誰でも名前だけは知っているような、大ヒットホラー映画『ソウ(SAW)』。今回はソウシリーズの2作目『ソウ2』についてご紹介していきます。
実際に「ソウ2」視聴した上での感想以外に、本編中に明かされていない謎に迫る解説・考察も入れていきます。
ネタバレが含まれているので本編視聴前の方、ネタバレが苦手な方は注意してください。
目次
映画「ソウ2」を観て学んだ事・感じた事
・じっくりとミステリー映画を観たい方におすすめ
・同じ作品を観た人と、考察について議論したくなる
・何度見ても驚き、どんどん新しい可能性が出てくるような作品!
映画「ソウ2」の作品情報
公開日 | 2005年 |
監督 | ダーレン・リン・バウズマン |
脚本 | ダーレン・リン・バウズマン リー・ワネル |
出演者 | ドニー・ウォルバーグ(エリック・マシューズ) トビン・ベル(ジグソウ/ジョン・クレイマー) エリック・ナドセン(ダニエル・マシューズ) ショウニー・スミス(アマンダ・ヤング) フランキー・G(ザヴィエル・チャベス) |
映画「ソウ2」のあらすじ・内容
「神経ガスが充満する館で、2時間以内に解毒剤を打たなければ死んでしまう」と、出口のない館に閉じこめられた8人。
各々で連続殺人鬼『ジグソウ』のゲームに参加しながら、解毒剤の入手を目指していきます。
一方、刑事『エリック・マシューズ』はジグソウを捕まえるために動いていました。
しかし、彼も息子『ダニエル・マシューズ』を人質に取られる形で、ジグソウのゲームに参加させられることになってしまいました。
8人は無事に館から出ることはできるのか、マシューズ親子の運命やジグソウの狙いは何なのか?2時間という短い時間制限で切迫した状況の中、ジグソウの仕掛けたゲームクリアを目指す、ミステリー要素の強いホラー映画になっています。
映画「ソウ2」の感想
あくまでも個人的な感想にはなってしまいますが、ソウ2には1作目を観た上で「おぉ!」と思えるような盛り上がる点や良い点もありながら、「ん!?」と思うような疑問点や気になる点も複数あるように感じました。
それぞれ盛り上がる点を【GOOD】、疑問点や気になる点を【BAD】にまとめてご紹介していきます。
【GOOD】最後のどんでん返しには驚き!
ソウ2を知らずに観た時、最初は続きがどうなるのか、マシューズ刑事は息子エリックを助けに行けるのかをハラハラと見守っていましたが、最後には「え!?」と驚くような時間差トリックによる大どんでん返しが待っていました。よくよく思い返してみれば、「あのシーンがここへの伏線になってくるのか」と気付く点が多く、疑問があった部分にも納得がいきましたね。
また、全て観終わった後にもう1度観返してみれば「ジグソウは最初から答えを言っていた」と、もう1度驚きがある作品になっているので、出来ればBlu-rayや動画レンタルで何度か見返せるような形式で視聴するのがおすすめです。
ただ、ソウ2ではどちらかと言えば殺害方法へのこだわりが薄く、猟奇的な要素や狂気を感じるシーンが少なくなっているので、ソウ作品としてのインパクトは薄いように感じました。
ホラー作品というよりも『ミステリー作品』寄りの作品でしたね。なので、ソウの続編と言うと物足りなさを感じるかもしれませんが、ミステリー作品を求めている方には向いているのではないかと思います。
【GOOD】シリーズ通して観ることで魅力UP!
ソウシリーズでは、一応1作品ごとに話が完結しているのでソウ2のみでも十分に楽しめますが、やはり1・2・3まで続けて観た方が納得いく部分が多く、ソウシリーズの核心に迫れるので魅力がグンッとUPしますよ。
ソウ2ではジグソウの過去について、なぜジグソウになったのか、ジグソウの狙いなどの核心に迫る部分、謎が明らかになった部分がありました。
また、ソウ1で登場した『バスルーム』も再登場するので、ソウ1で謎が残った登場人物達の生死についてを知ることができます。ソウ1では片足を切り落とし脱出した『ゴードン医師』は生きているのか、残された『アダム』は脱出することができたのかなど、謎のまま終わってしまいましたが、今作のソウ2で一応生死についてだけは確認することが出来ました。
その代わり、今回は新たに『マシューズ刑事』が閉じこめられた後の話が謎のままなので、今後のシリーズで登場するのかどうか、世代交代したジグソウは今後どうなっていくのかという謎が残りましたね…。
【BAD】殺し方に魅力がない
ソウ1では、ジグソウによるシンプルながらに恐怖心を煽る、凝った猟奇的な殺害方法が魅力的でしたが、ソウ2ではこだわりがない子供のイタズラのような殺害方法ばかりのように感じました…。
マシューズ刑事、アマンダのゲームは心理戦要素があるのでまだ良いのですが、館から脱出しようとする他の7人のゲームに関しては、落ち着いて考えれば回避可能なものばかりなので、「いやいや!落ち着けよ!やたらめったら触るな!」と言いたくなるようなシーンが多かったです。
その他には、時間切れでゲーム関係なく死んでいったり、参加者同士の関係ない殺し合いで死んでいく人もいたので、ソウ1に比べるとかなりインパクトが弱いように感じました。
【BAD】カットが多くて見逃し・画面酔いしやすい
これは人によるのかもしれませんが、グロテスクなシーンや動きのあるシーンでは揺れや細かいカットが多くなっているので、画面酔いしやすいように感じました。
ソウでは特に謎解きに必要な伏線シーンやセリフが多くなっているので、食い入るようにガッツリと観ていると、結構な確率で体調が悪くなります。なので、画面酔いしやすい方には注意が必要ですし、目が疲れている時、体調が悪い時には視聴を控えた方が良いかもしれません。
また、カットが多いことで重要なシーンの見逃しも多い印象があります。
特に映画後半では、館の最初で始めった『金庫を開けるためのゲーム』を解決するために必要な数字についてのシーンがあるのですが、画面の切り替わりが早すぎて何度も停止しながら観ないと分かりにくいように感じました。
しっかりとソウ2の謎を読み取りたい方は、最初にも申し上げたようにBlu-rayや動画レンタルで視聴し、観終わった後に何度か見返したり、途中で停止して少しずつ視聴できるような形式で観ることをおすすめいたします。
【BAD】解明されていない謎が多い
館で最初に始まった金庫開けゲームや、登場人物ごとにはじまるゲームも、ゲームをするだけしておいて、どうすればクリアだったのかが明確に解明されていない謎が多いです。
一応ヒントはいくつかあるので、考察することは可能なのですが、制作側からの明確な答えが作品中で示されていないため終わった後もモヤッとします。
考察の余地があるからこそ、自分なりの答えを考えられる、人によって答えが変わってくるという魅力はあるのかもしれませんが、作品としての答えや結論は何か欲しかったですね。
特に今回の作品中では登場人物が多い分、作品中に無駄に感じる部分が何か所かあったので、その分を削ってもう少し謎解き要素に時間を割いてくれたらよかったのにな…とは思いました。
【BAD】登場人物の行動が不用心過ぎる
今作品を観ている時に、一番不満で疑問だったのが登場人物たちの行動です。
最初に館の一部屋で閉じ込められている時にも、不用意に見つけた鍵をすぐに使うし、せっかくジグソウのゲーム経験者であるアマンダがいるのにも関わらず、十分に話も聞かずズンズン突き進んでいく姿には不満と疑問が残ります。
さらに、それぞれの登場人物が参加させられる個人のゲーム中では、ジグソウのゲーム説明やヒントを全く活かすことなく「とりあえずやってみよう」精神には、もはや苛立ちを感じました。『制限時間がある』『神経ガスを吸わされている』『連続殺人鬼に監禁されている』という、日常とはかけ離れた切迫した状況下で、落ち着いて正しい判断は下せない!という意見もあるのかもしれませんが、だからといってあんなに考え無しに動き回る姿は、不自然ではないかと思います。
特にジグソウという作品では、自分や大切な人の命を懸けた頭脳戦・心理戦のゲームが魅力だったはずなのに、誰も頭を使っていない姿は作品としての魅力を下げているのではないかと感じました。
映画「ソウ2」のネタバレ解説&考察
①マイケルのゲーム
被験者 | マイケル・マークス |
選ばれた理由 | 人の情報を売る卑劣な密告者だったから |
ゲームの内容 | 時間内に右目に埋め込まれたカギを自ら取り出し、鉄の処女(アイアンメイデン)の頭だけ版のような『死の仮面(デス・マスク)』を外せればクリア。 |
結果 | タイムアップで失敗。結局右目からカギを取り出すことすらできず、ハエ取り草のように閉まる『死の仮面(デス・マスク)』で顔中を刺され死亡。 |
考察:映画冒頭に登場した、今作最初のゲーム被験者。彼はタレコミ屋をしており、マシューズにも情報提供をしていました。
『マシューズは被疑者を有罪にするために証拠のデッチ上げをしていた』『アマンダはマシューズの証拠デッチ上げによって逮捕された』と映画内で言われていますが、そのデッチ上げにマイケルも協力していたのではないでしょうか。
もしくは、協力まではしてなかったとしても、彼からの情報をもとにマシューズが証拠のデッチ上げをしていたと考えれば、彼もある意味冤罪の片棒を担いでいた状態だったと思われます。
だからこそ彼は、ジグソウの元にマシューズが来るように仕向ける『マシューズへのゲーム招待状』のような役割に選ばれたのではないでしょうか。
②アマンダのゲーム
被験者 | アマンダ・ヤング |
選ばれた理由 | リストカットをしてしまい、自分の命を大切にしていなかったから |
ゲームの内容 | 神経ガスが充満した館で、制限時間内にロックされた金庫を開けて解毒剤を入手し、生きて館から脱出できればクリア。 |
結果 | アマンダとダニエルが生きて館の外にいることから、クリアしたと思われる。 |
考察:館内ではじまった最初のゲームです。
こちらは特に『誰宛のゲームなのか』は明言されていませんが、分かりやすい位置にテレビ・カセットがあった今までとは違い、『カセットが隠してあったこと』から、既にゲーム経験者であるアマンダ宛のゲームだったと考えられます。
アマンダは前回のゲームクリア後、ジグソウのもとで『豚の被り物』を付けてゲームに協力していました。なのに、リストカットという命を大切にしない行いをしていたため、今回のゲームに『被験者』として参加させられてしまったようです。
彼女がジグソウではなくただの『被験者』であることは、最後マシューズに残したメッセージの中で『あなたが私の最初の被験者』と言っていることから、『館のゲームはアマンダがジグソウとして仕掛けたゲームではない』ということで分かります。
このゲームのヒントは『番号は頭脳の後ろ』『順番は虹の彼方に見つかる』、全員の共通点は『Xに答えがある』の3点。番号については本編中でも分かるように首筋にある数字のことです。
謎の残る『虹の彼方』については人によって答えが異なってきますが、『数字の色』が関係あると言われています。
数字を虹の色の順番に並べていくと金庫の番号になるというのがよく聞く答えなのですが、映画で数字をよく確認してみたところ、登場人物たちによって一部数字の色が被っているように見えます。
また、虹の色だとすると7色のはずなのに、ゲーム参加人数8人では1人余ってしまいますよね。そして、順番は虹の『彼方』という言葉があることを考慮すると、『虹色の数字を持っていない仲間外れ』がいるのではないかという考えに至りました。
そこで思い出したいのが『全員の共通点はXに答えがある』ということ。こちらも本編中に出てきましたが、Xの地点には『マシューズ刑事と息子エリックの親子写真』がありました。
今回のゲームでは『マシューズ刑事に逮捕された8人』が集めらたと思われていますが、ダニエルには逮捕歴がありません。そのことは本編中の『少年院に入ったことは1度もない』というジョナスとの会話、『逮捕歴がないでしょ?』というアマンダとの会話から分かります。つまり、ダニエルは仲間外れ。彼には数字ではなく、金庫の番号についての『順番』が示されていたのではないかと考えられます。
だからこそ、アマンダはザヴィエルが数字を確認するために追いかけてきたとき、『ダニエルを連れて』逃げていたのではないでしょうか。もしダニエルの首筋を見られてしまうと、数字がなく順番が示されることがバレてしまうから。
こう思うと、アマンダの行動や今回の謎について、かなりしっくりくる答えになりました。
そして、金庫を開けて館を脱出した後には『ダニエル』を金庫に閉じこめ、マシューズのゲームに利用したと思われます。
ある意味、ダニエルとアマンダを同じゲームに参加させたのは、ジグソウから後継者アマンダへの『プレゼント』や『引継ぎ』だったのかもしれませんね。
③オビのゲーム
被験者 | オビ・テイト |
選ばれた理由 | 詐欺やペテンで人々の怒りに火を付けていたから |
ゲームの内容 | 装置の中にある解毒剤を取り、装置から出ることができればクリア。 |
結果 | 装置に閉じこめられ失敗。2本目の注射器を取ったことで、装置の扉が閉まり炎が上がった。そのまま脱出することができず、炎に焼かれ死亡した。 |
考察:このゲームについては、オビが無傷で解毒剤を手に入れるチャンスがあったように思います。
ジグソウはゲーム説明にて、『装置の中に2本の解毒剤が入っている』『1本は皆を誘拐したお礼に君に』『もう1本は代償を払い、権利を得た者に与えなさい』と言っています。
オビが装置の中で解毒剤を取るときに、最初の1本は問題なく取れていることから、1本分は代償なしで解毒剤が手に入る、ジグソウからオビへのプレゼントだったと考えられます。
ジグソウのゲーム説明では『2本ともオビが取れ』と指示があるわけではないので、オビは自分の分の解毒剤だけ取り、さっさと装置から出て誰かにバトンタッチさせれば、少なくとも自分の分だけは無傷で解毒剤を手に入れることが出来たはずです。2本とも取ろうとしたから、『代償を払うことになった』のだと思われます。
ジグソウはその他に、『地獄では悪魔だけがお前を救える』というヒントも伝えています。
装置内の入り口そばには悪魔の絵と共に、『回せ』と書かれたバルブのようなものがありました。これについては作品内で全く触れられていないため、何だったのかは不明ではありますが、回すことでガスが止まり鎮火されたのか、閉まっていた扉が開いたのかもしれませんね。まぁ、燃え上がる炎の中にバルブを回しに行っていたら、重度の火傷を免れることはできませんでしたが…。
そもそも、オビはこの装置に入る前に、中を見回すなりチェックすればよかったのです。
そうしていれば、最初からバルブを見つけることができたし、危険を事前に回避することができたと思います。なんで警戒心も抱かずに、殺人鬼が用意した装置にズンズンと入れるのか不思議でなりません…。
④ザヴィエルのゲーム
被験者 | ザヴィエル・チャベス |
選ばれた理由 | 麻薬売人として客たちを苦しめたから |
ゲームの内容 | 制限時間内に使用済み注射器の山からカギを見つけ、扉を開けて解毒剤を入手できればクリア。 |
結果 | 自分は注射器の中に入ることを拒否し、無理やりアマンダを突き落とし探させた。カギは何とか見つけることができたのだが、結局タイムアップになったため失敗。 |
考察:他人に自分のゲームを押し付ける最低男。
ちなみに、ジグソウがヒントとして言った『干草の山から針を見つけろ』は英語圏のことわざで、『見つかる当てのないものを探す』『無駄骨』という意味があるそうです。
ただ、どんなに時間がかかっても確かに山の中に針はあるわけで…、実際にアマンダも注射器の山からカギを見つけています。なので、探し方次第では解毒剤を手に入れるチャンスはあったように思います。
そもそもこのゲームは、ザヴィエルが不用心に扉を無理やり開けるから突然始まってしまったゲームでした。
その結果始まったゲームを他人に押し付けるなんて、本当にザヴィエル最低と言わざるを得ませんね!
⑤アディソンのゲーム
被験者 | アディソン・コーディ |
選ばれた理由 | カセットテープを聞かなかったため不明 |
ゲームの内容 | カセットテープを聞かなかったため不明。 |
結果 | ガラス箱の穴にある『返し刃』に引っかかり、手が抜けなくなる。 |
考察:アディソンがジグソウのゲーム説明を聞く前に手を突っ込んでしまったので、詳細については不明点が多いです。
ただ、このゲームについてはかなり簡単で、片手で返し刃を抑えながらゆっくりともう一方の腕を入れ、そのまま解毒剤を取ればクリアだったのではないかと思います。
この彼女が箱に手が引っかかってしまった後にザヴィエルが部屋にやってきているので、返し刃を抑えてあげれば彼女は手を抜くことができたはずなのですが、彼女をそのまま放置して部屋から立ち去ります。さすが安定の最低男!
⑥マシューズのゲーム
被験者 | エリック・マシューズ |
選ばれた理由 | 無防備の犯人を射殺したり、証拠をデッチ上げて有罪を仕立て上げたりしていたから |
ゲームの内容 | 制限時間まで座ってジグソウと話をすればクリア。無事クリアすれば、息子は無事に帰ってくる。 |
結果 | ジグソウとの話を放棄したため失敗。『バスルーム』に鎖でつながれ、暗い場所に独りで閉じこめられることになる。 |
考察:息子のダニエルを助けるために動いていたマシューズ刑事。しかし、すでに息子のゲームは終了しており、ジグソウのアジトにあった金庫に閉じこめられていた。そのことを知らないマシューズ刑事は、何とか監禁されている館まで行こうと行動し、結果として息子とは再会できなくなってしまいました。
最初からジグソウは『マシューズ刑事の時間が欲しい』『息子は安全な場所にいる』『話をするだけで息子は戻す』と言っていたのに、マシューズが信じなかったためにゲーム失敗し閉じこめられることになりました。
まぁ、しかし自分の息子が誘拐・監禁された後に犯人を信じろというのは難しい話ですよね…。
ちなみに、マシューズのゲームの核となる『時間差トリック』には、映画序盤からヒントがちりばめられていました。
マシューズが監禁されている息子の映像をジグソウに問いただした時、『しばらくモニターを見ていないが、ダニエルは隅にしゃがんで怯えてるだろ』とマシューズをけしかける様な言い回しをしていました。この『しばらくモニターを見ていない』は『前まではモニターを見ていた』に言い換えることができ、見ていないと言いながら現在のダニエルの様子を言い当てたことから、この映像を『リアルタイムで観ていた』ということが読み取れます。
また、時間差トリックが明かされる少し前、マシューズが館に突入しているにも関わらず、ジグソウのアジトで監視カメラを観ている女性が何も言わない違和感から、この映像はリアルタイムではなく録画されたものだと知ることが出来ます。
最後、バスルームに閉じ込められたマシューズ刑事がどうなるのか…。それは今後のソウシリーズで分かるのかもしれませんね。
⑦ジグソウのゲーム?
マシューズのゲームは、ある意味ジグソウのゲームでもあったのではないかと思います。
大勢の警察に囲まれ逃げ場はなく、このままいくとジグソウは逮捕され、連続殺人鬼ということで死刑…つまり『ゲームオーバー』になっていたかもしれません。逃げ出そうにも、ジグソウは末期がんで、水を自分で取ることもできないほど弱り切っていたので、『協力者』なくしてあのアジトから出ることはできなかったでしょう。
その状態からマシューズを言葉巧みにけしかけ、ダニエルが監禁されている館まで自分に案内をさせるように『誘導』し、『マシューズの協力を得て脱出』したと考えると、ソウ2最後に映された『ジグソウ』の笑みは、ゲームクリアの笑みだったのかもしれませんね。
映画「ソウ2」は人によって好みが分かれる?
ソウ2では金庫の開け方など残されたままの謎にモヤッとしたり、シンプル過ぎるゲーム内容にガッカリしたり、動き回る登場人物たちのせいでイライラしたりするので、ソウ1とは違った意味で『人によって好みの別れる作品』になっていると感じました。
ただ、個人的にはモヤモヤしながら自分なりの考察をしてみたり、人によって違ってくる考察を楽しめる点は良かったと思います。
特に、『金庫の謎』『アマンダの行動』『ジグソウの意図』については、人によって考察内容がかなり変わってくるので、そういった人によって変わってくる考察を楽しみたい方、作品についてアレコレ考えるのがお好きな方には、かなりおすすめな作品になっていますよ。
ぜひ皆さんも自分なりの考察や仮説を立ててみて、人とは違った自分なりの『ソウ2』を楽しんでみてください!
映画「ソウ2」の動画が観れる動画配信サービス一覧
配信状況 | 無料お試し | |
Hulu | × | 2週間 |
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