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映画『インシディアス 序章』ネタバレ感想・解説・考察!エリーズと黒衣の花嫁の関係やラストの悪魔について考察

映画「インシディアス 序章」のあらすじ・内容

エリーズをメインにシリーズの前日譚が語られる映画『インシディアス 序章』。

エリーズの過去を通して1,2作目で登場する黒衣の花嫁や、1作目で登場した悪魔に繋がるようなストーリーで、改めてシリーズ作品を観直したくなるような怖さと面白さのある作品でした。

今回はそんな『インシディアス 序章』についての詳しい感想や解説、考察をご紹介していきます。感想と考察ではネタバレを含みますので、映画ご視聴前の方やネタバレを避けたい方はご注意ください!

映画「インシディアス 序章」観て学んだ事・感じた事

・インシディアスシリーズを観返したくなる
・シリーズ内で一番怖かった作品
・インシディアス1の結末の印象が変わる!

映画「インシディアス 序章」の作品情報

公開日2016年01月16日
監督リー・ワネル
脚本リー・ワネル
出演者リン・シェイ(エリーズ・レイニア)
ステファニー・スコット(クイン・ブレナー)
ダーモット・マローニー(ショーン・ブレナー)
リー・ワネル(スペックス)
アンガス・サンプソン(タッカー)

映画「インシディアス 序章」のあらすじ・内容

映画「インシディアス 序章」のあらすじ・内容

亡くなった母と話をしたいと願う女子高生・クイン。彼女は何とかして母と話したいと知人の紹介で知った霊能者・エリーズの元を訪れたのですが、すでに霊の世界からは足を洗っているため交霊はできないと言われてしまいました。

しかし、話をしていく内にクインに同情したエリーズはクインの母との交信を試みることになりますが、エリーズの交信に応えたのはクインの母ではなく、母を求め続けて死者を呼び続けたクインの声に呼ばれてきた悪霊でした…。

そこから事故のため重傷を負い、悪霊に命を狙われることになったクインを守るためにエリーズは何度も霊との交信を試みるのですが、その度に現れるのは…。

映画「インシディアス 序章」のネタバレ感想

今作は前作からの続きではなく、シリーズを通して登場していた霊能者・エリーズをメインにしたシリーズの前日譚に当たるストーリーになっていて、今までとは違った怖さやストーリーが楽しめる様な映画になっています。

個人的に好きなキャラクター、スペックス・タッカーとエリーズの出会いなども描かれているので、インシディアスをもっと知りたい方、1作目につながる背景を知りたい方におすすめな作品でした!

エリーズの前日譚が語られるストーリー

エリーズの前日譚が語られるストーリー

タイトルが『インシディアス 序章』ということだったので、前作の「インシディアス 第2章」で明らかになった悪霊・黒衣の花嫁の生前の話が始まるのかなと思っていましたが、今作では1作目の「インシディアス」よりも数年前の話、生前のエリーズの話がメインになっていました。

そしてジョシュ一家に代わりエリーズと関わるのが、亡くなった母親と話したいと願う女子高生とその家族。

母親と話したいとエリーズの元に訪れた女子高生の周りには何かがいる気配があるが、エリーズは霊との交信に恐怖・躊躇し、すでに霊関係の世界からは引退しているという、今までのインシディアスシリーズとは全く違った印象のストーリーになっています。

 

特に前作までのシリーズでは霊に悩む人々を救うためにバリバリに霊と戦う強い女性というイメージだったエリ―ズが、今作では真逆の霊に怯える女性として描かれていたのがとても意外でした。

そしてエリーズの死の直接の原因に繋がるようなエリーズと黒衣の花嫁の関係も語られていて、今まで語られなかった意外な秘密やインシディアス1に繋がる背景を知れたので、インシディアスにハマりつつある者としてはとても魅力な作品だったと思います。

映像が怖い!シリーズで一番怖かった

映像が怖い!シリーズで一番怖かった

前作までは何かが来るかもしれないという雰囲気による恐怖、衣擦れや細かい音による臨場感溢れる恐怖という印象だったのですが、今作では映像による恐怖に変化していて、シリーズで1番怖い作品だったと思います。

最初にクインが息のできない男を見かけた時の暗い街並みに浮かぶ人影、それを見ていたところに突っ込んできた車にはねられるというシーン。暗い街中と言えども周りに人がいたにも関わらず霊を見かけ、それを見ていたことで車にはねられるという突然訪れる恐怖が妙にリアルで怖い演出でした。

 

そして、前作だとシリーズの中で悪霊が続いていたので、何が出てくるのかがある程度予測できたのでそこまで恐怖は感じなかったのですが、今作では全く新しいストーリーということで敵に何が登場するのか全く予測できず、何が来るのか分からないという恐怖を感じることができた点も大きかったですね。

今作で登場する悪霊の見た目や動きも良くて、息のできない男の不気味な見た目とネーミングは怖いですし、特に不気味で怖かったのが手と顔のない這いずってくるのっぺらぼうの女です。

恐怖演出として驚かせて終わるのではなくそのあとに怖い状態が続く、這いずりながら自分にだんだん迫ってくる霊というのが個人的に好きな恐怖演出で、日本のホラー映画『感染』や『予言』に近いものがありました。

前作までも怖かったのですが、個人的には今作が1番怖かったですね。どちらかと言えば、怖さの方向性が日本のホラー映画よりになっていると感じたので、洋画のホラー映画でありながら、日本のホラー映画が好きな方にもおすすめできるような作品です。

【解説】スペックス・タッカーとエリーズの出会い

【解説】スペックス・タッカーとエリーズの出会い

今作では個人的に大好きなキャラクターであるスペックス・タッカーコンビとエリーズの出会いが描かれています。チームを組むことになったきっかけのストーリーが描かれていたのも好きなポイントでした。

元々スペックス・タッカーとエリーズに面識はなかったのですが、クインの弟がスペックス・タッカーがやっていたウェブシリーズのファンだったということからクインの件を2人に依頼し、クインの父が改めてエリーズに依頼したことで3人が出会い、クインの件を共に解決しようと協力することになります。

スペックス・タッカーは霊を見たり退ける力を持っているというわけではないので、やはり霊にはすぐ負けてしまうのですが、何だかんだと逃げずにずっと協力している良いキャラクターですし、霊を科学の観点から探ろうとしているのが面白いですよね。

 

霊を科学的に探るスペックス・タッカーと、霊と交信して退ける道を探るエリーズ。

正反対のようで協力することで事件解決へと導いてくれるこのチームの出会い、初めての事件、エリーズの提案でこれからチームとして組むことを決めたことなど、チームのなれそめが知れました。

シリーズにある意味で欠かせないキャラクターたちのなれそめということで、インシディアスシリーズ好き、スペックス・タッカー・エリーズのチームが好きな者としてはたまらない作品でしたね。

前作ラストのアリソンの続きは…?

前作ラストのアリソンの続きは…?

インシディアス1に繋がる前日譚、エリーズという人物の背景、スペックス・タッカーとエリーズの出会いが知れる魅力的な作品だったのですが、前作ラストに登場した新たな被害者・アリソンについては一切語られていなかったのが気になりました。

今作はシリーズの3作目とはいえ序章ということで前日譚がメインになっているので、2作目のキャラクターであるアリソンが登場しないのはしょうがないことなのかもしれませんが、2から3を続けて観ているとアリソンが見捨てられたように思えてしまいます。

シリーズの続編として『インシディアス 最後の鍵』がまだあるので、そちらの作品でアリソンの話が始まるのかもしれませんが、よく考えればエリーズはすでに死亡してしまっているわけですから、ここからどのように解決していくのでしょうか?

幽霊となったエリーズがアリソンを助けに闇の世界へと向かうのか、前作と今作で登場した霊媒師・カールが中心となって解決の道を図るのか、インシディアスシリーズの謎に迫るのとは違った意味で続きが気になりますね。

映画「インシディアス 序章」の考察

今作で登場した悪霊・息のできない男について、手のないのっぺらぼうの女はなんだったのか、エリーズに襲い掛かる黒衣の花嫁について、最後に登場した1作目の悪魔について考察していきます。

あくまでも個人的な考察なのでこれが正解というわけではありませんが、参考程度に見て頂けると幸いです!

悪霊・息のできない男とは

悪霊・息のできない男とは

今作で登場したクインを狙う悪霊・息のできない男。ボロボロの検査着のような白い服を身にまとい、息のできない男ということで酸素マスクを着けています。

生前から住んでいた建物を死後も離れずに建物内のダクトに住み続けていて、亡き母親を求めるクインの声を聞きつけ近付いてきたようです。

元々強力な悪霊だったのがクインの生命力を吸い取ることでさらに強くなり、クインを事故に巻き込ませることでクインの魂の半分を奪い取り、残りも全て手に入れて闇の世界へ連れて行こうとクインの命を狙っています。

クインの前にも建物に住んでいた女性たちを自殺に追い込んでおり、その被害者たちの魂は死後も自由を許されず闇の世界にあるアパートに縛り付けられ、ペットとして飼われているようです。

最後には魂を取り戻したクインが、息のできない男の酸素マスクを奪い取ったことで倒されました。

 

検査着・酸素マスクという恰好、息のできない男という名前、最後にクインに酸素マスクを奪われた時に苦しんでいたことから、生前は酸素マスクがない状態では呼吸ができない、自発呼吸が難しい病気に罹っていたのだと考えられます。

病気で入院していたのかもしれませんが、身体が少し腐りかけていたような状態だったことを思うと、病院ではなくインシディアス1のダルトンのように自宅療養をしていたのかもしれません。

酸素マスクがなくては呼吸することができないのに面倒を見ていた家族から見捨てられてしまったのか、病院側のミスで酸素ボンベの交換がなされなかったのか、酸素マスク・酸素ボンベが故障して機能していなかったためかは不明ですが、息ができなくなったために死亡したのだと思われます。

 

そして、死亡したあとも遺体を放置されてしまったために身体は腐り、死後も建物に取り憑き続けるような悪霊になってしまったのではないでしょうか。

自分が住んでいた建物に住む人を苦しめ怖がらせ、その姿を見て喜び、最後には自殺に追い込んだり殺して、死後の魂は闇の世界でペットとして飼っていたのだと思います。

ダクトに住んでいたのはそんなペットたちをまんべんなく見渡すため、部屋ごとに飼っているペットを順番に見に行くのに適していたためか、生前からダクトをつたって人の部屋を覗く趣味があったのかもしれませんね。

手のないのっぺらぼうの女は

手のないのっぺらぼうの女は

今作で一番怖いホラー表現だと感じた手のないのっぺらぼうの女は、息のできない男に奪い取られたクインの魂の半身でした。

クインの半身でありながら手と顔がなかったのは、現実世界にいるクインの方にそれらの所有権があったからで、足と身体があったのはクインが事故によってそれらを動かせない状態にあったためだと思われます。

つまりクインは事故で息のできない男に足と身体の所有権というか、その部分を司る魂をうばわれたのではないでしょうか。

そして、そんな魂の半身がクインにずりずりと這いずりながら近寄っていたのは襲い掛かるためではなく、ある意味自分に引き寄せられていたため、元の1つの魂に戻ろうとしていたのだと思われます。

エリーズに襲い掛かる黒衣の花嫁

エリーズに襲い掛かる黒衣の花嫁

エリーズが霊の世界から足を洗った原因となったもの、霊に対して怯えた姿を見せていたのは、インシディアス1,2で登場した黒衣の花嫁が関係していました。

突然の自殺で夫を亡くしたエリーズはなんとかして夫と話そうと生者が入ってはいけない闇の世界へと入り込み、そこで黒衣の花嫁に見つかってしまったために付きまとわれる様になってしまったようです。

エリーズが霊能力を使おうとすると「お前を殺す!」という黒衣の花嫁の声が聞こえ、幽体離脱をすると黒衣の花嫁が殺しに来るようになってしまったため、霊能力を使い続けると黒衣の花嫁に殺されると恐怖し、霊能力はもう使わない、霊の世界から足を洗うことを決めていました。

 

そもそもなぜ黒衣の花嫁がエリーズに付きまとうようになったのかというと、インシディアス1,2にも話があったジョシュの件が関係しています。

黒衣の花嫁に狙われ続けていたジョシュを救うため、エリーズはジョシュの記憶を消すことで黒衣の花嫁をジョシュから遠ざけていたのですが、そのことが原因で黒衣の花嫁から恨みを買っていたのだと思われます。

よくも邪魔をしたなと付きまとい続けた黒衣の花嫁はインシディアス1でジョシュの身体を奪い、数年の恨みを晴らすためにエリーズを殺害しました。

 

ただ、インシディアス2でジョシュの手形とエリーズの首にあった絞殺痕が一致しなかったという話があったので、現実世界でジョシュの肉体を奪って殺したのではなく、闇の世界に引きずり込んでからジョシュの姿で殺したのだと思われます。

今作で息のできない男がエリーズの夫になりすましていたことから、霊が他人になりすますことができることが分かったので、おそらくインシディアス1でもその手法が使われていたのではないでしょうか。

姿はジョシュを真似ていても中身は黒衣の花嫁のままなわけですから、首の絞殺痕の手形はおそらく黒衣の花嫁の物。だからジョシュとは一致しなかったのだと思われます。

最後に1作目で登場した悪魔が

クインの件が解決した後、最後のワンシーンにインシディアス1で登場した赤い顔の悪魔が現れました。今作ではエリーズがダルトンと出会う前の話のはずなのに、なぜここで悪魔が現れたのでしょうか。

黒衣の花嫁は魔物に操られた悪霊だとエリーズが言っていたので、黒衣の花嫁を操っていた魔物がこの悪魔だったのだと思われます。つまり悪魔がエリーズの元にやってきた原因は黒衣の花嫁。

黒衣の花嫁が狙っている人物に悪魔が興味を持ったのか、エリーズに退けられた黒衣の花嫁が悪魔に助けを求めたのかは不明ですが、悪魔は黒衣の花嫁の目的を叶えるため、協力するためにやってきたのだと思われます。

どうにかしてジョシュの身体を黒衣の花嫁に奪わせよう、エリーズを殺させようと考えた悪魔はジョシュの息子であるダルトンが幽体離脱していることを知り、ダルトンの身体を奪うことでエリーズがダルトンの元にやってくるように仕向けていたのではないでしょうか。

 

悪魔の目的はダルトンの身体を奪う事にはなく、エリーズをダルトンの元に呼び寄せること、そしてジョシュに幽体離脱をさせること、その間にジョシュの肉体を黒衣の花嫁に奪わせること、エリーズを殺させることにあったのだと思われます。

つまりインシディアス1では悪魔に勝ったように描かれていますが、実は悪魔の思い通りに事が進んでいたのかもしれません。

映画「インシディアス 序章」はインシディアス1に繋がる作品

映画「インシディアス 序章」はインシディアス1に繋がる作品

今作でインシディアスシリーズの前日譚、インシディアス1に繋がる背景を知ることでインシディアス1の印象が変わり、シリーズを通して観返したくなるような魅力的な作品だったと思います。

なので、インシディアスシリーズがお好きな方はぜひ観てみてください!

そして、インシディアスファンでない方でも、普通にホラー作品としてホラー演出・ストーリー自体を楽しめるようになっているので、インシディアスはよく知らないけどホラー映画が好きという方にもおすすめです。

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