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『透明人間(2020)』ネタバレ感想・考察・解説!見えない恐怖、そのラスト・結末にゾワっとする

映画「透明人間(2020年版)」のあらすじ・内容

映画「透明人間」はタイトルの通り、透明になった人間に命を狙われるというストーリーで、過去にも度々公開されているので視聴したことがある方もいるかもしれません。

そんな透明人間が2020年にリブートされ、映画「ソウ」「インシディアス」などの脚本を手がけたリー・ワネルが監督を務めました。

今回は現代風にリブートされた「透明人間」のネタバレを含む感想や解説、考察をしていきます。

映画「透明人間(2020年版)」を観て学んだこと・感じたこと

・透明になる方法が変わっていて面白い!
・どこにいるか分からない、見えない恐怖感が伝わる

映画「透明人間(2020年版)」の作品情報

公開日2020年7月10日
監督リー・ワネル
脚本リー・ワネル
原作H・G・ウェルズ『透明人間』
ジェイムズ・ホエー
出演者エリザベス・モス(セシリア・カス)
オリヴァー・ジャクソン=コーエン(エイドリアン・グリフィン)
オルディス・ホッジ(ジェームズ・レイニア)
ストーム・リード(シドニー・レイニア)

映画「透明人間(2020年版)」のあらすじ・内容

映画「透明人間(2020年版)」のあらすじ・内容

セシリアはお金持ちで天才科学者のエイドリアンの束縛に苦しめられ、意を決してセシリアは家から脱出します。

間一髪のところでエイドリアンから逃げ切り、数週間後にエイドリアンが自殺をしたとの報せが届きますが、セシリアは彼が自殺をするわけがないと懐疑的でした。

そして、セシリアの周りで奇妙なことが次々に起き、近くにエイドリアンがいることを知ります。

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映画「透明人間(2020年版)」ネタバレ感想

透明人間になる方法は実験の失敗ではなく透明スーツ!

透明人間になる方法は実験の失敗ではなく透明スーツ!

映画「透明人間」の過去作品はだいぶ前にみたことがあり、透明人間になるまでの過程が確か実験の失敗だったんですよね。

今回も同じように、実験の失敗によって透明人間になるかと思っていたのですが、本作では天才科学者のエイドリアンが透明になれるスーツを開発し、それを着てセシリアを襲うというものでした。

実験の失敗だと透明人間になれるのはその本人だけですが、透明人間スーツであればエイドリアンだけでなく誰でも透明になることができるので、いろんな展開で描くことができますし、設定としてめちゃくちゃ上手いな〜と感じました。

本作は終始現代風にリブートされているので、透明人間スーツも実際にありえそうでリアルな恐怖感がありました。

どこかにいるけど全く見えないのDV夫が襲ってくるのが怖い

どこかにいるけど全く見えないのDV夫が襲ってくるのが怖い

透明になったエイドリアンがセシリアのいる家に入っていくシーンでは、外が冬なのでほんの少し白い息が見えたり、壁にかかっていた洋服がほんの少し揺れたり、ボーッとみていると見逃してしまうような描写が多くありました。

どこかにいるけど全く見えない…というのはそこら辺のホラー映画よりも怖く、さらに透明になった人物が束縛が激しいDV夫なのでかなり怖いです。やっぱり幽霊よりも人間が一番怖いですね。

さらに、エイドリアンはセシリアを孤立させるように少しずつ、じわじわと痛めつけるように攻撃していくんですよね。肉体的だけでなく精神的に攻撃していくような感じが、エイドリアンの異常さをよく表していました。

映画「透明人間」の解説・考察

【考察】トムの件、後半のエイドアリンがちょっとアホじゃない?

【考察】トムの件、後半のエイドアリンがちょっとアホじゃない?

中盤から後半にかけてストーリーを簡単に紹介すると、透明人間によってセシリアの妹であるエミリーが殺されてしまい、セシリアは犯人として捕まり精神病棟に入れられてしまいます。

そこでセシリアは自殺を図ろうとしますが、透明人間はセシリアを殺すことが目的ではないのでセシリアの自殺を阻止しようとします。そこで透明人間との戦いになり、最終的にセシリアは透明人間を銃で撃ち殺します。

 

そして、透明スーツを脱がしてみると、透明になっていたのはエイドリアンではなくエイドリアンの兄のトムであり、エイドアリンは家の中で拘束されていて、エイドリアンも被害者の一人であったという展開になります。

エイドリアンが被害者というのが自作自演であることは容易に想像がつきますし、エイドリアンは用意周到で賢い人物なので、命の危険がある場面だけトムを透明にさせていたのでしょう。

もしエイドリアンの「自分は被害者でトムが犯人である」という作戦を元に過去を振り返ってみると、トムがセシリアの飲み物に使用していた避妊薬をいれることは考えられませんよね。トムには分かりようがないですし。

そもそも、トムが犯人であればセシリアにあそこまで固執する必要がないですし、透明スーツをトムが開発することはできませんよね…。

 

ラストの展開ではエイドリアンがトムに全ての罪を負わせ、被害者感満載で「いやー、大変だったわ〜」という感じでセシリアを普通に家に招くんですよね。妹を殺されたセシリアの恨みや怒りはとてつもないですし、仮にトムが犯人であったとしても、エイドリアンと関わったことでこんなことになっているわけですから、セシリアからしてみればエイドリアンを許すことはできないですよね。

それにも関わらず、あっさりセシリアを家に招くエイドリアンに「あれ、ちょっとアホじゃない?」と感じてしまいましたが、セシリアを何としても取り戻すという執着心から、冷静に物事を判断できなかったり、客観的にみて自分がおかしな行動をしているということが理解できないのかもしれないなとも感じました。

セシリアを取り戻すのに必死で、周りが見えていないというやつですね。

【解説】結末は透明になったセシリアがエイドリアンを…

【解説】結末は透明になったセシリアがエイドリアンを...

映画の結末は、トイレに行くと出て行ったセシリアが隠していた透明スーツに着替え、エイドリアンを包丁で殺害し、何事もなかったかのように食卓に戻り、倒れたエイドリアンを見て絶叫。パニックになったふりをして警察を呼ぶという展開になります。

セシリアがエイドリアンに復讐することは予想できましたが、エイドリアンにはそれが分からなかったのでしょうかね…。映画前半のエイドリアンはもう少し賢かったので、後半にかけて計画にボロが出てしまうの展開が少し気になりました。

それにしても、セシリアがクローゼットの中に透明スーツを隠したことに、エイドリアンは気づかなかったのでしょうかね?スーツを隠した場所が分からないとしても、さすがに一着スーツがなくなっていれば気づくと思いますし、スーツが無くなっていればそれなりに警戒すると思うんですよね。

映画の展開的に仕方ないとしても、前半のエイドリアンの計画が緻密に練られていただけあって、後半のエイドリアンとの落差が激しくて個人的に少し残念でした。

【考察】ラストのシーン、セシリアの顔が長い間映された意味

【考察】ラストのシーン、セシリアの顔が長い間映された意味

ラストのシーンでは復讐を完了したセシリアがエイドリアンの家を離れ、透明人間スーツを盗んで歩く姿が映し出されますが、正面を向いたセシリアがわりと長い間(10秒くらい?)映し出されていました。

あそこまで長い時間、こちらを向いているセシリアを映したのは何かしら監督の意図があると思いますし、ラストのセシリアの顔が映るシーンを見てゾワっとしたんですよね。

個人的な考察にすぎませんが、あのシーンで伝えたかったことは「セシリアもエイドリアンと同じことしてない?」ということでした。

激しい束縛をするエイドリアンの元から離れた後も、エイドリアンはセシリアに対して気持ち悪いほど執着し、追い回していました。しかし、ラストでは復讐心からとはいえ、セシリア自らエイドリアンの自宅を訪れ、エイドリアンを殺害しました。エイドリアンがセシリアに執着したように、セシリアもまたエイドリアンに執着していたんですよね。

元々エイドリアンに非があるとはいえ、セシリアもエイドリアンを同じようなことをしているように思えて、ラストのシーンではセシリアに対して恐怖を感じました。

【解説】映画「透明人間」にはダークユニバース計画があった?

【解説】映画「透明人間」にはダークユニバース計画があった?

映画「透明人間」には元々、ダークユニバース計画というものがあり、ジョニー・デップ主演で映画が製作される予定でした。

ダークユニバースとはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のように、映画の作品同士が世界観を共有し、別の映画に他のキャラが登場するというものです。スパイダーマンの映画にアイアンマンが登場したり、アベンジャーズでヒーロー同士が共闘するような作りですね。

 

皆さんもご存知の通り、マーベル作品は世界的に大ヒットを記録しており、映画「アベンジャーズ エンドゲーム」は世界興行収入ランキングで「アバター」を抜いて歴代一位になったり、ほとんどの作品が好成績を収めています。MCUの他にも、ゴジラやキングコングが同じ世界観を共有する、モンスターユニバースなんかもあります。

こういった他社の流れから、配給元であるユニバーサルピクチャーズも悪役(モンスター)を作品同士で登場させるダークユニバース計画を考えていましたが、ダークユニバース計画の1作目として公開された「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」の評価・興行収入共に大コケしてしまい、ダークユニバース計画はこの1作をもって終了となってしまいました。

個人的にはジョニーデップ主演で本作を見てみたい気持ちもありますし、複数のモンスターが一つの映画に登場するのは面白そうなので、ダークユニバース計画が頓挫してしまったのは非常に残念でした。もしかすると、いつの日か再びダークユニバース計画が始動するかもしれないので期待したいですね。

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