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『新感染 ファイナル・エクスプレス』ネタバレ感想・解説・考察!計算された展開、伏線に圧倒される最高のゾンビ映画

もはや、ゾンビ映画はハリウッドのものだけではありません。2016年に韓国で公開された映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、公開後瞬く間に世界中で評判となりました。

それもそのはず、本作はパニック・ムービーとしての文法を踏まえつつも、怖くて泣けるゾンビ映画という、矛盾した要素を併せ持った作品となっているのです。

今回はそんな映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の感想や解説、考察について紹介します。ネタバレを多く含んでいるので、視聴前に読まれる場合はご注意ください。

目次

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』を観て学んだこと・感じたこと

・世界中で絶賛、韓国が生んだ新たなゾンビ映画
・生き残るための行動が新たな悲劇を呼び起こす
・ホラー映画のはずなのに、涙なしには見られない

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の作品情報

公開日2017年9月1日
監督ヨン・サンホ
出演者ソグ(コン・ユ)
スアン(キム・スアン)
ソギョン(チョン・ユミ)
サンファ(マ・ドンソク)
ヨングク(チェ・ウシク)
ヨンソク(キム・ウィソン)

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』のあらすじ・内容

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』のあらすじ・内容(C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.

ファンドマネージャーである仕事人間のソグは、妻と別居状態にあり、娘のスアンとソグの母親との3人暮らしです。仕事を優先してしまうソグは、家庭内でスアンとの距離が離れていることを気に病んでいます。

誕生日のプレゼントとして、お母さんに会いたいと言うスアン。仕事を理由に一度は断ったものの、スアンの様子を案じたソグは、彼女を連れて妻のいる釜山へ向かいます。

ソグ達が乗ったKTX(韓国高速鉄道)が出発する直前、得体の知れない女性が飛び込んできました。女性は添乗員に襲いかかり、添乗員は死亡します。しかし直後、添乗員もまた自我を失ったまま立ち上がり、別の乗客を襲い始めるのでした。惨劇が瞬く間に車内へ広がっていくなかで、ソグとスアンは――。

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』のネタバレ感想

【解説】魅力的な出演者が紡ぐ、ゾンビ映画の新たな傑作

【解説】魅力的な出演者が紡ぐ、ゾンビ映画の新たな傑作(C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、主人公のソグと娘のスアンが釜山にいるへ向かおうとする途中、乗車したKTXの車内でゾンビがあふれ出すというパニック・ムービーです。2016年に韓国で公開され、翌年には日本でも封切りとなりました。

乗り物という閉鎖空間内でのゾンビの発生や、降車した先も安全ではないという設定は、2013年のアメリカ映画『ワールド・ウォーZ』と少し似ています。しかし、本作では大量発生したゾンビとパンデミックの恐怖、ゾンビを目の当たりにした人間の姿により焦点を絞っているのが特徴です。

緊張感を終始持続させながら、パンデミックに翻弄される登場人物の姿を描いたストーリーは非常に完成度が高く、韓国および世界中でも高い評価を得ています。もちろん、日本でも公開前からかなりの期待が高まっていたそうです。

なお、本作の原題は直訳すると「釜山行き」であり、邦題に直す際にインパクトを重視して「新感染」になったといいます。もちろん、これは新幹線とかけた駄洒落です。しかし、舞台となるKTX、韓国高速鉄道はフランスの超特急TGVをベースにしており、新幹線とは異なります。確かにインパクトはあるかもしれませんが、原題の良さを生かせているとは言い難いでしょう。

 

本作の監督はヨン・サンホ。韓国ではアニメーション作品を多く手がけています。代表作は、15年ぶりに再会した友人がかつて起きた事件の真相を暗いタッチで描いた『豚の王』など。実写映画の監督は本作が初めてですが、作品全体の構成力や巧妙な演出には目を見張るものがあります。なお、ヨンは本作の前日譚であるアニメーション作品『ソウル・ステーション/パンデミック』も手がけているので、本作の視聴後にチェックしてみるのも良いでしょう。

ファンドマネージャーを生業とする主人公ソグを演じるのは、コン・ユです。出世作は韓国のドラマ『コーヒープリンス1号店』であり、イケメン揃いのカフェのオーナー、ハンギョルを演じて人気俳優となりました。

彼が演じるソグは妻と別居状態にあります。仕事を優先し、他人の心配をしても一銭の得にもならないと考えるような人間です。ある意味で冷徹で合理主義的な性格は序盤から印象的に描かれており、ゾンビに襲われている乗客を見ても、最初は助けることをしません。ソグにとっては自分とスアンの安全が最優先であり、それ以外は眼中にはないのです。

一方で娘のスアンとの距離が開いていることを悩んでいるなど、身内には別の顔を見せます。しかし、スアンの誕生日プレゼントとして、以前にプレゼントしたものと同じものを買ってきてしまうなど、ソグの行動は空回りしてしまいます。仕事にかまけるあまり大切な娘のことがおざなりになってしまっているという、不器用な父親の様子がうまく表れています。

ソグの娘スアンは韓国内の人気子役のひとりであるキム・スアンが担当。母親と別居状態にあり、父親ともなかなか会えない寂しさを持った少女です。しかし、その少し暗い感じを出しながらも、大人びた行動と他人を思いやる素直な性格で周りに接していきます。

 

また、同じ列車の乗客である強面の男サンファを演じるのは、韓国系アメリカ人の俳優マ・ドンソクです。とにかくわかりやすい悪役顔をしているのが特徴ですが、妻のソギョンと、まもなく生まれてくる子どものことを案じるなど、優しい性格をしています。時に先頭に立って生存者の救出に向かい、時にソグの行動を窘めるなど、本作のもうひとりの主人公といえるでしょう。一方、ソギョンを演じるのはチョン・ユミ。強面のサンファを尻に敷く美人で気の強い奥さんであり、スアンに対して実の娘のように接する姿が印象的です。

そして、本作最大のクズともいわれる人間ヨンソクを演じるのが、キム・ウィソン。バス会社の重役という立場を利用してKTXの運転手を思い通りに誘導しようとしたり、生き残った乗客を同調させて感染の疑いがあるソグ達を排除しようとしたりします。一番怖いのはゾンビではなく、もしかすると人間かもしれないということを体現したかのような人物です。

その他、パンデミックに巻き込まれた高校球児のひとりヨングクは、韓国内の新人男優賞を数多く受賞したチェ・ウシクが担当しています。また、ヨングクにアプローチする女子高生のジニを演じるのは、かつて韓国出身の4人組アイドルグループ「Wonder Girls」に所属し、現在は俳優として活躍するアン・ソヒです。

こうした魅力的なキャストに囲まれて展開する『新感染 ファイナル・エクスプレス』。ヨンソクを除けば、誰も死なないと思えるくらいに全員キャラクターが立っているのが特徴です。もちろん、ホラー映画の定番として、誰が生き残るのかを予想してみるのも楽しみのひとつ。その予想は、おそらくいろんな意味で裏切られるかもしれません。

【解説】走るゾンビはやはり怖い!不安をあおる演出と設定の妙

【解説】走るゾンビはやはり怖い!不安をあおる演出と設定の妙(C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』では、冒頭から不安をあおる演出がうまく差し挟まれており、一気に物語へ引き込まれます。たとえば、プロローグではトラックに轢かれて鹿が死ぬ様子が映し出されますが、その直後、鹿は不気味に起き上がり、白濁した目でこちらを見つめてきます。もうそれだけで何か不穏なことが起きているとわかってしまうのです。

また、KTXがソウル駅を出発する際、理由を明らかにしないまま駅構内がざわつく様子は、冒頭のシーンも相まってどことなく不安な気持ちにさせられます。その直後、およそ1秒にも満たない一瞬のあいだに、ホームにいた駅員がゾンビに襲われるシーンを映すという流れは、ホラー物における間接的な恐怖をあおる演出だといえるでしょう。

ところで、ホラー映画におけるゾンビの設定というのは、作品によってさまざまです。本作のゾンビは次のような特徴を持っています。

・噛まれるとすぐに感染してゾンビになり、一気に増殖していく
・普通の人間と同じか、それよりも早く動ける、しかも走る
・弱点といったものが特になく、バットなどで殴り倒しても再び起き上がってくる
・視覚と聴覚で相手の動きを察知しているため、暗闇や無音では反応しない
・人間のような知性はなく、ドアすら自分で開けることはできない

噛まれるとすぐゾンビになってしまうというのは、感染力の高さを表しています。そのため、いつの間にか生きている人間よりもゾンビのほうが圧倒的に多いという状況が生まれます。しかも、増殖したゾンビが俊敏な動きで襲いかかってくるのだから、たまったものではありません。

こうした状況で一番怖いのが、集団で集まったゾンビが人間に向かって全速力で走ってくるという光景です。この点が本作をホラー映画だけではなく、パンデミックを主軸にしたパニックムービーに仕立て上げているといえるでしょう。とにかく「死」が全力で向かってくるという感じは、素直に恐怖を感じます。

ただ、一方で噛まれるとすぐに感染してしまうため、損傷した死体がゾンビになるという展開は少なめです。つまり、ゾンビ作品に時折見られる造形のグロテスクさはかなり緩和されており、人によっては見やすいといえるでしょう。それでも、CGやストリートダンスも駆使した、ゾンビのリアルすぎる動きは恐怖のひと言なのですが。

 

また、舞台となる韓国はゾンビ映画大国ともいえるアメリカとは違い、銃社会ではありません。そのため、ゾンビへの対抗措置は基本的に逃げるか、隠れるか、もしくは素手やバットなどで直接殴るしかないのです。基本的に無力化できないゾンビの存在は、鉄道内という閉鎖的な状況と重なって、大きな脅威となって人間を襲います。

しかも、それなら列車から降りれば安全なのかというと、決してそうではありません。車内のテレビや携帯電話から、パンデミックは韓国のいたるところで発生していることがわかります。もちろん、途中下車するはずの駅にもゾンビで溢れかえっており、容易に下車できない状況となっているのです。内にも外にも逃げられないという、二重の閉鎖構造がパニックムービーとしての本作をより面白くしています。

ただし、それでは生存者に対してあまりに過酷な設定だといえます。その緩和措置なのか、感染したゾンビは視覚と聴覚でしか相手を判断できないという「弱点」も持っているのが特徴。また、人間のような知性はなく、自分ではドアを開けることすらできません。そのため、生存者は車両の連結部にあるドアをひとつのバリケードとして、逃げ回ることになります。

また、やむを得ずゾンビが溢れた車内へ突っ込むときは、トンネル区間中の闇を利用したり、携帯電話の発信音を利用してゾンビをおびき寄せたりするなど、ある程度の戦略性が出てくる点にも注目です。

【解説・考察】本当に怖いのは人間?合理的な行動が引き起こす悲劇

【解説・考察】本当に怖いのは人間?合理的な行動が引き起こす悲劇(C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.

実は、本作で一番怖いのは、ゾンビではなく人間であるかもしれません。

車両内で大量発生したゾンビによって乗客が命を落としていき、生き残った人間にはこらえようのない恐怖が植え付けられていきます。そうした状況下において、残った人間はただただ助かりたい一心で次の行動をとり始めます。そこには、知らない他人を助けるなどという、温い展開はありません。

こうした行動は、主人公のソグも例外ではありません。特に印象的なのが、逃げ遅れたサンファとソギョンに対して、ソグが早々に連結部のドアを閉めようとするシーンでしょう。ソグにとっては自分と娘の命が第一であり、そのために他人を犠牲にすることについて何の罪悪感も持ってはいません。利己主義的で他人をかえりみない彼の性格が表れている場面です。また、ファンドマネージャーによって築いた人脈を利用して軍の関係者に連絡をとり、自分とスアンだけ安全を保証してもらおうとする様子も描かれます。

 

そんなソグとよく似ており、最後までその性格を突き進んだのがヨンソクでしょう。コネを利用して自身の安全を確保しようとする点も、ゾンビのいる車両を隔てて取り残された生存者を見捨てようとする点も、ソグがしたことと類似しています。しかも、自分が逃げるために他人をゾンビの群れに放り込むようなことすら平気で行う始末です。

とにかく見ていて嫌な行動をとり続けるヨンソクですが、生存本能に根ざしたその行動はある意味でもっとも説得力があり、見ていて面白いのです。もちろん、彼の行動はソグに対しても向けられることから、形を変えたしっぺ返しだともいえるでしょう。しかし、ヨンソクのそんな行動が事態を改善するきっかけとはならず、結局新たなパニックを引き起こします。

【解説】ソグとサンファ、家族のために活躍するおっさん達

【解説】ソグとサンファ、家族のために活躍するおっさん達(C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.

ヨンソクのように自分のことだけしか考えない人間がいる一方で、本作では家族のために命がけで戦おうとする人間もいます。

特に、身ごもったソギョンを含め、生存者のために奮闘するサンファの活躍は必見です。また、ガールフレンドのジニや野球部の仲間を案じるヨングクも、少し気が弱いながらも、バットを握ってサンファについていきます。そして、サンファに触発され、自分と娘だけではなく周りにも気を配れる男となっていくソグの成長が、本作の魅力のひとつです。

「戦うおっさん」というのは、それだけで妙な魅力があります。これは韓国映画の特徴といえるのかもしれません。

 

たとえば、『オールド・ボーイ』は、理由もわからずに15年ものあいだ軟禁生活を強いられた冴えない中年男性が、その間に心身を鍛え上げ、自分を陥れた相手に復讐するという話です。また、『タクシー運転手 約束は海を越えて』は、ドイツ人ジャーナリストに光州事件の惨状を報道してもらうべく、中年のタクシー運転手が命がけでソウルと光州を往復するという話でした。どちらの作品にも共通しているのは、冴えない中年のおっさんがとんでもない活躍をするという「ギャップ」です。

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』でも、おっさんであるサンファの活躍は必見です。強面で原色のジャケットを着たサンファはいかにもなチンピラ風であり、ホラー物では勝手な行動をとって真っ先に死にそうなキャラクターに見えます。しかし、妻のソギョンを守るだけではなく、ソグの娘スアンにも優しい一面を見せるなど、すぐに彼の性格の良さに気づかされることになります。

そして自分を見捨てようとしたソグに敵意を向けつつも、生存者を助けに行くときには共同戦線を張ってくれるのです。彼の獅子奮迅の活躍に、利己主義的だったソグはどこへやら、いつの間にかサンファと同じく、自分と娘以外の人にも気を配るようになっていきます。ちなみに、ソグは冴えない中年男性のイメージからはほど遠いので、サンファほどのギャップはありません。しかし、ソグの精神的な変化は、物語の中心を司る大事な要素となっています。

しかも、ソグやヨングクがバットなどを使うのに対して、サンファはなんと徒手空拳でゾンビを蹴散らすという、カンフー映画顔負けの動きをみせます。一応、噛みつかれるのを防ぐために腕にテーピングをしているのですが……。武装したソグとヨングクを両端に、中央で拳を構えるサンファの姿はもうアクション作品の主人公にしか見えません。

このように説明するとただのネタのように見えるかもしれません。しかし、あくまでネタ的な部分としての面白さを押さえながら、物語の本筋をきちんと押さえているのが、韓国映画の魅力でもあるのです。

【解説】計算された伏線が導く結末

【解説】計算された伏線が導く結末(C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.

無駄に思えるようなエピソードがきちんと伏線になっており、綺麗に回収されていく点は、本作の脚本の評価をより高めているといえます。

たとえば、スアンとヨンソクが最初に出会ったシーンでは、何気ない会話がひとつの伏線となっています。KTXのトイレに籠もったホームレスを見て、ヨンソクはスアンに対し、お嬢ちゃんも勉強しないとああなるよ、と言います。それを聞いたスアンは、そういうことを言う人のほうが悪いのだとお母さんが言っていた、と切り返しました。スアンの素直で優しい性格を物語るエピソードかと思いきや、物語が進むにつれて、その後のヨンソクの行動や性格を匂わせるシーンであったことに気づかされます。

 

また、サンファがソギョンのお腹の子の名前をいつまでも決めかねているというエピソードは、ある意味で彼の死亡フラグだったといえるのかもしれません。そして、まだ父親になっていないサンファがソグに対して、父親というのは文句を言われてもじっとこらえて家族の犠牲になるものだと語るのも、ひとつの伏線です。

小学校の学芸会で最後まで歌を歌えなかったというスアンの様子もまた、重要なシーンになっています。ハンディカムに収められたスアンの様子を見たソグは、「やるなら最後までやらないと」と言います。しかし、スアンはソグに対して、歌を覚えたのはソグのためであり、お父さんがいなかったら最後まで歌えないのだと告げるのです。この会話は、大きなうねりとなってひとつの結末をもたらします。

【考察】韓国の世情も反映した作品

【考察】韓国の世情も反映した作品(C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.

ジェットコースター的な要素が強い『新感染 ファイナル・エクスプレス』。既にアメリカでのリメイクも決定しています。

本作の誕生が、韓国映画というある意味で特異なフィールドのおかげであることは間違いないでしょう。一方、本作の面白みと、舞台が韓国であることに密接な関係はありません。しかし、本作を細かく見ていくと、ところどころに韓国の世情が反映されていることがわかります。

たとえば、ヨンソクがスアンに対して勉強しないとホームレスのようになると言ったのは、日本以上に過酷な韓国の学歴社会を反映した台詞だといえます。また、「ヘル朝鮮」というスラングが表す、若者の高い失業率も少なからず影響しているのかもしれません。

 

一方、本作のパンデミックの原因は、どうやらソグが株の価格操作を行ったソウル市内のバイオ関係の企業に端を発していることがわかります。その後、一夜にしてパンデミックはソウルから釜山まで広がりをみせ、釜山において一時防衛に成功する、という流れになっています。

パンデミックの状況は、かつての朝鮮戦争の様子とよく似ているといえるでしょう。朝鮮戦争では北緯38度線を境にして北朝鮮が宣戦布告をせずに南下していき、圧倒的な戦力差の前に韓国はソウルを放棄することとなりました。その後、国連軍の働きもあり、釜山周辺においてようやく北朝鮮の侵攻を食い止めたのです。

本作が政治的なメッセージを発しているわけでは決してありません。しかし、韓国の世情や歴史が、本作の細かな部分に影響を与えているのは間違いないでしょう。

ゾンビ映画の文法を押さえ、時にネタに走りながらも、最後まで嫌な緊張感が拭えない映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』。ホラーが好きな人はもちろん、苦手としている人にこそ是非見て欲しい一作です。

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