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映画『シャイニング』のネタバレ感想・解説・考察!人間の狂気を描くホラー映画

映画「シャイニング」のあらすじ・内容

長く愛され続けている名作映画『シャイニング』。

作品のジャンルはホラーなのですが心霊的な要素は少なく、物語の結末が映画の中で明示されていないため、どちらかと言えば人間の狂気や自分なりの推理がお好きな方におすすめな映画だと感じました。

今回は、そんなシャイニングについての個人的な感想や考察・解説を詳しくご紹介していきます。結末についてのネタバレ、個人的な解釈を含んでおりますので、苦手な方はご注意ください!

目次

映画「シャイニング」を観て学んだ事・感じた事

・ホラーと人間の狂気は紙一重
・自分なりの結末を楽しみたい方におすすめ

映画「シャイニング」の作品情報

公開日1980年12月13日
監督スタンリー・キューブリック
脚本スタンリー・キューブリック
出演者ジャック・ニコルソン(ジャック・トランス)
ダニー・ロイド(ダニー・トランス)
シェリー・デュヴァル(ウェンディ・トランス)
スキャットマン・クローザース(ディック・ハロラン)
フィリップ・ストーン(デルバート・グレイディ)
ジョー・ターケル(ロイド)

映画「シャイニング」のあらすじ・内容

映画「シャイニング」のあらすじ・内容

冬の間閉鎖されるホテルに、管理人としてやってきたトランス一家。

そのホテルでは過去に管理人が家族を惨殺するという恐ろしい事件があり、そのためかホテルでの生活が始まると『不思議な事』が度々起こるようになりました。

3人しかいないはずのホテルで見かける人々、ホテルから逃げ出したい母子、ホテルに固執し狂い始める父・ジャック…。

なぜホテルで不思議なことが起こるのか、トランス一家の運命は…?

ジャック・ニコルソンの名演で心霊よりも恐ろしい人間の狂気を感じるホラー要素、謎が謎を呼ぶミステリー要素があるような映画になっています。

映画「シャイニング」のネタバレ感想

映画「シャイニング」のネタバレ感想© 1980 – Warner Bros. Entertainment

個人的には、シャイニングはホラー映画ではないと感じました。

心霊などのホラー要素が少なく、どちらかと言えば残されたままの謎が気になる作品になっているので、幽霊・心霊などのオカルト的なホラー映画を求めている方には物足りないかもしれません。

ですが、ミステリー要素の強いホラー映画がお好きな方、そこまでホラー映画が得意ではないという方、ジャック・ニコルソンがお好きな方にはおすすめの映画ですよ!

テンポは良いけど謎が多い

テンポは良いけど謎が多い© 1980 – Warner Bros. Entertainment

登場人物とホテルについての紹介、ホテルでの生活、度々起こる不思議な現象、結末の展開までぽんぽん進んでいくので映画としてのテンポはとても良いのですが、テンポが良すぎるあまり説明不足な部分があり、謎が多く残ると感じました。

例えば、物語の舞台となる『ホテル』について、前管理人が家族を惨殺した『1970年の冬の悲劇』の話、ホテル着工時のインディアンとの話、映画終盤に映った舞踏会写真の話など様々な話が出てきてはいるのですが、結局どれがジャックに影響をもたらしていたのかは語られていません。

個人的にはジャックにそんなに良い印象は持っていないのですが、よく知らないはずのハロランを殺害したり家族を殺そうとする姿はあまりにも狂気染みているので、何かホテルにまつわる因縁のようなものがあるように思うのですが、どれが影響していたのかは不明のままです。

 

その他、ダニーやジャックが謎の女を目撃した『237号室』について、なぜ子供のダニーを両親が『先生』と呼んでいるのか、度々登場するグレーディーと双子について、ウェンディが見かけた着ぐるみとタキシードを着た男性についてなど、数多くの謎が説明のないまま残されています。

これらの残された謎のせいで、映画の結末として明確な答えがないように感じました。人によって違った結末・考察を楽しめる、深読みすればするほど色々な結末を楽しめると考えれば面白い映画ではあるのですが、明確な答えを求めている方にとっては説明不足感が否めません。

人によっては最後まで「どうゆうこと!?」「ん?」と疑問が残ったまま終わってしまうような映画になっているので、ハッキリとした結末のある映画が好きな方には不向きな映画だと感じました。反対に、自分だけの結末を楽しみたい方、映画は2~3回以上視聴してじっくり映画を楽しみたいという方にとっては、考察の余地が残された魅力的な映画なので、ぜひ1度観てもらいたいおすすめ映画です。

父として旦那として最低の男・ジャック

父として旦那として最低の男・ジャック© 1980 – Warner Bros. Entertainment

先ほども申し上げましたが、個人的には物語の主軸となるジャックに良い印象が持てませんでした。狂気に走る姿はそこまで問題ではないのですが、『ジャック』という人物についてかなり胸糞悪さがあります。

そもそも、ジャックが冬季閉鎖中の管理をするためにホテルにやってきたはずなのに、外部との連絡手段を失ったときに森林警備隊に無線で対応したり、地下の機械整備のようなことを行っていたのは全て妻であるウェンディでした。

その間ジャックは『仕事』と言ってタイプを打つだけ。その仕事がうまくいっていないと、「サンドイッチでも持ってくるわね」と気にかけてくれるウェンディに「仕事の邪魔をするな!」と当たり散らす始末で、夫としても大人としてもかなり最低です。そのくせ、映画終盤に「あの女(ウェンディ)が悪い」「おれの責任を考えたことがあるのか?!」「ここの管理を任されているんだ!」と言ったときには、「お前が言うな!」と言いたくなりましたね。

ホテルの狂気のためにこういう言動をしていたというのはあるのかもしれませんが、ホテル生活が始まった最初の方から、ホテル管理人としての仕事は全くしていませんよね。さらにウェンディが「天気がいいから散歩でも行きましょうか」と誘ったときには、仕事をしたいからと断ったくせにダニーのおもちゃで壁打ちして遊んでいるし、ホテル生活を始める3年前にはダニーに手を挙げたという話も出ているので、最初からそういう無責任で家庭を顧みない人物のように感じました。

 

女性としてはそういったジャックの行動や人物像はかなり胸糞悪く、父としても旦那としても最低だなとしか思わず、主人公に同情したり共感したりする部分はほぼありません。

そのせいか、ホテルでの狂気に走っている姿も元々こういう人物だったのか、ホテルのせいでこうなってしまっているのかの判断がつきにくく、物語の邪魔になっているようにすら感じました。

子を守る母・ウェンディがカッコいい

子を守る母・ウェンディがカッコいい© 1980 – Warner Bros. Entertainment

そんな最低な父とは正反対に、ダニーを守ろうとジャックにバットやナイフを向けて戦い続ける母・ウェンディはカッコよかったですね。

ジャックが斧を持って部屋に襲い掛かってきたときには、いち早くダニーを抱きかかえバスルームに逃げ込み、窓から何とかダニーを逃がすことができたが、自分は窓につっかえて出れない時に「逃げなさい!」とダニーに言っている姿。ダニーを追ってジャックがバスルームから離れた後、自分も危険を冒しながらダニーを探しに屋敷内を移動し続けている姿は、母は強しと感じました。

 

ウェンディに関しては、ダニーを守るためにジャックに対してバットやナイフを向けて、怯えながらも攻撃的な姿勢を崩さない姿ばかりが印象に残りがちですが、当初のウェンディ―は寝坊したジャックのためにベッドルームまで朝食を運んだり、『仕事』の上手くいっていないジャックのためにサンドイッチを用意すると言ったり、ジャックの代わりにホテル管理の仕事を行っていたり、かなり献身的な妻だったようですね。

そこまで尽くしたがために、仕事をしない、子供の面倒も見ない、自分勝手なあのジャックになってしまているので、献身的な態度が良いか悪いかと言われると良くないのかもしれませんがね…。

ダニーがかわいい

ダニーがかわいい© 1980 – Warner Bros. Entertainment

個人的にはダニーの着ているセーターと、三輪車でホテル内を爆走している姿がかわいらしくて、ホラー映画にも関わらず映画中にほっこりとしました。

子供らしいかわいらしいデザインのセーターが多く、きょとーんとした幼さの残る表情と共に映るセーターがとても印象に残ります。特に好きだったのは、父・ジャックに抱きかかえられながら話しているシーンで着ている『ミッキーのセーター』と、その後一人遊びをしている時に着ている『APOLLP USA』と書かれたロケットのセーターです。

シーンとしてはホラーや重さのある雰囲気なのですが、セーターの子供らしさとアメリカ感が強く出ているデザインのおかげで、怖さや重さを感じず、ほっこりとしながら見守ることができました。

 

ダニーがホテル内で一人遊びするときには、三輪車に乗ってホテル内を爆走しているのですが、そのシーンのカメラの高さやなめらかな動きのおかげで、三輪車とは思えないかなり臨場感溢れるダイナミックな映像になっています。大人になった今では体感できない視線の高さ、スピード感を楽しめるので、画面酔いしやすい方でなければ、ぜひじっくり見て頂きたいおすすめのワンシーンです。

シャイニングでは、ホラー映画でありながらそういったダニーのかわいさを楽しめるような、ほっこりとした部分もある映画なので、ホラー映画が苦手という方でも比較的楽しみやすい映画だと感じました。

凍るジャックはもはやコメディ

凍るジャックはもはやコメディ© 1980 – Warner Bros. Entertainment

シャイニングでは、本気で怖がらせに来ているのか笑わせにきているのか分からない、コメディーシーンが多いと感じました。

例えば、シャイニングのパッケージ画像・イメージ画像として利用されるドアの隙間から覗き込むジャックの姿。「お客様だ!」とニカッと笑いながら顔をのぞかせるジャックは、ホラー演出なのでしょうか…。当事者であるウェンディからしたら恐怖でしかないのでしょうが、映画として客観的に観ていると恐怖感というのは一切なく、笑わせにきているコメディにしか感じませんでした。

ウェンディが着ぐるみとタキシードを着た男性を見つけるシーンでも、自分たちしかいないはずのホテルで知らない人を見かけたという恐怖はあるのかもしれませんが、映像としての恐怖は全くありません。むしろ、「見つかっちゃった?」と言わんばかりにひょっこりと壁から顔を出している姿はなんともシュールでしたね。

 

一番の笑いどころは『凍るジャック』。階段から落下した際のケガ、寒さ、疲れ、家族に見捨てられた悲しみなど、色々なことがあってあのまま凍死してしまうのは話の流れとして自然ではあるのですが、あの凍ったジャックの死体は映さなくてよかったのではないかと感じました。時代的なものかどうしても死体の再現に限界があり、演出的にもコメディ映画のような効果音・映し方をしたために、笑いどころでしかありませんでしたね。

監督が真剣にホラーとしてつくっているのか、コメディ要素も意識してつくっているのかは分かりませんが、真面目なシーンで笑いどころのある演出が、映画『マスク』に似た雰囲気があると感じました。マスク好きな方には気に入るコメディ感だと思うので、ぜひチェックしてみてください。

ジャック・ニコルソンが怖い映画

ジャック・ニコルソンが怖い映画© 1980 – Warner Bros. Entertainment

先ほどから何度も申し上げているように、お化け・オカルト的な怖さはこの映画には一切ありません。設定としては一応オカルトな要素があるのですが、演出のせいか説明不足のためか、まったくホラーや怖さは感じませんでした。むしろコメディに感じる部分があるくらいなので、通常のホラー映画を求めている方には不向きな映画かもしれませんね。

ただ、ジャック・ニコルソンの演技は怖かったです。

凍るジャック、扉を破るジャックなど、結末に近付くにつれてややコメディ感が強くなるのですが、映画前半の狂い始める頃のジャックの『表情』の変化がすごくて、そこは怖いと感じました。特にバーカウンターのような場所に座った時、気だるそうな表情からゆっくりと笑顔になっていくシーンは個人的に一番怖かったです。

映画「シャイニング」についての個人的考察・解説

映画「シャイニング」についての個人的考察・解説© 1980 – Warner Bros. Entertainment

シャイニングの結末については、映画内で明確な答えが提示されていないため、人によって異なってくるのですが、今回は『孤独なホテルの呪い』という個人的な考察をご紹介していきます。物語に沿ってはいますがあくまでも個人的な考察になっているので、そういう考え方もあるのか程度に読んでいただけると幸いです。

気になる言葉について調べた解説もご紹介しているので、本編中に気になる言葉があった方はぜひそちらも参考にしてみてください。

シャイニングに登場する気になる言葉について

シャイニングに登場する気になる言葉について© 1980 – Warner Bros. Entertainment

映画中で気になった言葉、知らなかった言葉について調べてみました。

イギリスの映画ということで日本ではあまり馴染みのない表現や言葉が多いですが、それらの意味を理解しておけば物語への理解も高まるので、気になる部分があった方はぜひチェックしてみてください。

キャビン・フィーバー

僻地や狭い空間で生活、長期間閉じこもることで生じる情緒不安定のこと。

一種の閉所恐怖症のことですが、閉所自体が苦手・怖いというわけではなく、閉所に『長期間』閉じこもることでストレスを感じたり、感情の起伏が激しくなったりする症状のようですね。

ドナー隊

映画内で「雪に閉じこめられひと冬を過ごし、生きるために人肉を食べた」と説明がありますが、これは1846年~1847年冬にシエラネバダ山脈で実際にあった出来事だそうです。

シャイニングの映画とは関係なさそうな出来事なのに、なぜ映画序盤にドナー隊についての話がでたのでしょう…。

わたしを噛んだ犬の毛

『迎え酒』のことを言います。

噛みついた狂犬の毛を取ってつけるとその傷が治るという迷信から、「二日酔いだから酒を飲んで治そう」「昨日飲んだ酒と同じものを」という意味として使うようですね。

全ては孤独なホテルの『呪い』?

全ては孤独なホテルの『呪い』?© 1980 – Warner Bros. Entertainment

ジャックやダニーがホテル内で出会う『存在しないはずの人々』、ジャックが『狂気に走る理由』は『孤独なホテルの呪い』ではないかと個人的には思いました。

この映画で舞台となるホテルは着工前はインディアンの墓地で、工事中には土地を取り返そうとするインディアンとの争いがあったり、ハロラン曰く「長い年月の間に色んなことがあったろう」ということなので、かなり曰くつきなホテルになってます。

そんなホテルは長い年月をかけて一種の『付喪神(つくもがみ)』のようになっており、楽しい・寂しいなどの感情を持ち、人間と同じように冬の間の孤独に耐えられず、共に楽しく過ごしてくれる仲間を求めて、人間をホテルにずっといるように楽しい世界に招き、邪魔な人間は殺害するように誘導していたのではないでしょうか。

ジャックが見た存在しないはずの人々による舞踏会は、ホテルにとって『一番楽しかった頃の思い出』を永遠に再生している世界。煌びやかな人々、魅力的な音楽、美味しい食事や酒が用意されている楽しい空間で、「ホテルの外(現実世界)よりもこの世界がいい」と思わせていたのかもしれません。この世界にジャックを連れていき現実に帰りたいという想いを失くさせて、ジャックを永遠にこの世界の虜にしようとしていたでしょう。

理想的世界と現実世界の出入口が『鏡』

理想的世界と現実世界の出入口が『鏡』© 1980 – Warner Bros. Entertainment

よく見てみると、ジャックの性格・言動・見ているものが変化しているそばには必ず鏡があるので、鏡に映ると理想的な世界と現実世界が入れ替わり、ジャックの人格も『現実のジャック』と『鏡の中のジャック』で入れ替わるのではないでしょうか。現実のジャックが鏡の中の理想的な世界にいるときには、鏡の中のジャックが現実世界に出てきて、もう1度鏡に映ると現実のジャックが帰ってくるのだと考えられます。

237号室で美女とキスをしていたはずなのに、鏡を見ると肉体が腐り始めた老婆に変化していたことも、全裸の美女は『鏡の中の理想的な世界の住人』で、鏡に映ったことで『現実世界の姿(死んだ時の姿)』に変化してしまったと考えれば納得がいきます。

 

その後、部屋に帰ってきた直後のジャックは穏やかでウェンディに優しく話しかけているが、ベッドで話している時にはキツイ口調でウェンディを罵り部屋を後にしたことも、どちらもそばには鏡があるので、その短期間で鏡の中のジャックと現実世界のジャックが入れ替わったのではないでしょうか。

つまり、ホテルから出ようとする家族を殺そうとしているのは『鏡の中のジャック』。

鏡の中のジャックはあくまでも『ホテルにとって理想的なジャック』なので、不要な家族は排除し、ジャックだけを虜にしようとしているのだと考えられます。

ジャックは支配人の生まれ変わり

ジャックは支配人の生まれ変わり© 1980 – Warner Bros. Entertainment

ウェンディやダニーは無事なのにジャックだけ狂気に走るのは、『ジャックが支配人の生まれ変わり』だからだと考えられます。

映画最後に映る「ジャックがいる古い舞踏会の写真」、洗面所での会話でグレーディーが「あなたこそが管理人。ずっと昔から」と言っているのは、ジャックが初代支配人の生まれ変わりであることを表しています。さらにグレーディーは続けて「私もずっとここにおります」と言っていることから、グレーディーも支配人の生まれ変わりで、ジャックとして生まれる前の『前世』であると考えられます。

前は管理人であったはずのグレーディーが「自分は管理人ではない」「そんな記憶はない」と言っていたのは、現管理人は生まれ変わったジャックなため、不要な前管理人としての記憶はホテルに消されているのではないでしょうか。家族についての所在が不確かな点についても、ホテルが求めているのはあくまでも「支配人・管理人」だけであるため、不要である家族の記憶も排除、もしくは改変しているのかもしれませんね。

 

ジャック・グレーディーなど、支配人の生まれ変わりを何度もホテルに呼び込んでいるのは、ホテルにとって支配人というのは『父』のような存在だからではないでしょうか。

ホテルにとっては唯一の家族。そんな家族を永遠に自分のもとに縛り付けるために、何度も何度も呼び込んでは、鏡の中の世界に閉じこめているのかもしれません。

シャイニングの映画で双子が登場する意味

シャイニングの映画で双子が登場する意味© 1980 – Warner Bros. Entertainment

双子が度々登場しているのは『管理人の家族は鏡の中の世界にいない』『現実世界の幽霊と鏡の中の住人は違う』ということを表しているのではないでしょうか。

この双子の少女たちを現実世界にいるダニーは目撃していますが、鏡の中の世界を出入りしているジャックは目撃していませんよね。つまり、この双子はあくまでも現実世界にいる『幽霊』のようなもので、シャイニングの力を持つダニーにしか見ることはできませ
ん。

そして、ジャックが『鏡の中の世界』で双子を見かけていないということは、ホテルにとって管理人の家族は不要で、あくまでも『管理人本人』しか必要ではない、管理人しか鏡の中の世界に招き入れないということが分かります。だからこそ、邪魔者である管理人の家族はさっさと殺害させ、管理人だけ鏡の中の世界には招き入れているのでしょう。殺害された家族は鏡の中の世界に招かれることなく、幽霊として現実世界をさまよっているのだと考えられます。

ウェンディがみた着ぐるみと男性は何?

ウェンディがみた着ぐるみと男性は何?© 1980 – Warner Bros. Entertainment

ダニーはシャイニングの力で幽霊を見ることができ、ジャックは鏡の中の世界の人々を見ることが出来ますが、見えるはずのないウェンディが最後に着ぐるみとタキシードを着た男性を見ているのは、『実はシャイニングの力を持っていた』ことを表しているのではないでしょうか。

同じくシャイニングの能力を持っているハロランが「シャイニングは他にもいるけど気が付かないか信じていないだけ」と言っていることから、ウェンディはシャイニングの力を持っていたが今まで気付いていなかった、信じていなかったのだと考えられます。しかし、夫の狂気じみた行動、自分や息子の危険に、火事場の馬鹿力のように第6感が目覚めたのかもしれません。

あの着ぐるみとタキシードを着た男性については、映画中に何の説明もないため詳細は不明ですが、よく見ると着ぐるみの方のお尻部分が開いている点、ベッドでモゾモゾとしている点から、昔ホテルを利用していたカップルなのかもしれませんね。

 

シャイニングを『心霊・オカルト要素のあるホラー映画』として観ようと考えている方にはおすすめできませんが、心霊的・グロテスクな描写の少ないホラー映画をお探しの方、人間の狂気を感じる映画がお好きな方、自分なりの結末を楽しめるミステリー要素を求めている方には、かなりおすすめな映画だと感じました。

ぜひシャイニングで自分なりの結末を楽しんでみてください!

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