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映画『インシディアス』のネタバレ感想・解説!SAWの監督・脚本がコンビを組む、テンポの良いホラー映画

続きが気になるエンディング

大人気映画『ソウ』シリーズの監督・脚本コンビによるホラー映画『インシディアス』。

ソウシリーズのネームバリューで期待値が高すぎるためか人によって怖い・怖くない、面白い・面白くないと評価の分かれやすい作品ではありますが、個人的には怖くて面白い作品だと感じました。

今回はそんな映画「インシディアス」についての感想や考察を詳しくご紹介していきます。結末についてのネタバレを含みますので、映画視聴前の方やネタバレを避けたい方はご注意ください。

目次

映画「インシディアス」を観て学んだ事・感じた事

・音や幽霊に恐怖する
・驚きの展開が最後まで続く
・ホラー好きにおすすめな映画

映画「インシディアス」の作品情報

公開日2011年8月27日
監督ジェームズ・ワン
脚本リー・ワネル
出演者パトリック・ウィルソン(ジョシュ)
ローズ・バーン(ルネ)
タイ・シンプキンス(ダルトン)
リン・シェイ(エリーズ)
リー・ワネル(スペックス)

映画「インシディアス」のあらすじ・内容

映画「インシディアス」のあらすじ・内容

3人の子供達と共に新居に引っ越してきたジョシュ一家。家族5人で忙しくも楽しい日々を送っていたはずなのに、誰もいないのに聞こえる物音、モニターから聞こえる声など、家の中で不思議な現象が度々起こるようになってしまいました。

そんなある日、息子のダルトンが原因不明の昏睡状態に陥ってしまいます。医者もお手上げのダルトンの状態、家を引っ越してもなくならない不思議な現象から母・ルネは牧師や霊媒師などに頼り、現状をなんとかしようと動きはじめました。

オカルトめいたものを信じない父・ジョシュはそんな妻に反対していましたが…。

家族に突然襲い掛かる恐怖に怯えながら、明かされていく秘密と共に驚きの展開が続くホラー映画です。

映画「インシディアス」のネタバレ感想

映画「インシディアス」のネタバレ感想© 2011 – FilmDistrict

インシディアスは音や幽霊に恐怖を感じながらも、ダラダラとし過ぎないテンポの良い展開、続きが気になるエンディングが良く、個人的にはかなり大好きな映画でした。大人気映画『ソウ』シリーズのコンビがつくった作品だと思うと納得の面白さでしたね。

ダースモールみたいな悪魔や最後のゾンビのような幽霊など少し残念な点もありますが、ホラー好きな方にはぜひ1度観てみてもらいたい映画です!

ちょっとした音がかなり怖い!

ちょっとした音がかなり怖い!© 2011 – FilmDistrict

インシディアスは余計なBGMがないためか、ちょっとした音にかなり敏感に反応し恐怖を感じるような映画でした。

よくあるホラー映画のように幽霊がバーンっと登場するときには恐怖を煽るBGMが鳴ったりはしますが、基本的な生活シーンでは余計なBGMはありません。そのため歩く、動く、家鳴りなどの些細な生活音に耳が集中してしっかりと聞き取ることができるので、その生活音に耳を澄ますことで次に起こる音を想像しながら恐怖したり、突然起こる現象にビクッと驚いてしまうような印象がありました。

個人的にはこういった音からくるホラー表現、登場人物達と一緒に驚いたり恐怖できるような映画が好きなので問題ありませんでしたが、お化け屋敷のような驚かし要素がある映画が苦手な方には向かない映画なのかもしれません。

 

個人的に一番怖かったのは、明るい部屋に流れる陽気なレコードの音楽と、子供のはしゃぐ声や音でした。

そよそよと気持ち良い風が流れる天気の良い日中に部屋に響き渡る陽気なレコードの音楽と、そのレコードの前で楽しそうに踊る子供の影や嬉しそうに走り回る子供の足音と笑い声がホラー映画とはミスマッチで、そのミスマッチさが何ともリアルで怖かったですね。

ホラー映画といえば暗闇や夜の恐怖というのが定番ですが、個人的には昼間の明るい時間帯に現れる幽霊が一番怖いので、このシーンはとても印象的でした。

幽霊にインパクトがある

幽霊にインパクトがある© 2011 – FilmDistrict

個人的にはインシディアスに登場する彼らと呼ばれる幽霊たちの表現も、インパクトがありつつ怖くて好きでした。

ホラー映画の幽霊にインパクトを求め過ぎるとシュールになってしまったりグロテスクになってしまう場合が多い印象があるのですが、インシディアスの幽霊たちは現れ方にインパクトがありつつも、血塗れだったり過剰なグロテスク表現があるわけではないので、恐怖しながらも誰でも見やすいような映画だと思います。

視界やカメラにチラリと映りながらすぐに消えてしまう現れ方は、来るぞ…と分かっていても驚いてしまい、登場しないシーンでは来るんじゃないか…と身構えて恐怖してしまうような印象があり、ホラー映画としてずっと恐怖して楽しむことができました。

 

ただ、それだけに最後に現れる幽霊の大群は残念でなりません…!

途中までは現れ過ぎず映り過ぎない幽霊の表現で良かったのですが、最後にはウワァー…とうめきながら幽霊が登場人物達に迫ってくるような表現をしていて、ゾンビ映画のようになってしまっていました。

映画の展開としては仕方がないことだったのかもしれませんが、もう少し違った表現が良かったなと個人的には思います。

インシディアスはホラー好きにおすすめな映画!

インシディアスはホラー好きにおすすめな映画!© 2011 – FilmDistrict

個人的には、ホラー好きな方には怖いし楽しめるようなおすすめな映画だと感じました。

音に恐怖がある、幽霊にインパクトがあるというだけでも十分楽しめるホラー映画ではあるのですが、そこに幽体離脱について、彼らと呼ばれる存在について、彼方と呼ばれる場所、悪魔・寄生者などの存在など、様々なホラー要素が組み合わさっている点が気に入っています。

特に幽体離脱の話は深堀りされていて、肉体と魂をつなぐ緒の話、幽体離脱中の肉体を狙う存在の話などはドキドキしながら観ることができました。ホラー要素に興味がない方には設定として理解するだけかもしれませんが、ホラー好きにはワクワクする展開だと思います。

よくあるホラー映画だと「この家には恐ろしい悪霊が住み着いている」「これらは謎の存在による現象だ」とそれだけで終わってしまう場合が多いですが、様々な要素が絡み合いつつ霊媒師であるキャラクターが背景を説明しながら物語を進めることで、ホラー要素をより深く楽しめるように感じました。

様々な要素が絡み合ってはいますが、ゴチャゴチャしていたりはしないので話の流れを邪魔することなく、楽しむことができた点も良かったです。

ダースモールみたいな悪魔はイマイチ…

ダースモールみたいな悪魔はイマイチ…© 2011 – FilmDistrict

幽霊はとても良かったのですが、個人的にダルトンの肉体を狙う邪悪な存在として現れる悪魔はイマイチでした…。

人型を残しつつ赤い顔・クモの足などのモンスター要素を詰め込んだために、幽霊にもモンスターにもなり切れない中途半端な存在みたいになっていました。エリーズのセリフを聞き取ってスペックスがスケッチした悪魔の姿はそれっぽくて悪くなかったのですが、人間がその姿をするとどうしてもシュールになってしまいますね…。

あそこは無理せずフルCGにしてしまうか、人型ではなく赤い目が印象的な黒い煙のような概念に近い存在にしてしまうとか、いっそのことモンスター要素をなくして人型にしてしまうとかの方が良かったのではないかと個人的には思いました。

2019年6月公開予定の映画、実写版『アラジン』のランプの精ジーニー役をウィル・スミスが演じて「青くなったウィル・スミス」「ウィル・スミスのまんま」「青い…」と笑いを取る形で話題になってしまっている点を思うと、人外の存在を人間が演じるというのはやはり難しいことであるということがよく分かりますよね。

 

ちなみにインシディアスの悪魔は、映画『スター・ウォーズ』に出てくるダースモールに似てるということで笑い話になるようです。スター・ウォーズは観たことがないので画像検索をしてダースモールをみてみましたが本当にそっくりで、人型・赤い顔・黒い服(身体)という点は完全に一致していましたね。

あまりにもそっくりでかなり笑えたので、興味のある方はぜひ画像検索をして見比べてみてください!

展開が少し少年漫画っぽい?

展開が少し少年漫画っぽい?© 2011 – FilmDistrict

心霊描写でしっかりと怖さがありつつ、適度に伏線があり、山があり、展開が広がっていくストーリーだったので、ホラーという点を抜きにしても作品として楽しむことが出来ました。

ただ、実は幽体離脱という特殊能力は父から受け継がれていたものだった、霊媒師では息子を助けることができない、悪魔という邪悪で危険な存在、息子を助けるタイムリミットが迫っている、父が危険をかえりみずに息子を助けに行く、母は恐怖に怯えながらも2人の帰りを待つという展開が少し少年漫画っぽいかなと思いました。

映画前半は心霊がメインのホラー展開ではあるのですが、後半は悪魔やゾンビのような幽霊に立ち向かう父と息子という少年漫画のような展開だった印象があるので、前半は好きだったけど後半は展開が変わり過ぎてイマイチという方がいるかもしれません。

続きが気になるエンディング

続きが気になるエンディング© 2011 – FilmDistrict

昏睡状態のダルトンをジョシュが連れ帰ることでハッピーエンドを迎えるかと思いきや、最後に霊媒師・エリーズをジョシュが殺害し、ジョシュを写真に撮ると老婆が映っているという不穏な展開でエンディングを迎えます。

個人的には、ダルトンが悪魔に追われている状態で彼方のシーンが終わり現実世界に戻っているので、てっきりダルトンの肉体はもう悪魔に奪われていたという展開で終わると思っていたのですが、ジョシュの方が老婆に乗っ取られていたという展開は少し驚きました。

最後にはレナーズの死体を見つけてジョシュを探すルネに「ぼくはここにいる」と言うジョシュの声で終わっているので、一応これだけでもバッドエンドという展開は理解することができますが、その後はどうなるの!?と何とも続きが気になるようなエンディングになっていますね。

 

調べてみるとこのインシディアスはこれだけで完結するのではなく、『第2章』『最後のカギ』『序章』と続くシリーズ作品のようですね。

残念ながら私が利用している動画サイトでは1作目のインシディアスしか視聴することができなかったのですが、機会があれば2作目以降のシリーズ作品も見てみたいと思っています。

キャストに脚本家の名前が…

キャストに脚本家の名前が…© 2011 – FilmDistrict

キャストの中に脚本家である『リー・ワネル』の名前があります。

リー・ワネルは脚本家や俳優として幅広く活躍している方で、インシディアスでは脚本家・スペックス役として出演しており、以前ご紹介した『ソウ』シリーズでも脚本家・1作目のアダム役として出演しているそうです。

アダムとは印象が違うキャラクターだったので全く気付かず、調べて知った時にはかなり驚きました。

 

インシディアスのスペックスは緊張感のあるシーンで人形を見つけてはしゃいでいたり、霊媒師であるエリーズの指示に慌てふためいていたり、相棒のタッカーと競い合うようなやり取りがあったりと、ホラー映画ではやや浮いている愛されキャラといった感じです。

人によっては少しウザったく感じるキャラなのかもしれませんが、個人的には物語の邪魔をしない程度に笑いがあって良かったですし、真剣な映画の中にいるちょっとしたおふざけキャラは大好きなのでかなり好きなキャラクターでした。

ちなみに監督のジェームズ・ワンもソウシリーズで監督をしている方なので、インシディアスはソウシリーズのコンビで作った作品のようですね。

映画「インシディアス」の個人的な考察

映画「インシディアス」の個人的な考察© 2011 – FilmDistrict

インシディアスでサラッとしか紹介されませんでしたが実は物語に深く関わっていた老婆の正体について、最後に老婆に肉体を奪われたジョシュに殺害されてしまったエリーズはなぜ殺されなければならなかったのかを考察していきます。

インシディアスシリーズの1作目しか視聴していませんし、あくまでも個人的な考察なので正解ではないのかもしれませんが、こういう考え方もあるのかと参考程度に見て頂けると幸いです。

寄生者という老婆の正体について

物語の中盤から終盤にかけて、ダルトンの幽体離脱とは別に始まるジョシュの過去の幽体離脱の話に出てくる寄生者と呼ばれる老婆の正体について、映画内では明確な答えがありませんでした。

ただ、抜け殻のダルトンの肉体を狙う彼らとは別の存在、幽体を彼方へと連れ去る寄生者と呼ばれていることを考えると、老婆は悪霊に近い存在だったと思われます。

彼らはすでに抜け殻となったダルトンの肉体を狙っていますが、老婆は自らジョシュの幽体を彼方へと導くことで抜け殻となった肉体を奪おうとしているので、ジョシュにとりついて殺そうとしているということに近いと思います。とりついているから寄生者と呼ばれていると考えれば寄生者という名前にも納得がいきますよね。

 

ジョシュが彼方に行った時にも老婆の姿があったことを思うと、8歳の頃から現在までずっとジョシュのことを狙っていたということでしょうか。

なぜそこまで執拗にジョシュを狙っているのか?それは今後のインシディアスシリーズで解明されていくのでしょうか。気になるポイントですね。

エリーズはなぜ殺されたのか?

エリーズはなぜ殺されたのか?© 2011 – FilmDistrict

ジョシュとダルトンが彼方から戻りハッピーエンドを迎えようとしていたところで、エリーズがジョシュの写真を撮ったことでジョシュに首を絞められて殺害されてしまいます。

ルネがその後、撮った写真を見てみるとそこにはジョシュではなく老婆の姿が。つまりジョシュは彼方から帰ってきてはおらず、ジョシュの肉体には老婆が入っていることが分かりました。

 

では、なぜ老婆はエリーズを殺害したのでしょうか?写真を撮ったことでジョシュの肉体は老婆の物になってしまったということがバレてしまったからなのか、ジョシュが8歳の頃に肉体を奪おうとする老婆の邪魔をしたからなのかは分かっていませんが、少し気になる点はあります。

老婆がエリーズの首を絞めているとき、老婆は「くそアマめ!」と言っています。このセリフはエリーズが彼方を彷徨うダルトンと交信しようとしたとき、ダルトンではない何者かが話始めた時にも言っているセリフです。ということは、あの交信の時に乗り移っていたのは老婆ということが考えられます。

「くそアマめ。薄汚れた売女。お前が誰だか知っている。はらわたを引き裂いてやる。」

偶然の一致なのかもしれませんが、くそアマの後に続く言葉が気になっています。「薄汚れた売女」「お前が誰だか知っている」というセリフを思うと、もしかしたらエリーズと老婆には何か過去の因縁のようなものがあったのかもしれません。そのために、老婆はジョシュに乗り移った後にエリーズを殺害したのではないでしょうか。

 

例えば老婆が実はエリーズ本人で、現実世界にいるエリーズはエリーズの肉体を奪った寄生者だったのかもしれません。そのために老婆はずっと誰かの肉体に乗り移るチャンスをうかがっていたが、エリーズに妨害されて上手くいっていませんでした。しかしついにジョシュの肉体を手に入れることができたので、やっとエリーズを殺害できたというストーリーなのかも。

本当のところはどうなのか、インシディアスの続きのシリーズが気になるところですね。

インシディアスはホラー好きな方におすすめ!

インシディアスはホラー好きな方におすすめ!© 2011 – FilmDistrict

音や幽霊による恐怖を感じる映画なので、ホラー好きな方におすすめな映画です。

恐怖だけでなくストーリーも伏線が隠されながら驚きが続くような展開で、個人的にはテンポよく見やすい面白い映画だったと思います。

インシディアスシリーズの続編がすぐに見られないのが残念ではありますが、機会があればぜひ視聴したいです!

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