映画『ゲット・アウト(Get Out)』は「Us/アス」で知られるジョーダン・ピール監督による、アカデミー賞・オリジナル脚本賞受賞を受賞したホラー映画です。
斬新ながらしっかり社会性を反映した脚本を軸にして、キャスト全員の理解ある演技、ゾワゾワと募るホラー演出が混ざりあった圧巻のドラマでした!
そんな映画『ゲット・アウト』の個人的な感想やネタバレ解説、考察です!
目次
映画「ゲット・アウト」を観て学んだ事・感じた事
・今なおくすぶる人種差別意識の根深さ・邪悪さ
・クライマックスまでどんどん膨らみ続ける恐怖、また恐怖!
・作品テーマをしっかり反映し、たくみに演じ分ける助演役たちに注目
映画「ゲット・アウト」の作品情報
公開日 | 2017年10月27日(アメリカでは2月24日) |
監督 | ジョーダン・ピール |
脚本 | ジョーダン・ピール |
出演者 | クリス・ワシントン(ダニエル・カルーヤ) ローズ・アーミテージ(アリソン・ウィリアムズ) ミッシー・アーミテージ(キャサリン・キーナー) ディーン・アーミテージ(ブラッドリー・ウィットフォード) ジェレミー・アーミテージ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ) |
映画「ゲット・アウト」のあらすじ・内容
物語は主人公クリスが、恋人ローズの実家へ挨拶に行くところから始まります。クリスは黒人男性でローズは白人女性。クリスは人種の違いから、両親に対して不安を持っています。
二人はそのまま出発し、途中でいくつかのアクシデントに遭いながらも無事に到着。家では父母と兄が、クリスを迎え入れてくれます。
彼らはクリスをもてなしてくれますが、何かがおかしい。不審に思うクリスをよそに、母は怪しげな催眠療法を勧めてくるし、父は翌日にあるという「親睦会」に誘いかけてきます。
またその夜には、家の管理人である二人の黒人が、奇行に走っているのを目撃してしまいます。しかもその直後、母に呼び止められて、クリスはなかば無理やりに催眠療法を受けさせられます…。
映画「ゲット・アウト」の感想・ネタバレ解説
クリスの生活が映し出され、徐々に段階を踏んでいくホラー演出
上映が始まると、冒頭からなにやら不穏な様子。そこから一転、主人公・クリスの生活が映し出されます。
一見すると穏やかですが、人種差別に対する不安で満ち満ちていることがわかります。電話先の黒人の友人・ロッドにも、ちょっとした災難があった様子で、細かなセリフや出来事ながらゾワゾワがつのります。
そして、実家への車中では恋人・ローザとじゃれつきだしたところで、いきなりの衝突音にビックリ!野生の鹿をはねる事故に遭います。この音の使い方、間の長さもちょうどよく、「まさにホラーだ」というニオイがただよってきます。
その後も音をうまく使います。スプーンとティーカップをかき鳴らす、テーブルを叩くなど、忘れたころに不快な音が挟み込まれてきます。かといって音にばかり注意していると、ヴィジュアルやセリフにぞっとする……まさにホラーといったテクニックですが、しっかり効果を出しています。
父親いわく「実家の周りに他の家はなく林と湖があるばかり」という、閉鎖的な自然の密室であるといったこともサラっと言ってくるシーンもまた、ゾワっとさせられます。このような無駄のなさも、「ゲット・アウト」が脚本賞を受けた理由の一つでしょう。
召使いのジョージナなど脇役の演技がスゴイ
映画「ゲット・アウト」でとにかく注目してほしいのは黒人たちの演じ分けです。
家の召使い・ジョージナ(ベティ・ガブリエル)は、もう居るだけで不気味。すごくいい笑顔してるのにやたら不気味。なにもしゃべらなくても不気味。もちろんしゃべったらさらに不気味とサイコっぷりが溢れます。かと思いきや突然言葉遣いが揺らいだり、雰囲気を変えて涙を流したり……と、とにかく神経を逆なでしてくるようなキャラクター。
気持ち悪いし不愉快なんだけど、見ざるを得ない。存在感だけでなにかを訴えてくるようなたたずまいを持っています。演者のワザが光りますね。
「親睦会」にはローガン(キース・スタンフィールド)と名乗る黒人も登場しますが、彼もまたジョージナのように妙にちぐはぐです。
登場シーンのほとんどは、まるでイギリス人のように穏やかで紳士的、顔つきもそれらしいのにやはり違和感があるります。黒人として黒人らしいコミュニケーションをとろうとするクリスとの対比によって、オカシさがより一層際立ちます。
人種による文化の違いに鈍感な日本人でも、この温度差にはモヤモヤせずにいられないはずです。
さらにこのローガンの真骨頂は、ある出来事をきっかけに態度が変わる瞬間。表情、声色を大きく切り替えて、クリスに「ゲットアウト!」と叫びます。この転換がまさに圧巻!間違いなく同じ役者なのに、なにもかもが別人のようでした。
セリフや効果音、メーク含むヴィジュアルの助けもあるものの、ゾワゾワがピークに達するシーンです。
同じく不気味な管理人の男・ウォルター(マーカス・ヘンダーソン)も、別のシーンで目つきが変わります。ネタバレになるため詳細は伏せますが彼もスゴイです。
一方の白人たちも白人たちで、言葉とは裏腹に人を対等に見ていない態度が透けて見える。一人一人から、鍛えられた役者根性が感じ取れます。
ただ、吹替のほうではこれらがイマイチ分かりづらいです。演じ分けが徹底されておらず、三人のいずれの演技もだいぶのっぺりしています。白人・黒人の様子の違いを日本人が声だけで表せというのが無茶振りなのは間違いないのですが、それにしたって残念な感じが拭えません。
セリフの翻訳にしてもそうで、ジョージナが「No, No, No…」と狂ったように繰り返すシーンがあるのですが、それを「いいえ、いいえ、いいえ」って……。
日本人として、「ダメダメダメ!」とか「違う違う違う!」とか連呼するなら、(あんまりないけど)まだありえます。けど「いいえいいえいいえ」なんて言いませんよね。「いいえ」という言葉遣いのニュアンスも含めて、シーンの意味の広がりが乏しくなってしまいます。
また、全く別のシーンですが「I do know Tiger!」を「タイガーを知ってるよ!」としているのもどうかと思います。助動詞として使われるdoは強調の意味を付け加えることもあって、このセリフは「あのタイガーとも知り合いなんですよ!」とでも訳すべきでしょう。タイガー・ウッズほどの人物なら、ゴルフをやっていようがいまいが、世代が被っている人なら誰でも知ってるだろうに……。なんだかすごく、翻訳者の理解が疑わしい。
合衆国での人気に反し、日本での上映が早々に打ち切られてしまったのは、案外こういうところに理由があるのかもしれません。ここは是非、字幕で観て元の役者の気迫を感じて欲しいところです。
【解説】凝固法は完全に誤訳
そろそろネタバレに入りたいのですが、その前に一つだけ小ネタを。字幕でも吹替でも、劇中で「凝固法」という言葉が出てきます。これも完全に誤訳です!
元は英語で「coagula procedure」と言っています。なるほど、これを英和辞書で直訳すると、「凝固法」になってしまいます。誤訳してもしょうがないかもしれませんが、そういうことではありません。もし脚本・監督のジョーダン・ピールがこの誤訳を知ったら、苦笑いしてしまうのではないでしょうか?
「coagula」の出どころは「solve et coagula, et habebis magisterium」というフレーズ。元々ラテン語だったものを、かの有名な錬金術師パラケルススが引っ張り出して使った言葉です。このフレーズの意味は、「分解し統合せよ。さすれば賢者の石も得られん」といったところ。
なので「凝固法」は、ざっくりと「統合法」か、あるいはいっそ「コアギュラ法」とでも訳してしまった方が正しいかと思われます。
実際劇中では、なーんにも凝固しないので、観た人の中には混乱した人もいるかもしれません。私もそうでした。これから観る人は頭の隅に入れておいて下さいね!
【ネタバレ】歪んだ差別意識・人種差別による衝撃の真実!
「親睦会」の夜、疑念でいっぱいになったクリスはローズと共に家を出ようとします。しかし土壇場でローズが本性を表し、クリスは再び催眠術をかけられたこともあって失敗。地下に監禁されてしまいます。
そしてそこで、彼は真実を知ります。実は恋人ローズの実家・アーミテージ家は白人による秘密結社でした。
アーミテージの者たちは、以前から数人の黒人を拉致・誘拐・監禁し、ある手術を受けさせていたのです。その手術とは、黒人の肉体に白人の脳味噌を移植・統合する(凝固法!)というものでした。
「親睦会」は実は、誰が移植手術を受けるかの権利を決めるオークション。明らかに「療法」ではなかった催眠術も、誘拐した黒人を手なずけるために使われるものであると同時に、手術を成功させるために必要な手段でもありました。
……こうして改めて文字にまとめてみると、「ひどいB級映画だ。アカデミー賞に名前が出てくるなんて考えられない!」という気がしてきます。
けれど観ているうちはさっぱり気になりません。繰り返されるホラー演出で、頭がマヒしてしまうのかもしれませんが、それだけ効果的に恐怖を散りばめていました。
ただそれにしては、観終わってからしばらく経っても、どこかリアリティが残るのです。これはきっと、現実にもクー・クラックス・クラン(KKK)のような、白人による秘密結社が存在しているからなのでしょう。
歴史上何百年もの間、白人は黒人に対し一方的にひどい仕打ちをしてきました。日本人の私たちにはそれを知る機会はあまりありませんが、軽く検索にかけるだけでいくらでも情報が出てきます。
たとえば、奴隷貿易。その昔、船でアフリカに訪れた白人が、沿岸部の黒人を酒や武器で買収して内陸の黒人たちを捕まえさせたり、捕まえた黒人をすし詰め状態で船に載せ、大西洋を渡されたり、航海中に黒人が病気になっても見殺しにしたり、生きて到着した者にも、奴隷として過酷な労働をさせたりと……。
奴隷制度自体はあのリンカーン大統領によって、150年も前に否定されます。それでもなお黒人の不平等は続き、長いあいだ権利は無視されてきました。その間にどれだけの黒人が理不尽に殺されたか、数えるすべもありません。
それらと比べると、「黒人を拉致して脳味噌を切り取ってしまう」なんてことも、そこまで変ではなくなってしまいます。こんなにひどいことを平気でやる白人が、どこかにいるかも……なんて、思わされるのです。
以上のことを踏まえると、「アカデミー賞・作品賞ノミネート」「脚本賞受賞」という成績にも、すんなり納得がいきます。事実は小説より奇なりとは言いますが、事実をうまく映画に昇華していることが実感できますね。
そしてこの真実を知ってから観直してみると、あれだけ違和感を感じていた数々のセリフがストンと納得できるようになっています。
三人の黒人(使用人ジョージナ、管理人ウォルター、ローガン)は、全員が凝固法を受けた後の元・白人。ウォルターの中身はローズの祖父のため、白人にはないエネルギッシュな身体を謳歌すべく運動に励んでいます。中盤、ローズに惚れているのか?と思わせる言動がありましたが、これも恋愛感情ではなくて、孫に対するおじいちゃんの気持ちととらえると自然です。
ジョージナの中身は祖母。自分自身の姿にうっとりしていたのも、自分の見た目が大きく変わったためでしょう。
そしてローガンも黒人らしい挨拶ができなかったり、アフリカ系としての経験が一切語れなかったりしています。冒頭で誘拐されていたのも、おそらく彼ですね。クリスの前に犠牲者となってしまったのでしょう。自分の身体を見せびらかしていたのは、そういうことだと思われます。
それ以外の白人たちはクリスのことを商品としてしか見ておらず、身体ばかり贔屓するさまや無礼な質問はその象徴です。褒めているのかな?と思ってしまうような言葉も、「意識を乗り移してこの肉体が欲しい!」という我欲の裏返しでしかなかったりします。誰も彼も身勝手で、黒人の都合なんて一人も考えていません。
直接は言いませんが、「黒人は身体機能が優れているだけ!頭脳や精神は白人の方が上!」という思いも見え隠れします。ジェシー・オーエンス(記録的な黒人ランナー)を引き合いに出しながら、ヒトラーの白人優越の主張を持ち出す父にせよ、「きみ(クリス)の骨格と遺伝子的特性を活かし、練習を積み重ねていれば野獣になれた」「柔術は力よりも頭。戦略的格闘技だ」なんて言い出す弟にせよ。
最終的に競り落とした画商だって同様です。口先では「私を(「親睦会」に参加していた、他の白人の)連中と一緒にしないでくれ。私には皮膚の色は問題じゃあない。私の欲しいものはもっと深い。きみ(クリス)のその目が欲しいのだ」なんて言います。けれど結局のところ、クリス自身の人権にはまったく触れてもいない。それに、視力だって白人より黒人の方が良いわけで……傲慢と矛盾が詰まっています。
このようなセリフの味の濃さもやはり、脚本の良さに帰結するのでしょう。もっとも、裏を返すとこの映画の魅力は脚本に集約されるということ。純粋なホラーを期待して観ようと思った人にとっては、ちょっと肩透かしを食らったような感想をもってしまうのかもしれませんね……。
【ネタバレ】小さな伏線も回収!後半で本性を表すローズに注目
まずはとにかく、後半で本性を表すローズ!前半では、作中で唯一黒人(クリス)のために動ける、天使のような存在として登場していました。終始笑顔でクリスを支えています。
でもこれも冷静に考えるとオカシイんですよね。クリスにとって都合の悪いことも結構あったのに、それでも笑顔。本当にクリスのことを考えているなら、怒った顔をした方が自然です。
白人に当てこすりを言われたときや、母親に催眠術をかけられたとき、家から逃げることを決意したときも彼女は笑顔でした。励まそうとしているのではなく、単純に面白くて笑顔を作っているんですね。
逆に、彼女が笑顔を崩す場面もありました。実家への道中、鹿をはねた後のことです。
州警察がクリスに免許証の提示を求めるのですが、これをローズがかたくなに拒否します。罰金を払うわけでもないのに、やたら感情的なんです。これは誘拐犯として、クリスの足跡をできるだけ残したくなかったからなのでしょう。彼女らにとっての利益を考えると、それが自然です。
ただ最初に観ている間はこのおかしさに気づけませんし、恐怖でマヒさせられているので、「まあ、そういう性格なのかな。明るくて素敵だな」くらいに思わされます。
そんな彼女もやはりアーミテージ家の一員で、騙しの天才としてこれまで何人もの黒人を籠絡してきたことが判明します。
髪型を変え、表情からは笑顔も消えます。クリスの異変を感じ取った友人・ロッドとの電話中も、言葉では心配したり誘惑したりするわりに、仏頂面でした(こっちはアフレコすればどうとでもなりますから、役者の演技力のほどは判断できませんが)。
他にも、わずかなセリフがのちにいくつも回収されていきます。
冒頭の拉致はローズの兄・ジェレミーの仕業なのが判ったり、初日に彼が言及した「ヘッドロック」をクリスの脱出時にキメてみたり……探せばもっとあるかもしれませんね。
ホラー演出としても、前半には一切なかったバイオレンスをクライマックス惜しげもなく使ってくるおかげで。ダレずに時間にしたら短い暴力シーンがよく映えていす。これは伏線というわけではありませんが、計算を感じさせますね。
【考察】鹿や色の使い方などメタファーも豊富。誰かと話したくなる
なにかの隠喩を思わせる、小道具の配置もこの映画の良さです。まずは「鹿」の存在ですが、この映画では二度、鹿が登場します。
一度目は実家への道中。クリスとローズが車ではねてしまいます。こちらは、ツノが生えていませんので、メスか子どもであることがわかります(及ばずながら筆者は動物に詳しくないので、どっちなのかは……)。メスだとすると、ひき逃げされたクリスの母親。子どもだとすれば、幼いころのクリスあたりが最初に連想されます。メスであれ子どもであれ、人間に抵抗する武器をもたないという点では共通しています。
そして鹿をはねたことを聞いたローズの父・ディーンは、こんなことを言います。「よくぞはね殺した。鹿にはうんざりだ。鹿は嫌いだ」と。日本の関西圏と同じく、合衆国でも鹿による農業被害は結構あるそうですが……それだけとは思えません。
二度目はクリスが地下に監禁された部屋の中。こちらははく製のオスで立派な角も生えています。監禁直後は不自然に白目をむいているのですが、クリスが拘束から逃れたときには力強い黒目に変わっていました。クリスの状況と連動しています。
このはく製の鹿の角を武器にしてクリスは父ディーンに攻撃します。こんなの絶対重いし、取り回しが悪い!少し前のシーンでは兄・ジェレミーに対し、手ごろな鉄球で攻撃していることもあって、合理的な行動ではありません。何か意味が隠れているのは間違いないですね。
ちょっとした豆知識ですが、鹿を意味する英単語「deer」は語源をたどると「狩られるもの」という意味なのだそう。それを裏付けるように、終盤、家から脱出したクリスに向かってローズが猟銃を取り出します。
スポーツカーまで置いてあるそれなりに大きな家で、ピストルくらいいくつも買えるでしょうし、その方がパッと取り出せます。でもあえて「獣」を狩るための猟銃をを持ち出すんです。そういえば夕食中に、ジェレミーがクリスに対して「野獣」呼ばわりしたこともありましたね。
これらを総合すると、「アーミテージ家にとって、黒人は鹿と同じく狩られるものだ」という思想が見えてくるのです。
他には、色の使い方もどこか意味深です。冒頭でジェレミーが誘拐をしているときの車は白。ローズとクリスが実家に向かうときの車は赤。「親睦会」に訪れた白人たちの車は全てべて黒一色です。
「親睦会」中の服装にも注目しましょう。白人たちは正装で、黒を基調としたものを着ていて、小物などに赤を差している者も多い。その中でクリスだけが、青がベースのデニム調の服を着ています。
白と黒はそのまま、肌の色を指しているのでしょう。では、赤と青は?
これは合衆国の二大政党である「共和党」と「民主党」を表していると思われます。共和党が赤で民主党が青であり、共和党支持者は圧倒的に白人が多く、民主党支持者は黒人や移民など、さまざまな人が属します。オバマ大統領が民主党所属、トランプ大統領が共和党所属というと、わかりやすいでしょうか。
政党の具体的な違いについてはここでは省略しますが、なんにせよカラーリングにも社会的な意味合いが込められていることがわかります。
ただ、そうすると気になるのは、序盤に父・ディーンが「もしオバマに三期目の立候補が許されていたら、彼に投票していたよ。最高の大統領だった」と言っていたことでしょうか。やや矛盾を感じます。まあ顔つきはいらだたしげだったので、ミスリードなのでしょう。
それと、中身が白人であるはずのローガンは、赤いものを身に着けていないんですよね。逆にストローハットのリボンが青い。もちろん肉体は黒人なので、他の白人たちとは別なのですが。どういう意味でしょうか?謎です。
それ以外にもネタは尽きません。黒人のクリスがオークションにかけられるのは、黒人が奴隷商品として売買された歴史をなぞっているのか?
アーミテージ家の存在そのものが、クー・クラックス・クランの発展形として位置づけられているのか?などなど……。観る人によってはいくらでも出てくるでしょう。
全部でいくつあるのかも不明ですが、映画「ゲット・アウト」は暗号探しのようなことも楽しめる作品なのです。
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