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『バックトゥザフューチャー PART2』ネタバレ感想・解説!BTTFの未来の世界2015年に追いついた!怒涛の展開のシリーズ2作目

【考察】空飛ぶホバーボードはできた?未来の2015年は実現したのか?

SF映画の傑作、大ヒットシリーズとなった2作目『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』をご紹介します!

前作の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で過去にタイムスリップしたマーティは、若き日の両親と出会い、二人が結婚しないかもしれないという危機を救うために奮闘しました(その危機を招いたのはマーティ自身ですが…)。

そしてシリーズ第二弾となる本作では、未来の世界にタイムスリップして、マーティの息子のピンチを救うのですが、その先にとんでもないトラブルが待ち受けていました。

前作と同じキャスト、ほぼ同じスタッフで制作された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』は、大人も子どもも間違いなく楽しめる作品になっています。映画の感想とあわせて、ネタバレも書いているのでこれから映画をご覧になる方はご注意ください。

目次

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」を観て学んだ事・感じた事

・マイケル・J・フォックスが一人4役で大活躍!
・映画の中の2015年と現実の2015年を比べると面白い
・続きが絶対気になる!PART3に続く展開にも注目

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」の作品情報

公開日1989年
監督ロバート・ゼメキス
脚本ロバート・ゼメキス
ボブ・ゲイル
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ
出演者マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)
ドクター・エメット・ブラウン(クリストファー・ロイド)
ロレイン・マクフライ(リー・トンプソン)
ビフ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」のあらすじ・内容

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」のあらすじ・内容

物語の始まりは、前作と同じ1985年のアメリカ。1955年にタイムスリップした高校生のマーティは無事もとの時代に戻ってきていました。

そこに、タイムマシンのデロリアンに乗ったドクが現れます。未来の世界を見てきたドクは、マーティの息子のピンチを伝えにやってきたのでした。マーティはドクと一緒に2015年にタイムスリップ、犯罪に巻き込まれそうになったマーティJr.を救います。

 

無事ピンチを解決したマーティは、店で見つけた古いスポーツ年鑑を購入し、もとの世界で一儲けしようと考えます。しかし、ドクに見つかって捨てられてしまいましたが、それをこっそり拾い上げたのは年老いたビフでした。

ビフは1985年にマーティたちがタイムスリップする瞬間を見たことがあり、タイムマシンの存在にうすうす気づいていおり、ビフはこっそりデロリアンに乗り込み1955年の若いビフにスポーツ年鑑を届けに行きます。

何も知らないマーティとドクがデロリアンで1985年に戻ると、そこは全く違う世界に変わってしまっていました。スポーツ年鑑で大儲けしたビフが街を支配していたのです。もと通りの世界に戻すため、マーティとドクは再び1955年に向かいます。

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映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」のネタバレ感想

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」のネタバレ感想© Universal Studios

息子のピンチを救うために未来にやってきたマーティは、思わぬトラブルに遭遇します(その危機を招いたのはマーティ自身ですが…)。

変わってしまった世界をもとに戻すために奮闘するマーティの活躍、そしてマーティとマーティの息子とマーティの娘、おじさんになったマーティを全部一人で演じるマイケル・J・フォックスの怪演も必見です!

マイケル・J・フォックスが一人三役?四役?で大活躍!

マイケル・J・フォックスが一人三役?四役?で大活躍!© Universal Studios

大ヒット映画の続編とあって、BTTF PART2は遊び心満載でした。出演者やスタッフを含め、みんなが楽しんで作ったのが感じられます。脚本からしっかり作り込んであって、前作同様、完成度の高さは圧倒的です!

1985年から30年後の未来の世界にタイムスリップしたマーティは、自分の子どもたち(息子と娘)、そして年を取った自分(おじさんになったマーティ)と遭遇します。そしてその全員をマイケル・J・フォックスが一人で演じています。家族みんな、マイケルっていう部分がかなりツボでした。

さらに、マーティの母親ロレインを演じるリー・トンプソンも、シリーズを通して七変化を見せてくれています。

1955年の若い娘時代、1985年のお母さんの時代では普通の太ったおばさん、スリムでいかしたおばさん、落ちぶれた雰囲気のおばさんとタイプの違うマーティママを演じています。どのロレインもとてもチャーミングなので、ぜひチェックしてみてください。

【解説】未来の世界で買ったスポーツ年鑑が未来を変えた?

【解説】未来の世界で買ったスポーツ年鑑が未来を変えた?© Universal Studios

映画の中でさまざまなトラブルを引き起こす元凶となるのが、スポーツ年鑑「SPORTS ALMANAC 1950-2000」。過去50年に渡る、メジャーなスポーツの結果を記録した雑誌のようです。

2015年にタイムスリップしたマーティが、骨とう品屋の店頭でたまたま見かけて購入したものですが、このスポーツ年鑑が恐ろしい展開を引き起こします。

マーティは、2015年の街頭ニュース(3Dの空中ディスプレイ!)で、メジャーリーグのワールドシリーズでカブスが優勝したというニュースを目にします。時計台を修理するための募金を集めていたおじさんが、もっと前にこれを知っていたら…というようなことをぼやいたことから、マーティはスポーツ年鑑を使って一儲けすることを思いつくのです。

 

早速スポーツ年鑑を買って、1985年に持ち帰ろうとするマーティでしたが、ドクに見つかってしまいます。

ドクが未来を変えてしまうことの危険性を何度もマーティに忠告していたのに、思いついたことはやらずにはいられないのがマーティ…。前作と同じパターンですね。スポーツ年鑑を捨ててデロリアンでもとの世界に戻り、一件落着となるはずでしたが、そこに、二人の姿をじっと見ている人物がいました。おじいさんになった、ビフ・タネンです。

スポーツ年鑑を拾ったビフ老人は、驚きの行動力で未来を変えてしまいます。

 

ちなみに、この骨とう品店では初期のマッキントッシュが売られています。

映画が公開された1989年当時、コンピュータはごくわずかな人だけしか触ったことがないような存在で、アップル社のMacといえば超最先端の電子機器。それが骨とう品になっていることで未来を表現しているのですね。実際、現実の2015年でも当時のMacは骨とう品になっています。

【解説】ビフ・タネンが作り上げた恐ろしい未来図とは?

【解説】ビフ・タネンが作り上げた恐ろしい未来図とは?© Universal Studios

ビフは頭の悪い悪党ですが、ずる賢さだけは誰にも負けません。そもそも、未来の息子をトラブルから救うために大急ぎで2015年の未来に旅立つマーティたちの様子を、ビフは目撃していたのです。

その時には何が起きたのかよく分かっていなかったビフですが、2015年に再びマーティとドク、デロリアンを目にしたビフ老人は全てを理解しました。そして、捨てられたスポーツ年鑑を拾い上げ、すぐさま行動に移します。なんと、マーティたちのすきを見てデロリアンに乗り込み、1955年にタイムスリップ!若いビフにスポーツ年鑑を渡しに行くのです。

この時のビフは頭良すぎますよね。普段はかなりアホなのですが、悪いことに関してはやたらと頭が働くようですね。

 

ビフ老人からスポーツ年鑑を受け取った1955年の若いビフは、スポーツくじで大儲けし、やがて街を牛耳るほどの大富豪となります。マーティとドクが1985年に戻ってくると、街は完全にビフに支配され、ロレインはビフと再婚、父のジョージはすでに亡くなっていました。

マーティのちょっとした出来心が、恐ろしい未来を引き起こしてしまったのです。

マーティだけでなく、きっと多くの人が「もし未来を知ることができたら、競馬やサッカーくじ、ロトで大儲けできるかも」なんて考えてしまうことはあるかと思いますし、理解はできるんですけどね…。

BTTFシリーズの悪を一手に引き受ける悪党ビフ一族

BTTFシリーズの悪を一手に引き受ける悪党ビフ一族© Universal Studios

BTTFシリーズ全体を通して悪役として大活躍するのが、ビフ・タネンとその血縁者たち。
1955年・1985年・2015年とあらゆる時代に登場し、マーティやお父さん、子どもにまで絡んでトラブルを引き起こします。

ビフ一族を演じるのは、トーマス・F・ウィルソン。ガタイの良さといかつい顔が特徴的な役者さんです。ビフ一族の活躍(?)ぶりを、簡単にまとめてみました。

・1955年のビフ(ビフ・ハワード・タネン)

若いころのビフ。街のチンピラで、マーティの父ジョージにいつも嫌がらせをしています。
後に2015年からやってきたビフ老人からスポーツ年鑑を受け取り大儲けする。

 

・1985年のビフ(ビフ・ハワード・タネン)

PART1の最初の頃は会社員でマーティの父ジョージの上司。ジョージの車を壊す。
PART1の最後ではジョージに雇われ、マーティの新車を磨き、デロリアンでタイムスリップする瞬間を目撃します。
PART2の後半ヒルバレーを牛耳る大富豪、マーティの母ロレインと再婚している。

 

・2015年のビフと孫(ビフ・ハワード・タネン)

孫にこき使われる老人。1955年の若いビフにスポーツ年鑑を届ける。
ビフの孫のグリフ・タネンは街のワルで、おじいちゃんのビフをこき使ったり、マーティの息子に嫌がらせをしている。

 

・1885年のビフの先祖

ビュフォード・タネンのあだ名は、狂犬(Mad Dog)。頭が悪く乱暴者で、街の悪党であり、続編の「BTTF PART3」で登場します。

マイケル・J・フォックスやリー・トンプソン同様、若者から老人まで一人何役もこなし、大活躍しているトーマス・ウィルソンにも注目してみてください!

映画の未来だった2015年に、時代がようやく追いついた!

映画の未来だった2015年に、時代がようやく追いついた!© Universal Studios

2015年10月21日、世界中でちょっとしたフィーバーが巻き起こりました。今作で未来の世界として描かれていた日が、ついにやってきたのです。

映画が公開された1989年当時のリアルな世界では、2015年という時代は想像もつかない、はるか先の未来でした。しかし、それから30年がすぎ、あの2015年が現実のものになったということで、BTTFファンたちが大フィーバー!様々なメディアで、BTTFの話題が取り上げられました。

アメリカのテレビ番組では、54歳になったマイケル・J・フォックスと77歳になったクリストファー・ロイドがデロリアンに乗って登場して大盛り上がりしたり、ロレイン役のリー・トンプソンやビフ役のトーマス・ウィルソン、4人そろってテレビ番組に出演したことも話題になりました。

日本で8月に行われたイベントにはクリストファー・ロイドとデロリアンのレプリカが出演。映画の30周年を記念してマイケルとクリストファー・ロイドがそろって登場した、日本の車メーカーのCMは今でもYouTubeで見ることができます。

 

私がこの映画を初めて見たのは1990年頃のことですが、当時はスマホどころか一般の人にとっての通信手段は固定電話や郵便、電報でした。いたるところに公衆電話がずらりと並び、みんなテレホンカードや10円玉を持って並んでいました。テレビはアナログのブラウン管、書類は手書き、駅では並んで切符を買い、パソコンなんてほとんどの人が見たこともありませんでした。

そんな、少しめんどくさい時代に生きていた人たちにとって、BTTF PART2で描かれた2015年の未来は衝撃的でした。

きっとたくさんの人が30年前の感動を思い出して、2015年のBTTFのいろいろなイベントを楽しんだことと思います。

【考察】空飛ぶホバーボードはできた?未来の2015年は実現したのか?

【考察】空飛ぶホバーボードはできた?未来の2015年は実現したのか?© Universal Studios

2015年11月のBTTFフィーバーの際に、多くのメディアで取り上げられたのが、映画の中の2015年と現実の2015年との比較です。

BTTF PART2で描かれた未来の世界が現実のものになったのか?気になるかと思いますが、いくつかの技術や出来事が実現しています。2015年までに実現したものをいくつか紹介します。

空飛ぶホバーボード

バック・トゥ・ザ・フューチャーといえば、空飛ぶスケボー型のホバーボード!世界中で多くの企業が、ホバーボードの実現に向けて開発を行っています。

アメリカの企業が開発した「ArcaBoard」は、強力なファンの力で地上・水上に浮かび、6分間の走行が可能。36個のファンを積んでいるため、ホバーボードよりもかなり大きな板のような形状ですが、すでに予約販売が始まっていて価格は200万円ぐらいします。

 

他にも、日本のトヨタ自動車が開発した「The Lexus Hoverboard」は、超伝導体を利用して空中に浮遊することを実現しました。磁石を埋め込んだ地面という条件つきですが、映画に登場するホバーボードの形状にかなり近づいています。ただ、現在開発途中です。

フランスの企業Zapataが開発中の「Flyboard Air」は、ジェットエンジンを搭載し、最高時速140kmで、150メートルというかなりの高さを飛行することができます。さらなる改良を目指し、開発が続けられています。

靴紐を自動で結ぶ靴

足を入れるだけで靴紐が自動で締まる靴をそっくりそのまま実現したのが、2016年に登場したナイキの「Nike Mag」。形状も機能もほぼ同じレベルです。

チャリティーとして89足限定で抽選販売されましたが、残念ながら市販されていません。

他にもナイキはヒモが自動で締まるシステム「E.A.R.L.」を開発。EARLを搭載したナイキのシューズ「ハイパーアダプト1.0」と「アダプトBB」は既に市販されています。

 カブス優勝&マイアミの野球チーム

1985年当時、マイアミに野球チームはなく、シカゴ・カブスは優勝とはほど遠い存在だったので、2015年のニュースを見たマーティが驚いていました。

2015年にはちょっと間に合いませんでしたが、2016年にカブスが108年ぶりにワールドシリーズで優勝!さらに、マイアミ・マーリンズが1993年に設立されました。

未来のペプシ

マーティがお店で注文したものと同じ形状のペプシが、「Pepsi Perfect」として登場!アメリカのAmazonでのみ販売されていますが、1本2000円ぐらいするそうです。

他にも、注文を受けるテレビモニターや薄型テレビ、3Dディスプレイ、タブレット端末、ロボットなど実現しているものが多くあります。

逆にまだ実現していないものはタイムマシンや空飛ぶデロリアン、自動で乾燥するジャケット、ごみで発電するミスター・フュージョン、映画「ジョーズ19」などですね。空飛ぶ車は開発されていたりするので、もう少し時が経てば実用化されるかもしれません。

 

原作者でもある脚本家のボブ・ゲイルは、2015年のBTTFフィーバーについて、30年たっても楽しんでもらえる映画になると思わなかったとコメントしています。実際、未来の世界を描いた数あるSF映画の中で、これほど多くの人が興味を持ち、話題になった作品はほかになかったのではないでしょうか。

それくらい2015年のフィーバーは、BTTFの人気のすごさを物語っていました。

PART2とPART3は同時に撮影された?次作につながる展開に注目!

PART2とPART3は同時に撮影された?次作につながる展開に注目!© Universal Studios

1作目の大ヒットと、ビデオ版を発売したときのジョーク(TO BE CONTINUED…というクレジットをこっそり入れた!)のせいで、続編の制作が決定したBTTFシリーズは、早い段階でPART2とPART3を制作することが決まっていました。そのため、続編となる2作は同時進行で撮影されました。

もちろん、それほど簡単に話が進んだわけではなく、何度も脚本を書き直し、ユニバーサルと話し合いを繰り返した末にようやく許可が下りたということのようです。

続編を作ることが決まったあと、そこから脚本や配役、撮影についてのさまざまな内容を一から練り上げていったのは、ロバート・ゼメキス監督と脚本家のボブ・ゲイル。二人の献身的な努力がなければ、PART2とPART3は存在しなかったかもしれませんね。

 

PART2とPART3は話の内容もつながっており、2作品合わせて起承転結のような流れになっています。PART2の最後は、物語の途中の段階で終わってしまっているので、ぜひPART3で続きをチェックしてみてください。

マーティが次にタイムスリップする時代は1885年!西部の開拓地が舞台です。

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