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映画『タイタニック』ネタバレ感想・解説・考察!豪華客船「タイタニック号」を舞台に描く人生最後のラブストーリー

映画『タイタニック』のあらすじ・内容

映画『タイタニック』はジェームズ・キャメロン監督の作品で、1912年に実際に起きたタイタニック号沈没事故をもとにした悲恋の物語です。

本作は、世界各国の興行収入の記録を塗りかえ、現在でも歴代興行収入2位を誇る人気作。

今回は「絶対に沈まない船」としてデビューした豪華客船タイタニック号を舞台にした映画「タイタニック」の感想や解説、考察を紹介します。ネタバレもあるので、まだ観ていない方はお気を付けください。

映画「タイタニック」を観て学んだ事・感じた事

・一瞬で恋におちる情熱的な恋愛映画が観たい人におすすめ
・恋愛映画、ドキュメンタリー映画、パニック映画の要素のある作品

映画『タイタニック』の作品情報

公開日1997年12月20日
監督ジェームズ・キャメロン
脚本ジェームズ・キャメロン
出演者ジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)
ローズ・デウィット・ブケイター(ケイト・ウィンスレット)
キャルドン・ホックリー(ビリー・ゼイン)
ブロック・ロベット(ビル・パクストン)
Mrs.カルバート(グロリア・スチュアート)

映画『タイタニック』のあらすじ・内容

映画『タイタニック』のあらすじ・内容

1912年にタイタニック号とともに海中に沈んだ宝石「碧洋のハート」を探すトレジャーハンターは、海中探査のすえ持ち主と思しき女性の絵にたどり着きます。

その後、テレビ放送で探査の様子を観た女性から「その絵の女性は私」と連絡が入ります。101歳になっていた女性の口から、当時の事故の様子や「碧洋のハート」を持っていた理由、豪華客船での出来事などが語られていくことに。

当時のCG技術を駆使したリアルな映像と、アカデミー賞を多数受賞したスタッフと出演者の魅力がつまった作品です。

映画『タイタニック』のネタバレ感想

タイタニック号沈没時の時代背景

タイタニック号沈没時の時代背景© 1997 – Paramount Pictures

英国大型豪華客船タイタニック号沈没事故は、1912年4月15日に発生しました。タイタニック号は当時の世界最大級の豪華客船で、事故が初めての船出でした。犠牲者数が非常に多く、大規模な海難事故です。

事故当時のイギリスは第一次世界大戦を直前にひかえ、上流階級の人々が最後の栄華を誇っていた時代でした。タイタニック号には、彼ら上流階級の人たちがたくさん乗船していたそうです。日本人だと細野正文という音楽家細野晴臣の祖父も乗船していたようで、上流階級の人々にくわえ、船底に近い客室には本作主人公ジャックのように貧困層とよばれる人たちもいました。

1912年は日本だと明治45年の大正元年です。中国は清の時代に終わりをつげ、中華民国元年となりました。世界が大きく変わり始めた時代だったのですね。

映画に出てくるローズおばあちゃんは本人?

映画に出てくるローズおばあちゃんは本人?© 1997 – Paramount Pictures

『タイタニック』の冒頭に、101歳のおばあちゃんがでてくるシーンがあり、本作のヒロインのローズが101歳になったという設定で登場します。彼女の回顧録のようにしてストーリーが始まるので、実在した人物のように感じますが架空の人物です。

「タイタニック号が沈没した」というストーリーは実話で、主な乗組員も実在していた人物ですが、ヒロインのローズとディカプリオ演じるジャックは架空の人物です。実話をベースに実在していた人物と架空の主人公を相互に織り交ぜることで、本当にあった話のように感じますよね。ドキュメンタリー映画のように情熱的な恋愛が描かれたことも、本作のヒットにつながった理由だと感じています。

『タイタニック』には名台詞がたくさん!

『タイタニック』には名台詞がたくさん!© 1997 – Paramount Pictures

『タイタニック』には名台詞や名シーンがたくさん登場する作品ですが、名台詞をランキング形式で3つ紹介します。

個人的ベスト1は「I’m the king of the world!(世界は俺のものだ!)」です。ジャックがタイタニック号の船尾で叫ぶ『タイタニック』のアイコン的台詞。アメリカ映画協会AFIの『映画名セリフベスト100』の100位にもなっている名台詞です。

ベスト2は「ジャックの写真もないけれど今も存在しているわ。私の心の中に」です。ローズが101歳になって、当時のことを振り返るときに発した言葉です。「ジャックの肖像画も写真もないけど心の中には今も存在している」ことを語っていて「物そのものに価値はない。高価な宝石もしかるべきところで価値を放つ」と語っているようで、ローズらしい台詞でした。

ベスト3は「船の切符は僕の人生で最高の贈り物だった。君に会えたからね」。ジャックがローズに語った言葉です。そんな風に思える人と出会えたら最高ですよね。

沈没船のなかで抱き合う老夫婦に感動

沈没船のなかで抱き合う老夫婦に感動© 1997 – Paramount Pictures

作中には、沈みゆくタイタニック号の1室のベッドの上で抱き合いながら時を過ごす老夫婦のシーンがあります。こちらの老夫婦は実在して「ボートに子どもと女性が乗るまで、私たちは乗らない」と言って、ゆずったといわれています。

私は『タイタニック』を恋人がいる時もいない時にも視聴しましたが、このシーンには本当にいつも涙しました。老夫婦の心は美しく、年齢を重ねてもお互いを大切にしあい、癒しあいって支えあう姿には胸をうちました。

ローズは誰の子供を授かるの?

ローズは誰の子供を授かるの?© 1997 – Paramount Pictures

救出されたローズは、その後別の男性と結婚し子どもを産みます。これについて観客の賛否は両論です。「ジャックのことを愛していたのではないの?」という疑問も生じます。女性の恋愛観は上書き保存といいますが、ローズが結婚して子どもや孫にかこまれていることに衝撃を受けた人は多い気がします。

でも、ジャックは最後の会話で「君はたくさんの赤ちゃんをつくって、子どもの成長を見守るんだ」と言っています。ローズはジャックを愛していたからこそ、ジャックの遺志を引き継いだともとらえられます。

とはいえ、子どもの立場からすると、見知らぬ男性の遺志を引き継いだ結果、産まれてきたというのはいい気分ではありません。子どもを授かったのはジャックのためなのかローズ自身のためなのか、どっちに転んでも観客たちをモヤモヤさせてしまうエピソードのようです。

【ネタバレ】最後の謎はローズの生死

『タイタニック』の最後の謎は“ローズは生きているのか死んだのか”です。最後に、ローズは亡くなったと思わせるようなタイタニック号の人々との再会シーンがあります。あのシーンがあることで、“ローズは亡くなった”と思う人が多いようです。

一方で、タイタニックのサンドトラック「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の歌詞「毎晩夢の中で私はあなたに会う」をもとに「あのラストの再会シーンは夢での出来事」ととらえる人もいるようです。

 

ジェームズ・キャメロン監督は、「亡くなったか生きているかは(観客は)知らなくていい」と答えています。ローズの生死を決めるのは、観客である自分次第ということです。

個人的には「夢のなかでの出来事なのかな」と思います。認知症になった年配の人も、頻繁に思い出されるのは我が子のことや、子どもが仲良くしていた友だちのことだったりしますが、子どもを授かった人の人生の最後は、子どものことを考えるのではないでしょうか。

【ネタバレ】タイタニックは名シーンが多い!おすすめ3選

【ネタバレ】タイタニックは名シーンが多い!おすすめ3選© 1997 – Paramount Pictures

『タイタニック』を劇場で2回観てDVDで10回以上観た筆者が『タイタニック』名作シーンを独断と偏見で選んでみました。

まず名シーンとして1番目に挙げられるのは、船の先端でローズが両手を広げてジャックが後ろから支えるシーンです。『タイタニック』といえばこのシーンが有名で象徴的なので、真似をした人も多いのではないでしょうか。ディカプリオの叫ぶ「I’m the king of the world!」も流行語になりました。定番中の定番ですが、『タイタニック』を語るうえで外せません。

2番目は、沈没していく船の乗客に落ち着きを取り戻してもらおうと楽団のメンバーが楽器を演奏するシーンです。音楽を愛し、音楽の力を信じて生きてきた音楽に人生をかけるプロ意識を感じます。この楽団は実在していたそうです。

3番目は、ラストの沈没したタイタニック号乗員乗客が元気な姿で手を振って笑顔でローズを迎え入れてくれるシーンです。ティム・バートン監督作品『ビッグフィッシュ』のラストの回顧録のようなシーンに弱い人は胸がつまるはずです。

【考察】タイタニックでディカプリオはトップスターに

【考察】タイタニックでディカプリオはトップスターに© 1997 – Paramount Pictures

本作は、俳優レオナルド・ディカプリオのトップスターの地位を不動のものにした作品です。映画は世界的に大ヒットし、ロングラン上映もされ、これまでの興行収入記録も塗り替えました。アカデミー賞史上最多の14部門にノミネートされ、監督賞や撮影賞など11部門を受賞しました。

しかし、同作でディカプリオはゴールデングローブ賞にノミネートされるも受賞ならず、アカデミー賞はノミネートもされませんでした。以後、どんなに話題になった作品でも、アカデミー賞の主演男優賞を受賞できないという不遇の時代に入ります。

 

『タイタニック』は興行収入的には成功して、ディカプリオを有名俳優に引っ張りあげてくれますが、「ディカプリオ自身は辛かっただろう」と個人的に思います。本作の成功でディカプリオは期待されて有名作品に抜擢され続けますが受賞を逃し続けました。

ディカプリオ本人にとっては、非常につらい時代の幕開けとなる作品だったのではないか、という風に感じています。そんな彼は「レヴェナント: 蘇えりし者」でオスカーを手にしています。

【考察】考えさせられるタイタニックの最後のシーン

【考察】考えさせられるタイタニックの最後のシーン© 1997 – Paramount Pictures

『タイタニック』の最後のシーンは涙なしでは観られません。ローズと婚約者とのやりとり、ジャックへの愛情、人生の終わらせ方など考えさせられます。

最後に、ローズが宝石「碧洋のハート」を海に投げ入れるシーンもあります。貧しい時代にローズが宝石を売ってしまわなかったのは、憎んでいた婚約者の世話にはなりたくなかったからです。

しかし、子どもたちのために、万が一の時にそなえて残しておいたのでしょう。宝石を使わずに人生を切り抜けてきたから、もともと持っていた婚約者のもとへと返して自由を手に入れたのだと思います。

【考察】タイタニックのレビューでは駄作で面白くないと感じる人も?

【考察】タイタニックのレビューでは駄作で面白くないと感じる人も?© 1997 – Paramount Pictures

映画のレビューを見てみると『タイタニック』を面白くないと感じる人もいて、婚約者のいるローズがジャックと関係をもったこと、愛したジャックに命を救ってもらったのに、ほかの男性と結婚して子どもを授かったことなどが理由のようです。

くわえて、上映時間が長すぎたことも挙げられるます。「上映時間194分で3時間超えの超大作!」という触れ込みでしたが、人によっては間延びしたように感じたのかもしれません。

当時、映画公開後はVHSで作品が売りに出されたのですが、当時珍しい2本組で売られていたと思います。たしか、1本目を観ている途中でテープが切れて2本目のテープに入れ替えなくてはならず、視聴途中でVHSを入れ替えるのが面倒くさかった記憶があります。

1本目のVHSはちょうどいいところで映像が切れているのですが、テープの入れ替え作業があることで映画の世界から現実世界に引き戻される感じはありました。冷めてしまう人もいたかもしれません。

 

また、ローズは婚約者がいながらも不貞をはたらくうえに、ジャックの前でヌードになったときに婚約者かもらったダイヤをつけたり、そのダイヤを大切にするシーンが気になった人もいるようです。

そして、映画の終盤にローズはボートからジャックの手をひき離します。これも物議をよびました。「あのままボートにつかませてあげていたらよかったのに」という声が公開当時から聞かれました。

ローズはジャックの手をなぜ離させたのでしょうか。私は、すでに息のない状態でそのまましがみついているより、海の中で楽になったほうがいいというローズなりの供養で埋葬方法だと思いました。「碧洋のハート」を海に落とすなど、海のなかは彼女にとって特別なものだったのかもしれません。

【考察】タイタニック号の事故の原因と大きな被害を受けた理由

【考察】タイタニック号の事故の原因と大きな被害を受けた理由© 1997 – Paramount Pictures

絶対に沈まない船であったはずのタイタニック号ですが、事故の原因と大きな被害を受けた理由はいくつかあります。

1つ目は、船長は性能のいい双眼鏡を用意していましたが、タイタニック号の事件の原因に氷山の見落としが挙げられていることから、目視の重要性を感じさせます。とは言っても、明かりのない暗い海の上を航海しているので当時は難しかったでしょうね。

2つ目は、大胆な航路変更です。タイタニック号は航路に氷山が多いことから、予定より南よりの航路をとっていました。航行途中で「航路上にまだ氷山がある」という電報が船長のもとへ入ったそうですが、その情報は活かせなかったとされています。氷山の存在を確実に船長に理解してもらい、大胆な航路変更をすることが必要でした。

 

3つ目は救命ボートです。映画によると用意されていた救命ボートの数は少なく、乗員の半数くらいしか乗り込めない数であり、定員以上乗り込んだボートもあったそうです。

しかし、実際の事故に遭遇し、生き残ったキンクという人物によると、最後の2隻目の救命ボートの座席にはまだ空きがだいぶあったとのことです。衝突から2時間半ほどで沈没してしまっている沈没速度の速さから、全員乗るのを待たずに出発したのか、救命ボートにたどり着けなかった人が多かったのか分かりませんが、緊急時にそなえ、生き残るには避難経路や避難方法の確保が大切ですね。

【考察】世界興行収入1位を獲得した理由

【考察】世界興行収入1位を獲得した理由© 1997 – Paramount Pictures

『タイタニック』はこれまでの歴代興行収入を塗り替え、『アバター』に抜かれるまで興行収入1位でした。金額にして21.87億アメリカドルです。

これほどの興行収入が得られた理由を考えます。まず、公開当時の時代背景は「デートで映画を観にいく」のは今よりもっとポピュラーなものでした。デートですることがなければ、「とりあえず映画を観にいこうか」という風潮があり、映画を観に行く人間の母数が今よりずっと多かったと思います。『タイタニック』のような恋愛映画の場合、友人から誘われて恋人のいない人は映画館で2,3回観たという人もいました。

また、タイタニック号を再現したようなリアルなCGも大変話題になり、主題歌を歌うセリーヌ・ディオンの迫力も映画ヒットの後押しをしました。

名作『タイタニック』感想文まとめ

名作『タイタニック』感想文まとめ© 1997 – Paramount Pictures

『タイタニック』の感想と解説を紹介しました。本作は、1912年に実際に起きた豪華客船の沈没事故をもとにレオナルド・ディカプリオが主演した悲恋物語です。ジェームズ・キャメロン監督作品ならではの巨額の製作費を投じたCGなどが話題で、世界各国で興行収入成績を塗り替えました。

「映画に出てくるローズおばあちゃんは本人?」という噂がたつほど、事実と実在している人物、架空の人物がからみあい、ドキュメンタリー映画を観ているようなリアルさでドラマティックな恋愛模様が描かれています。

ローズの自由奔放にもうつる恋愛観などを理由に、本作を面白くないと感じる人もいるようです。でも、ラストシーンなど映画史に残る名作として今なお愛されている作品です。雷に打たれたような一目ぼれ要素のある恋愛作品が好きな人や、考えさせられる人間模様が観たい人はぜひ手に取ってみませんか。

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