回るOPが印象的なだけでなく、OP後に始まるストーリーを理解しやすいようになっていて良かったですね。

OPをただのスタッフ紹介で終わらせるのではなく、あらすじを入れることで映画自体への興味がそそられますし、アニメーションで簡潔でポップにあらすじが流れることで、すぐに世界観やストーリーが掴みやすくなりました。

今作に関しては特に現在・過去がストーリーの中で交差しているので、何も知らずに観ているとどの時の話をしているのか、どこからどこまでが現代なのか分からずにゴチャッとなりやすいのですが、あらすじをOPで知っておいたおかげでそうなる心配もなく、スムーズに理解することができましたね。

 

また、あくまでもストーリーのあらすじや流れを理解する程度でしかOPでは描かれていないので、映画を観ていく上でネタバレし過ぎることがなかったのも個人的には良かったと思いました。

最低限のあらすじは理解しながら、映画の中に隠された驚き・悲しみ・真実は新鮮な気持ちで楽しむことができるような、印象的で惹き込まれるだけでなく、映画の1つとして意味のあるOPでしたね。

ルパンと銭形のようなフランクとカール

ルパンと銭形のようなフランクとカール© 2002 – Dreamworks LLC

人をおちょくっているような大胆不敵な犯行を繰り返す詐欺師・フランクと、組織の中で疎まれながらも犯罪者を追い続けるFBI捜査官・カールという関係性が、アニメ『ルパン三世』のルパンと銭形警部のようでしたね。

詐欺師と泥棒という違いこそあるものの、色々な人物になりすまして潜入したり逃げたり、どこか人をおちょくっているような油断・余裕を感じさせる大胆不敵な犯行と似た部分は多いように感じました。

 

そしてそんな犯罪者を追う正義の人物も。強い正義感で犯罪者を追うあまり組織の中では浮きがちだけど、厳しさの中に人間らしさと優しさがあるような人物で、捕まえては逃げられてを繰り返しながらも絶対に諦めない姿勢というのは銭形警部と被る部分がありました。

実在の犯罪者・実話を元にした映画ということでどこか遠くの世界の出来事に感じがちなのですが、ルパン三世という慣れ親しんだキャラクターと似た部分が多いことで身近に感じやすく、純粋に笑いながら楽しむことができて良かったです!

 

そしてそんな2人の鬼ごっこのような逃走、逮捕劇もアニメや少年マンガを観ている気分でドキドキしながら楽しむことができました。

いよいよフランクの元にFBIがやってきてもうだめだ…と思われたけれども、度胸でやりすごして堂々と正面の扉から逃げおおせるというのには、驚きと嬉しさと妙にスッキリとするような心地よさがありましたね!

冷静に観れば騙されるわけないじゃんとくだらなく思ってしまうような感じもあるのですが、子供が大人を出し抜いているようなくだらなさと盲点感が逆にリアルでしたし、そのくだらなさがよりルパンっぽさを強めているように感じて面白かったです!

そして犯罪者と捜査官というだけでなく、そんな子供と大人という関係性、友達同士のような、子と父のような関係性もルパンっぽくて、ルパン三世がお好きな方であれば気に入る方の多い映画なのではないかなと感じました。

実在の詐欺師・実話をもとにしたストーリー

実在の詐欺師・実話をもとにしたストーリー© 2002 – Dreamworks LLC

今作は実在の詐欺師フランク・W・アバグネイルの自叙伝をもとにした映画になっています。

お金持ちの息子で何不自由ない暮らしを送っていた少年が、父の脱税や会社倒産をきっかけに母の浮気、両親の不仲・離婚へと繋がっていき、壊れゆく家庭を飛び出して詐欺師として生きていく人生を描いたストーリーです。

何不自由ない暮らしを送っていた少年が突然家を飛び出し、頼れるものもなく1人で生きていくためには、犯罪に手を染めるしかなく…女性から好かれる甘い顔立ちと持ち前の度胸を活かし、色々な人物に成りすましながら知識を得て、その知識を利用してはどんどん詐欺のレベルを上げていきます。

実話と言われても時代や世界が違い過ぎて、身近に起こりうる出来事とは思えないような現実離れした感じもありますが、現実離れしていたからこそコメディ調のストーリーと合わせることで、アニメやマンガを観ているような感覚でドキドキワクワクしながら楽しめる映画になっていました。

 

そしてストーリー自体が面白いというのはもちろんのこと、フランク役が映画「タイタニック」で有名なレオナルド・ディカプリオというのが良かったです!

女性受けする可愛らしさとカッコよさのある顔立ち、度胸はあるけどどこかオタオタもしているような幼さを感じさせるキャラクターが、レオナルド・ディカプリオの顔立ち・雰囲気によく合っていました。

なので実話を元にした映画って難しそうと悩んでいる方、楽しめるのだろうかと不安な方でも楽しみやすいような映画になっているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!

詐欺師になっていくのが面白い

詐欺師になっていくのが面白い© 2002 – Dreamworks LLC

そして今作は完璧な詐欺師の人生を描いたストーリーではなく、ただの少年が少しずつ詐欺師になっていく、詐欺師としてのレベルを上げていくというのが面白かったです。

女性受けの良い整った顔立ちで相手の懐にもぐりこみ、様々な情報を集めたり利用していく姿は手練れの詐欺師っぽいのですが、その実、女性慣れしておらずタジタジしているような面もありました。

 

そして犯罪行為に関しても行き当たりばったりな部分が多く、すでに失敗している父の詐欺をマネしていたり、気に入った手口を何度も繰り返しているような愚直さがあって、1つ1つは成功しているものの未完成な犯罪行為のようにも感じましたね。

ただその未完成さが良くて、その未完成さがあるからこそコメディとして笑うことができますし、未完成さゆえの綻びをヒントに捜査官としてフランクを追いかけつつも、子供の犯行を心配する大人としてのカールの魅力も光っていたと思います。

また手練れの犯罪者の映画というのは多くありますが、未完成な詐欺師の映画というのはあまり聞いたことがなかったので、新鮮な気持ちで楽しめたのも良かったですね。

フランクの父親と母親に問題あり…

フランクの父親と母親に問題あり…© 2002 – Dreamworks LLC

そして今作は犯罪を行っているフランク以上に、彼の父親と母親に問題があったのも彼の背景の重さ・悲しみを増加させていて良かったと思います。

立派な会社経営者かと思いきや、脱税をして私腹を肥し、会社を失ってからも国税局から逃れようとするばかり…息子が自分たちのために犯罪者になってしまったというのに、止めるどころか犯罪行為を応援し喜んでいる様子すらある父。

金の切れ目が縁の切れ目と言わんばかりに、財産を失った父を早々に見限って父の友人で弁護士の男性と浮気し離婚、再婚して新しい家庭を築いた後はフランクのことは放置…FBIが家に来た時も息子の心配よりも問題にしないようにということばかりを考えている母。

仲睦まじかった家庭が見る影もなく、離婚後の両親は子供に対して叱ったりすることがないどころかほとんど無関心で、クリスマスを共に過ごすこともしてくれない…幼い頃に仲の良い家庭で育っていたからこそ、両親の不仲は悲しかったことでしょう。

 

婚約者・ブレンダの家族と過ごした時に、彼女の両親が仲睦まじくしている姿を見て自分の両親と重ね合わせたのか嬉しそうにした後、もう戻らない家族に寂しそうな表情を浮かべていたのが実に切なく、悲しかったですね。

もちろん犯罪行為に走ったフランク自身が悪くないというわけではありませんが、10代の少年がそんな犯罪行為に走るのは両親にも原因がある、そしてそんな両親だったとしても子供にとっては大切な存在というのがすごく印象的でした。

仕事をする2人で終わる結末も良かった!

仕事をする2人で終わる結末も良かった!© 2002 – Dreamworks LLC

今作の良いところは犯罪者であるフランクを捕まえるというだけで終わるのではなく、捕まえたあとの彼の人生・更生まで描かれていたことです。

家族愛や叱ってくれる大人に飢えていたフランクは一児の父であるカールと出会い、彼がフランクのことを諦めることなくずっと追いかけ続けてきてくれて、フランクのことを理解して思いやってくれたからこそ逮捕されることができて、更生することもできました。

そして1度はカールの元を去ったフランクが、日々の中で突然帰ってきて当たり前のようにカールと仕事を始める結末は、うるっとするような嬉しさがありつつ、敵同士だけど親子のような友人のような独特の関係性が美しい2人の主人公、そして結末になっていたと思います。

ただ逮捕された!という正義の勝利というだけで終わるのではなく、皆が幸せになり、幸せな場所に落ち着く…大人向けの映画らしいハッピーエンドで締める映画でしたね。

また違ったキャラクターを魅せるトム・ハンクス

また違ったキャラクターを魅せるトム・ハンクス© 2002 – Dreamworks LLC

フランクを演じたレオナルド・ディカプリも良かったのですが、個人的に一番好きだったのはまたガラッとイメージの変わるキャラを演じていたトム・ハンクスでしたね!

自分の中ではトム・ハンクスといえば映画『ダ・ヴィンチ・コード』というイメージが強かったのですが、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』で人の良さそうなふんわりしたキャラクターも合うのだなと驚き…今作ではまたそれとも違った父親というキャラクターになっていて再び驚かされました。

家族愛と大人に飢えていた詐欺師を捕まえる人物としてピッタリだったのはもちろんのこと、1人の親として彼のことを思いやりながら正義のために追い続けるキャラクターに、トム・ハンクスの温和そうにも厳しそうにも見える顔立ちがピッタリハマっていましたね。

個人的にはやはりダ・ヴィンチ・コードのラングドン教授が一番しっくりとは来ていますが、今作のカール捜査官もトム・ハンクスにピッタリな良いキャラクター・キャスティングだったと思います。

映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の考察・解説

映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の考察・解説© 2002 – Dreamworks LLC

フランクが犯罪行為を行っていた理由について、フランクが色々な物のラベルを剥がす理由について考察・解説していきます。

あくまでも個人的な考察・解説なので必ずしもこれが正解というわけではありませんが、参考程度に見て頂けると幸いです!

フランクが犯罪行為を行っていた理由

幼い子供が世界で生きていくためには犯罪行為を行っていくしかなかったというのもあると思いますが、彼は大金を稼いで家族を元通りにしようと思っていたのではないでしょうか。

父が会社と金を失ったことで家族・車・家を失ったのであれば、金があれば家族は元に戻るかもしれないと思った彼は、自分にとって一番大切なものを取り戻すために自分を犠牲にしたのかもしれません。

だから生きるために必要な金額以上の金を稼げる職業になりすまし、何度も失った物を元に戻すように父にプレゼントを送り続けていたのだと思われます。

 

しかし父はプレゼントを受けとらなかったためにフランクは犯罪行為を繰り返すしかなく、もっともっと…と犯罪やプレゼントがエスカレートし続けていたのでしょう。

最終的には父が亡くなり、母は再婚して新たな家庭を築いていたために、家族を元に戻すことは永遠に不可能になってしまい、フランクも全てを諦めて逮捕されることになりました。

フランクが色々な物のラベルを剥がす理由

フランクに収集癖があったためか、思い出のために収集していたのだと思われます。

ワインのラベルを集める趣味というのはよく聞きますし、世の中にはワインラベル保存用のシート等も販売されているほどですから、フランクにもそういったコレクターと近いものがあったのかもしれませんね。

 

もしくは思い出というか、自分の足跡を残していたのかも。

自分が訪れた先々、何かイベントやトラブルが起こる度にラベルを保存しておくことで、その時の思い出をラベルを見ることですぐに思い出せるように、記念品やペナントのような感覚で剥がしていたのかもしれません。

自分を偽り続けて生きてきたけれども、その場所に訪れたのは間違いなく自分であるという証拠を残すという想いも込めて…そしてその足跡を誰かが見つけてくれることを願って…。

コメディ調で観やすい実話ストーリー

コメディ調で観やすい実話ストーリー© 2002 – Dreamworks LLC

実在の詐欺師・実話を元にした映画ということで、彼の過去含めてストーリー自体は少し重めなものになっているのですが、キャスト陣・監督のおかげでコメディ調で比較的観やすい実話ストーリーになっていました。

なので実話を元にした映画が苦手という方でも観やすいですし、実話ということを抜きにしても楽しめる作品になっているので、少しでも興味のある方はぜひともチェックしてみてください!

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※2019年12月現在の情報です。

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