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『フォレスト・ガンプ/一期一会』ネタバレ感想・考察・解説!笑えるけど切なくもなる大人向けの映画

映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」のネタバレ感想

笑いと切なさのある映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』。

時代的な背景の重さがあるのにそれを軽やかな笑いに変えつつ、時には大切な人々の別れを経験する切なさもあるような、人生の色々が詰まった大人向けの映画になっていました。

今回はそんな『フォレスト・ガンプ/一期一会』についての詳しい感想と考察・解説をご紹介していきます。感想と考察・解説ではネタバレを含みますので、映画ご視聴前の方やネタバレを避けたい方はご注意ください!

映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」を観て学んだ事・感じた事

・ダークな背景とよく合った独特なキャラクター
・笑いと切なさがある大人向けの映画がお好きな方に

映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」の作品情報

公開日1995年3月11日
監督ロバート・ゼメキス
脚本エリック・ロス
出演者トム・ハンクス(フォレスト・ガンプ)
ロビン・ライト(ジェニー・カラン)
ゲイリー・シニーズ(ダン・テイラー中尉)
ミケルティ・ウィリアムソン(ババ・ブルー)
サリー・フィールド(ミセス・ガンプ)
ハーレイ・ジョエル・オスメント(ガンプの息子)

映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」のあらすじ・内容

映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」のあらすじ・内容© 1994 – Paramount Pictures

父親がおらず、下宿屋をしている母親と2人暮らしの少年フォレスト・ガンプ。

背骨が曲がっているために足に矯正器具を付け、知能指数が低いために小学校にも入学できないと言われていましたが、母親の努力と執念のかいあって、誠実で真っすぐな少年時代を過ごします。

そして学校に通ったおかげで、唯一の友達である美しく優しい少女ジェニー・カランと出会うことができ、矯正器具がなくても走れるようになりました。

それどころか足の早さを買われ、フットボールに力を入れる大学にも推薦入学することができたのです。

大学生になっても誠実で真っすぐな少年のまま成長していき、フォレストの人生は全てが順調に進んでいたように見えましたが、唯一の友達であるジェニーは大学生になる頃には少しずつ変わり始めていて…。

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映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」のネタバレ感想

映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」のネタバレ感想© 1994 – Paramount Pictures

戦争・差別・病気など、時代背景込みでダークなテーマが多くはなっているのですが、それでも曲やキャラクターと合わせて笑えるようになっていたり、時には悲しみや切なさがあるようなストーリー性がしっかりと盛り込まれているので、観やすく面白さのある映画になっていました。

トム・ハンクスが若い…!

トム・ハンクスが若い…!© 1994 – Paramount Pictures

今作は1995年の映画、2019年現在からしたら24年前の映画ということで、主演のトム・ハンクスが顔立ち・キャラクター共に非常に若くて、驚きもありつつ新鮮で、ストーリーとは違った面でも楽しむことができました。

トム・ハンクスといえば自分の中では映画『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズのイメージが強いのですが、今作では見た目が若いし、演じているキャラクターも若く今までのイメージとは正反対をいくようなものだったので、最初に見た時には驚きましたね。

 

年齢的に若いというのももちろんあるのでしょうが、今作では「ダ・ヴィンチ・コード」のラングドン教授のような知的さ・神経質さ・論理さみたいなものがなく、ママを連呼するようなマザコンっぽさがあったり、思ったことをそのまま発しているような幼さがあったりして、ラングドン教授のイメージが強い分少し違和感がありました。

ただ観ていく内にだんだんその違和感がクセになってくるような面があり、トム・ハンクスの少し変わったキャラクター、見た目、行動などがストーリーが進むにつれて普通に感じてきたり、共感できるようになっていて面白かったですね。

人によっては冒頭のトム・ハンクスのキャラクターに違和感があったり、自分には合わないかもと思ってしまう方も多いかもしれませんが、見慣れてくるとそのキャラクターがクセになってくるので、ぜひとも最後まで視聴してみていただきたいです!

バス停のベンチで主人公が人生を語る

バス停のベンチで主人公が人生を語る© 1994 – Paramount Pictures

ストーリーの流れとしては映画『ビッグ・フィッシュ』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』に近く、一風変わった主人公が、自分の過去や人生について懐古しながら他人に語るような形になっていました。

ベンジャミン・バトンほど特殊な環境下ではありませんが、背骨が曲がっているということで足に矯正器具を付けていたり、父親がいないために母親が必死に自分を支えていたり、自宅で下宿屋をやっていたというのも、自宅が老人ホームだったベンジャミンと似ている部分があったかなと思います。

 

そしてある程度成長してからのストーリーは、色々な人と出会いながら大きな男に成長していく過程・雰囲気、フィクションのような現実のような展開が「ビッグ・フィッシュ」と似ていましたね。

違うのは2つの作品のように特定の人に語り掛けているわけではなく、バス停のベンチで偶然出会った見ず知らずの複数人に語り掛けているという点です。

自分の愛する人に自分のことを伝えるために話しているわけではないので、自分に語り掛けているような、世間話をするように壮絶な過去の話をしているような、話すことで愛する人たちを懐かしんでいるような、そんなつかみどころのない独特の雰囲気が漂っていました。

そんな独特な雰囲気があったからこそ、観ている側も同じバス停のベンチで座っているような感覚でフォレストの話をただ聞いたり観ることができて、フォレスト・ガンプという人物と彼の人生に惹き込まれるものがあるように感じましたね。

主人公が自分の過去や人生を語るストーリーがお好きな方であれば、かなり惹き込まれるような魅力的なストーリー展開になっていたと思うので、ぜひともチェックしてみていただきたいです!

R指定ではないけど大人向けの映画

R指定ではないけど大人向けの映画© 1994 – Paramount Pictures

今作は年齢制限なしの映画ではあるのですが、R指定まではいかないまでも子供向きではない…どちらかと言えば大人向けの映画だったのではないかなと思います。

フォレストを小学校に入学させるために母親が校長先生とベッドインしていたり、大学時代にはジェニーと良い仲になりそうになっていたシーンもあり、その後ジェニーは女性を売りにする仕事をしていましたし…。

ジェニーの父親は酒を飲んでは子供達に暴力をふるうような人物で、ジェニーが交際する人物はみんな父親のような暴力的な男で、時代的にも戦争・黒人差別・知事や大統領暗殺事件などもありますし…。

正直子供が観るにはテーマが重すぎますし、登場する人物たちも子供に観せるには独特でダークなキャラクターが多いように思います。

 

年齢制限なしということで、ベッドシーンや暴力シーンが映像的に直接映ることはありませんが、細かい表現が結構しっかりとしていますし、戦争によって負傷した兵というのも人によっては刺激が強すぎるように感じました。

映画の中の1演出、1表現として捉えられる方であれば問題ありませんが、そういった区別の難しい子供と一緒に観るのは避けた方が良いと思いますし、大人の方でも人によっては苦手な表現の多い映画かもしれません。

軍隊時代は笑えるけどベトナム戦争が…

軍隊時代は笑えるけどベトナム戦争が…© 1994 – Paramount Pictures

軍隊時代は大真面目に受け答えするフォレストと教官の組み合わせが面白くてかなり笑えたのですが、ベトナム戦争に突入したことで展開は今作の中でも1番重たくなっています。

何も考えずに軍紀・上官に従っているように見えて、軍隊時代に出会ったババやダン中尉といった、大切な仲間や友達のことを真っすぐに思いやって行動していたりするフォレストの人間らしい部分にほっこりともするのですが、それらを次々に失っていくシーンは切なかったです。

退役後は一緒にエビ捕り漁をしようと約束していた親友・ババを亡くし、足を大切にしろと教えてくれた頼れる上官・ダン中尉は両足を失い、その他の多くの仲間もケガをしたり亡くなったり…、笑えるシーンがあったからこそキツイものがあり、笑いからの戦争で過酷さや残酷さを強く表現しているように感じました。

 

特にその後も長い付き合いが続くダン中尉は、自分に自信と誇りを持っている人物だったのに戦争で多くの部下を失い、足を失い、自分だけ生き残ったことで全てのものを失ったような姿は観ているのがツラかったですね。

でも多くのものを失っていても、フォレストに八つ当たりしていてもダン中尉であることには変わりなくて、それを嬉しく思いつつも切なさもあったりして…、上手く表現することができない人物ではありますが、個人的には今作の中で1番好きなキャラクターでした。

戦争をメインにしているわけではないので直接的な表現は少ないですが、それでもかなり残酷な展開も多くなっているので、戦争映画が苦手な方だと注意が必要な映画ですね。

ヒロインらしからぬ女性・ジェニー

ヒロインらしからぬ女性・ジェニー© 1994 – Paramount Pictures

真っすぐ過ぎるが故に抜けているところも多いフォレストの相手としては良いキャラをしていたとは思うのですが、映画のヒロインとしてはかなり独特でダークな面の多い女性だったジェニー。

幼い頃は人形のように美しかったのに、荒れた生活のためにだんだん青白い肌や深いクマのある顔立ちになり、見た目は派手になっていくけど露出が多くなっていって、暴力的な男に捕まっては自分を売っていくような自暴自棄さ…。父親の虐待という過去を思えば致し方ない部分もありますが、ヒロインとしては少しダーク過ぎる雰囲気が漂っていましたね。

重いテーマの多い映画の中ではキャラクターが非常にマッチしていて悪くなかったとは思うのですが、女性の方だと彼女の人生や行動は受け付けない方が多いのではないかなと思います。

 

自分の人生を自由に生きていると言えば聞こえはいいですが、身体を売ってクスリを打って、男の元を点々としながら気まぐれにフォレストの前に現れて、フォレストと良い関係になったと思いきやさらに深みにハマってドロドロとしていき…、イマイチ何がしたいのか掴めませんでした。

最後もついにフォレストの想いが通じた!という点ではハッピーエンドですが、今までのことを思うと納得いかない部分もあるというか…腑に落ちない印象もありましたね。キャラの雰囲気や行動、そして最後の腑に落ちない感じは映画『トレインスポッティング』に近いように感じましたね。

「トレインスポッティング」のような若気の至りが好きではない方、ヒロインらしいヒロインを求めている方、周りの人を巻き込むタイプの女性がお好きでない方だと、彼女を好きになれな方は多いかもしれません。

冒頭からラストに繋がる…!

冒頭からラストに繋がる…!© 1994 – Paramount Pictures

バス停でバスを待っているというだけだった冒頭がエンディングで目的地に繋がり、過去の出来事が現在に繋がり、そしてエンディングが冒頭にも繋がるようになっていたのが面白かったです。

ただのバス停で人生を語るというストーリー展開が、エンディングにガチっと繋がるようになるとは思っていなかったので、思いがけない衝撃もありつつ、面白い展開が繰り広げられていて好きでしたね。

 

特に靴。冒頭でフォレストはボロボロに汚れた靴を履いていましたが、それは終盤でジェニーからプレゼントしてもらった大切な靴であったことが判明し、走る時から普段の時までずっと履き続けていたことを思うと、何ともほっこりとする感じがありましたね。

そして、結婚式のときに駆けつけてくれたダン中尉!フォレストとやっていたエビ捕り漁で財を成し、投資家としてアップルに投資したことでさらに莫大な財を手に入れて、戦争で失っていた自信や誇り、生への活力、そして足を取り戻していました。

隣には婚約者もいて、見た目もホームレス系から年相応で清潔感のあるダンディーな装いになっていて…、ダン中尉好きとしてはフォレストの結婚以上に嬉しい展開でしたね。

冒頭からラストに繋げながら、ハッピーエンドにまとめた良いラストだったと思います。

笑いと切なさのあるいい映画だった!

笑いと切なさのあるいい映画だった!© 1994 – Paramount Pictures

フォレストの人生をメインにしながらも、その人生を通して彼の周りにいる人々の人生も見守るような映画になっていて、笑いと切なさのあるいい映画になっていたと思います。

フォレストの人生が奇想天外すぎてあまり目立たないかもしれませんが、フォレストの母、ジェニー、ダン中尉といった人々の人生もかなり波乱万丈で、でも全ての人生が最終的には幸せな方向に向かっていくというのが良かったですね。

 

ただ、感動というのとは違いました。笑えるのに切ないストーリー、人の優しさや変化、そして心温まる幸せなラストが面白いと感じられるような作品だったので、感動する作品というよりかは、1作品として楽しめる面白い作品だったと思います。

人の人生を見守るような映画が苦手な方だと敬遠しがちな映画かもしれませんが、笑いと切なさの入り混じるストーリー・展開・キャラクターが魅力的な作品になっているので、ぜひとも1度チェックしてみてください。

映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」の考察・解説

映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」の考察・解説© 1994 – Paramount Pictures

人生をチョコレート箱に例えた名言の意味について考察・解説していきます。

あくまでも個人的な考察・解説なので必ずしもこれが正解というわけではありませんが、参考程度に見て頂けると幸いです!

人生をチョコレート箱に例えた名言の意味

チョコレートの箱には色々なチョコレートのデザインが書かれています。

しかしアソートの場合はその全てが描かれている訳ではありませんし、どんな味があるのか、見た目はよくても美味しいのかどうかは食べてみないことにはわかりません。

 

そしてフォレストがジェニーへのお土産のチョコレートをつまみ食いしていたように、中身は誰かが食べ終わってしまったあとで、もうチョコレートは入っていないのかもしれない。

フォレストが雨の日にチョコレートを片手にずっと待ち続けていたことから、中のチョコは雨でべちょべちょになってしまっているか、もしかしたら溶けてドロドロになってしまっているかもしれない。

もしかしたらチョコレートを食べ終わったあとに、チョコレートの箱を小物入れに活用しているかもしれない。

中身がどうなっているのかは開けてみるまで分かりません。シュレーディンガーの猫と一緒で、開けてみるまでは美味しいたくさんのチョコが詰まっているのか、空っぽなのか、食べかけなのかは知ることができず、開けるまではそのどちらの可能性もあるということを表しているのだと思います。

人生も同じで、生き切ってみなければ良い人生だったのかは分からないし、どんな人生だったのかは分からず、そして自分次第でどちらの可能性も残されている…もっと言えば、味覚が人それぞれなように、そのチョコが美味しいかどうかを決めるのは自分次第というところまで、人生に例えているのではないでしょうか。

「フォレスト・ガンプ/一期一会」は重いテーマだが、笑いと切なさがある

重いテーマではあるものの、フォレストの人生・キャラクターを織り交ぜながら描いていくことで、笑いと切なさのある比較的観やすいいい映画になっていたと思います。

テーマ的に人を選ぶ部分はあるかもしれませんが観て損のない映画になっているので、こういったテーマが苦手という方でもぜひ1度はチェックしてみてください!

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