映画『アトミック・ブロンド』は「ジョン・ウィック」シリーズの共同監督として知られるデヴィッド・リーチ監督によるスパイアクション映画です。
アクション映画ならではの表現と、主演のカッコよさに終始打ちのめされてしまような作品ですした!
今回はそんな『アトミック・ブロンド』の個人的な感想やネタバレ解説、考察を書いていきます。
目次
映画「アトミック・ブロンド」を観て学んだ事・感じた事
・フィクションだからこそ色めくヴィジュアルと曲
・鍛えられた女性の肉体に酔ってしまいそう
・生身のアクションが観たいなら絶対外せない作品!
映画「アトミック・ブロンド」の作品情報
公開日 | 2017年7月(日本では2017年10月) |
監督 | デヴィッド・リーチ |
脚本 | カート・ジョンスタッド |
出演者 | ロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン) デヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ) スパイグラス(エディ・マーサン) デルフィーヌ・ラサール(ソフィア・ブテラ) |
映画「アトミック・ブロンド」のあらすじ・内容

1989年のある日。女スパイのロレーン・ブロートンはイギリス秘密情報部・MI6の上司に呼び出されます。要件はロレーンが直前まで携わっていた任務の報告。物語はこの任務の回想を中心に動き出します。
十日前、ロレーンはベルリンにいました。目的は重大な極秘情報が記されたリストの回収。ベルリンにおけるMI6の一員、デヴィッド・パーシヴァルと共にこれを確保するよう命じられていました。
リストを持っているのはソ連国家保安委員会・KGBであり、MI6を妨害してきます。
また、ロレーンには別の任務もありました。それはリストの中身を暗記している男・スパイグラスを保護すること。そして、リストをKGBに流した人物「サッチェル」を探し出すこと……。
映画「アトミック・ブロンド」のネタバレ感想
「実話ではない」作り物と生々しさの対比が目を引く

映画は英語のスピーチ映像(ロナルド・レーガン元大統領の “Tear down this wall!” 演説)を差し込み、「これはそういう話じゃない」と否定するところから始まります。場面はすぐに切り替わり、一人の男が別の男を処分する様子へ。そこから「現在」のロレーンへとシーンが移り、たちまち「十日前」の回想へと遷移していきます。
スピーチからの数分だけで、ある共通点に気づかされます。それは色のトーンに統一感があること。回想に入るまでの間ずっと、映像は白・黒・青の三色を基調としています。
また、照明もかなりのっぺりしていて、自然な影が伸びません。加えてこの間に降る粉雪も妙に逆巻いていて不自然で、舞台装置であることを隠す気がないという印象を持たされます。
これらすべてが合わさって、スクリーンが全面的にとても作り物っぽくなっています。こう言うと悪口のようですが、決して出来が悪いわけでも、見栄えが損なわれているわけでもありません。確かにリアリティは薄いですが、デザインとして十分洗練されています。
何より、こうした意匠によって「そういう話じゃない」の意味がなんとなく見えてきます。つまり、史実的・現実的ではなく、徹底してフィクションなのだなということです。
考えてみれば、スパイアクション映画が現実であるはずがないんですよね。それが今から30年前の、冷戦期を舞台にしていたらなおさらです。どう転んでも架空の活劇。そのことを、作り物っぽいヴィジュアルで暗に示しているのではないでしょうか。
ちなみにこうした作り物っぽさは、ストーリーが進行しても顔を出します。妙に黄色っぽい東西の橋渡し役「時計屋」の色彩や、多かったり少なかったりする流血量など、ある意味ではロックでウォッカを呑むロレーンや、ジャック・ダニエルズを呑むパーシヴァルもこれに属するのかもしれません。
さらにこの作り物っぽさは、主人公の身体にも表されています。序盤のシーンで「現在」の主人公・ロレーンが水風呂(というか氷水?)に入るカットが挟まれるのですが、これがもうザ・肉体という感じでした!
それまで映されてきた字体に背景、小道具などはわざとらしいほど人工物でしたが、ロレーンは真逆です。無数の傷にしなやかな筋肉、肩甲骨と背筋のうごめきがアップで映ったりして、とんでもなく生々しいです。傷は本当はメークなのでしょうが、全身が水に浸かっていたこともあって、本物にしか見えません。背中は歴戦の戦士のそれです。
傷だらけになった筋肉なんてモチーフくらい、洋画史上飽きるほど使われてきたとは思います。ただそれは男性の話で、ロレーンのような女性の戦士の肉体美を表した映画は、ハリウッドでもまだ数えるほどしかないのではないでしょうか?
名曲・サントラたちがアクセントを加える

これも作り物っぽさに関わるといえばそうなのですが、『アトミック・ブロンド』はサントラが特徴的です。随所随所に1980年代のヒット曲を流し、どこかポップなムードを作り出しています。
たとえば、冒頭でKGBのバスティンがガスコインを殺す場面で流れるのは、テクノ調のニュー・オーダーの「ブルー・マンデー」。ベルリンが舞台であるためか、選曲は英米のものに限らず、ロレーンがベルリンへ行ってKGBに襲われるシーンで流れるのはPeter Schillingの「Major Tom(vollig losgelost)」。
読めないのもそのはずこれはドイツ語であり、音楽のジャンル的にはシンセポップの部類でしょうか。なんにせよ、こうした曲が映画を彩ります。サントラはAmazon Musicなどの聞き放題サービスにもラインナップされているので、気に入った方は聴いてみてください。
似たような手法として思いつくのは、やはり2014年の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でしょう。主人公ピーター・クィルが宝物にしている「最強ミックステープ」の中身も80年代の曲で、雰囲気作りに一役も二役も買っていました。たくさんの宇宙人に囲まれる中、ある意味では地球人としての旗印にもなっていたように思います。
そして、『アトミック・ブロンド』の音楽担当は同一人物であり、どちらも音楽プロデューサー、タイラー・ベイツの仕事です。選曲のセンスはお墨付きですね。
それに『アトミック・ブロンド』はスパイ・アクションであることが何よりポイント。主人公の肩に国の命運がかかっている…というような重圧を感じさせず、軽快なテンポで進めさせます。元がマーベルでセリフもジョークだらけな『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とは、ギャップが生まれるという点でかなり差別化できていると思います。
7分間の戦闘がスゴイ!アクションシーンはワンカットではない?

『アトミック・ブロンド』のアクションには、武器らしい武器や兵器がそれほど出てきません。敵役はたいていロレーンに銃を向けるのですが、彼女も銃で応戦することはそれほど多くありません。
じゃあ何を使うかと言えば、放水ホースに鉄鍋、バケツ、冷蔵庫、はしご、玄関のカギ……など、その場にあるものばかりです。でも強い!曲も合わさって外連味もタップリ。ヒーローらしい活躍を何度も見せてくれます。
もちろん、徒手空拳もお手の物で殴るときはとにかくグーです。女々しくビンタとかではありません。腰の入ったストレート、大股開きで背負い投げには警察もソ連スパイもバタバタ倒れていきます。
走る車からの脱出、一体多の銃撃戦などシチュエーションは豊富ですが、なんと言っても最大の見どころは、後半のワンカットに間違いありません。逃げ込んだビルの中、重要人物を守りながら、複数のKGBの男たちと血みどろの戦闘を行います。
この男たちは全員が銃を持っているうえ、警官などよりずっと戦闘に長けています。その間七分あまり痛々しい攻撃を受け続け、さしものロレーンからも鮮やかさが失われていきます。次第に立ち上がるのもやっとの状態まで負傷し、泥臭いつかみ合いにまでなっていくのですが……
この一連の戦闘、終わるまで一度もカットされないワンカットに見えるのですが、実は細かく40カットに分けられていて、それをワンカットに見える様につなぎ合わせているのです。これは監督がインタビューで答えていました。
それでも、何度見てもあのシーンはワンカットのように見えますし、終始ロレーンが出ずっぱりで息つく暇などないアクションシーンは、作り物らしさに溢れる作品の中で、最も汗臭く、最も人間の限界が表れています。これぞ主演のシャーリーズ・セロンの本気です。
現代らしく描かれる女性像。デルフィーヌとラサールの同性愛

戦闘シーン以外でも、ロレーンは旧来的な「女」らしい素振りを見せません。
服装や化粧、髪型など外見的には美しい女性そのものであり、なにもトランスジェンダーというわけではないでしょう。女性であることを放棄したわけではなく、ロレーンは主体的な「強い女」として最初から最後まで振る舞います。
意図されたものか、偶然この結果になったのかはわかりませんが、劇中でロレーンは男からの命令をほとんど聞きませんでした。聞く耳を持たないということではなく、耳に入れた上で自分の損得を考え、不都合であれば自分の拳で戦うのです。
筋の通った情報はしっかり活用しますし、MI6や時計屋の男など、必要な指示には従います。ベルリン滞在期間を伸ばすためにわざと身分証番号を間違えるといった機転も利き、本当に有能なスパイとして描かれています。アクション映画としては当然のようでもありますが、ロレーンはブロンドの女性、時代によっては受け入れられなかったのではないでしょうか。
そして現代らしい描写の極めつけといえば、フランス対外治安総局・DGSEのエージェント、デルフィーヌ・ラサールとの同性愛でしょう。
陣営は同じ西側とはいえ所属の違う二人。戦後のフランスは必ずしも英米と協調せず、独立を図ることが多いですから味方とは言い切れません。それでも二人は愛し合っていて、わざわざ裸のベッドシーンを挿入するほどですからもう徹底的です。
それをサっと織り交ぜてくるのは、まさに時代の為せる業だと思います。ちなみにロレーンが攻めがち。夜まで強い女ということなんでしょうね。
スパイグラスにパーシヴァル…。誰が敵で誰が味方?障害だらけのストーリー

強い女のロレーンは、基本的に単独行動です。序盤、MI6の上司からはパーシヴァルと組むよう命じられていましたが、数日お互いバラバラに動きます。パーシヴァルは西ベルリンに到着したロレーンを迎えることに失敗していたり、勝手にロレーンの部屋に侵入したり、嘘を吐いたりしたため、ロレーンは彼を信用するのをやめたようです。
一人で証拠を探し情報を集め、ソ連側の誘いにも乗り東側にも行きますが、目ぼしい成果が上げられずMI6の上司からも諫められる有様。リストの所在は不明で「サッチェル」の尻尾も掴めないままです。
しかもリストの中身を暗記した男・スパイグラスの保護という別の仕事まで増えてしまいます。打つ手のなくなったロレーンは、「ベルリンの壁反対のデモに混じってスパイグラスを西へ逃がす」というパーシヴァルの作戦を手伝うことにします。
一方のパーシヴァルは、MI6とは思えない不審な行動を繰り返しています。東ベルリンでゴロツキから情報を買い取ったり、ロレーンの不法侵入を警察に通報したり、なによりKGBのエージェント・バスティンからリストを奪いながらも、それをMI6に黙っています。
果たしてロレーンは、スパイグラスを逃がすことはできるのか?「サッチェル」は何者で、どこにいるのか?パーシヴァルはなぜリストをMI6に返さないのか?そもそも一体なぜ、リストは流れたのかなど、謎は残ったまま物語は終盤へと突入します。
【解説】サッチェルの正体は?結末はKGB・MI6・CIAの三重スパイ?

終盤は展開が早い上、ここまでのロレーンとパーシヴァルが相変わらず不可解な言動を続けるため、置いてけぼりにされた方も多いと思います。そこで以下では、スパイグラス脱出作戦以後のストーリーを可能な限り簡単に解説します。
スパイグラスを逃がすデモ当日、作戦は予定通り実行されます。ただしここでも、サッチェルのリークがありました。KGBは周到に妨害の準備を整えています。
いざデモに混じったスパイグラスは、すぐにKGBのスナイパーに狙われますが、ロレーンの作戦により難を逃れます。KGBがあたふたするのもつかの間、謎の銃弾がスパイグラスを射撃。発砲したのは、なんとパーシヴァルでした。
ロレーンとスパイグラスの二人は、とっさに建物の中へと逃げ込み、複数人のKGBに追われるもののロレーンがすべて撃退。負傷しつつ、パトカーを奪って逃走を続けます。まいたと思ったところで、今度は二人とも川に落とされてしまい……ロレーンは生き延びたものの、スパイグラスは死んでしまいました。
デモの末ベルリンの壁は壊れました。そのころロレーンは西側の協力者に保護され、西ベルリンへ戻り、そこで彼女はパーシヴァルがロレーンを盗聴していたことを知ります。そこからデルフィーヌの危険を察知し、彼女のもとへ向かいます。
一方のパーシヴァルは、またも謎の行動をとります。どうやらこれまでの自分自身のベルリンでの痕跡を消しにかかっているようです。彼はデルフィーヌのことも利用していたため、殺害してしまいます。そして逃げようとしたところで、ロレーンが彼を射撃。パーシヴァルがKGBと内通していたことも指摘し、彼からリストを回収するのでした。
ここで話は冒頭、「現在」でMI6に報告をする場面に戻ります。ロレーンはパーシヴァルがサッチェルだったとし、元凶がパーシヴァルを放置していた上司にあると結論づけ、責任を逃れます。ただし、本当は所持しているリストについては「知らない」とウソを吐きました。
そして三日後。ロレーンはソ連の要人と密会してリストを渡します。しかし事前にパーシヴァルが、ロレーンが裏切者であるとKGBに報告していました。一瞬にしてロレーンは包囲されますが、彼女はこれを突破。そして死にゆく要人に対し、そもそもリストは彼女が作った偽情報であると告白しました。
最終的に彼女が向かうのは合衆国中央情報局・CIAの元。実のところロレーンこそが三重スパイであり、真の「サッチェル」だったのでした。
……以上、この作品では複雑な騙し合いを、終盤の50分でアクションを交えながら、スッキリしない物言いによって回収します。非常にわかりにくく、いくつかの決定的な部分の情報は足りておらず、結果として単純に理解に苦しむだけになってしまったのは残念です。
情報が足りていない部分の一つは、パーシヴァルの本当の動機。壁が崩壊した後の謎の行動は、自分自身の罪をもみ消そうとしているのだとかろうじて察せますが、確証はありません。
そもそも彼がどんな罪を犯していたのかはよくわかりませんが、劇中の暗躍ぶりを踏まえるとさほど不思議はありません。しかしその行動の理由は納得しにくいのが事実です。なぜあのタイミングであり、デルフィーヌを殺す必要まであったのでしょうか?
タイミングに関しては、いくつか推理が可能です。スパイグラスを撃ったことで足がつくと思ったか、壁が壊れたことで冷戦は終結し、ベルリンが自分の居場所でなくなると直感したか、もしくは元々リストを手に入れたらトンズラして、気ままに生きるつもりでいたか。そんなところではないでしょうか。
一方でデルフィーヌに手をかけた理由はさっぱりわかりません。お互いに憤った様子で電話をしているシーンがあったため、なにか確執はあったようですが、果たして殺すほどのものだったのでしょうか?納得には程遠いものでした。
もう一つの部分は、「十日前」以前のロレーンの動向。彼女は以前から、CIAに帰属していたのか?壁を壊せ!という大統領の意向を反映して、一連の事件を起こしたのでしょうか。
また、リストが偽物であるならば、どのようにして本物だと信じ込ませたのでしょうか?タネ明かしが彼女の二、三言で済まされてしまうだけに、消化不良です。スパイとしては、これら前日譚の行動の方が優秀そうなのですが……語られずじまいなのは非常に残念ですね。
【考察】スパイ映画との差別化を意識しすぎで意味がわからないと感じるのかも

『アトミック・ブロンド』には魅力的なポイントがいくつもありました。製作費3000万ドルに対し、世界的な興行収入は1億ドルですから、商業的には成功しています。しかしランキングにしても賞にしてもあまり成績を残していません。
これは私見ですが、いくつか欠点があったからではないでしょうか。すでに述べたような、タネ明かしのアンバランスさもそうですし、他にも名前のある登場人物がやや多いことや、人物ごとのキャラ分けが甘めなことなど、各国・各団体の思惑と一人ひとりの動機が混ざり合っているだけに、これはストーリーとしてわりと大きな欠点になっていると思います。ただややこしさが増してるだけに思えるんですね。
主人公が最終的に勝ったというのはわかるけれど、彼女の信念や人物が結局よくわからなかったのもマイナスです。ロレーンは機械的に勝つこと・得をすることを目的にしていた人間なのでしょうか?それともどこか、人間性が捨てきれない部分もあったのでしょうかがさっぱり描写されていないので、デルフィーヌとの関係にあまりロマンスを感じられません。
あくまでDGSEの動向を探るための駒だったのか?それとも本当に愛していたのか?デルフィーヌの死体を見た後は涙目になっていましたが、それは果たして愛だったのか、あるいは憐れみだったのでしょうか。
冒頭で、元々リストを持っていた人物・ガスコインとのツーショット写真を持っていたことも手伝って、どうにも真実の愛だったとは思いにくくなってしまいます。機械的な人物であるならそれはそれでスパイらしくていいのですが、どっちつかずなだけに「内面的な魅力が乏しい主人公だったな」という感想に結びついてしまいます。
他の人物にしても、何を目的としていたのか、それを果たすためにどんな手段をとっていたんのか、そのうちどれが成功してどれが失敗したのかなどがかなりぼんやりしています。ほとんどの登場人物がスパイであるだけに、発言のどれが建前でどれが本音なのか、ハッキリしませんしね。
その点でいえば、唯一印象に残るのはパーシヴァルだけです。彼は死ぬ間際になって、「おれはベルリンを愛している!」と高らかに叫びます。冷戦直下、壁に分断されたベルリンの街をそのままにすることこそ、彼の目的だったのかもしれません。
コネもあり、女にも不自由せず、気ままに立ち振る舞っていたこともあって、これに関しては疑問の余地がありません。冷戦が終わればベルリンは一つに戻る。第二次大戦前の姿に戻るということでもなく、西側が吸収してしまう。それを彼は直感的にわかっていたのでしょう。冷戦を続かせるための切り札として、リストを保持したかったのではないでしょうか。
自分がリストを持ったまま、KGBに有利な情報を少しずつ流していけば、状況の不利な東側が盛り返すチャンスにもなり得ますし、KGBにそのまま渡してしまうと東側が勝ちすぎるかもしれない。もちろんMI6に戻してしまえば、流れ通りに西側が勝って冷戦は終わってしまいますからね。彼のベルリンでの影響力の大きさからしても、想像に難くありません。
これでもう少し謎のバラ撒き方・明かし方・観客の騙し方が上手ければ、「絶対に二度観たくなる作品!」と評することもできたかもしれませんが、残念ながら『アトミック・ブロンド』はそこまでには至らなかった印象です。多少不可解な点は残るものの、一度見ただけで要点は掴めてしまいますからね。
謎自体にもやや訴求力に乏しく、製作元はこの作品を気楽に楽しませたいのか?それともミステリーとしても楽しませたいのか?どちらかにハッキリさせて作って欲しいと個人的に感じました。
もっとも、この作品の凄さはキャラクターやストーリーではありません。とにかく主人公の肉体とアクションに尽きます。その美しさや力強さに魅入られてしまった人は、物語に関係なく何度も観てしまいたくなるハズです!
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