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『フィールド・オブ・ドリームス』ネタバレ感想・解説・考察!お告げの意味やトウモロコシ畑の向こうについて考察

映画「フィールド・オブ・ドリームス」のあらすじ・内容

中年男の夢と現実が入り混じる映画『フィールド・オブ・ドリームス』。

突拍子もないストーリーに良い塩梅で現実と野球を絡め、引き込まれるような魅力的な映画でした。最後のワンシーンには泣けるものも…。

今回はそんな『フィールド・オブ・ドリームス』についての詳しい感想や解説、考察をご紹介していきます。感想と考察ではネタバレを含みますので、映画ご視聴前の方やネタバレを避けたい方はご注意ください!

映画「フィールド・オブ・ドリームス」を観て学んだ事・感じた事

・夢を叶えて悔いのない一生を
・ちょっとしたきっかけで人生は変わる
・野球ファンからそうでない方にもおすすめの映画

映画「フィールド・オブ・ドリームス」の作品情報

公開日1990年03月03日
監督フィル・アルデン・ロビンソン
脚本フィル・アルデン・ロビンソン
出演者ケヴィン・コスナー(レイ・キンセラ)
エイミー・マディガン(アニー・キンセラ)
ギャビー・ホフマン(カリン・キンセラ)
レイ・リオッタ(シューレス・ジョー・ジャクソン)
ジェームズ・アール・ジョーンズ(テレンス・マン)
フランク・ホエーリー(アーチー・グラハム)

映画「フィールド・オブ・ドリームス」のあらすじ・内容

映画「フィールド・オブ・ドリームス」のあらすじ・内容

「それをつくれば彼が来る」

トウモロコシ畑でそんな謎の声を聞いた平凡な農夫であるレイ・キンセラ。

妻や子供には聞こえず自分にだけ聞こえる声…気のせいだろうと思いながらも何度も聞こえるその声の意味について考えるうちに、レイは『それ』が野球場であること、そして『彼』がすでに亡くなっているプロ野球選手のことであると思い至りました。

父親のように冒険することなく人生が終わることをずっと恐れていたレイは、冒険できるのも今が最後だ…と、意を決して所有しているトウモロコシ畑を潰して自分の野球場を1から作り始めます。

野球場をつくって『彼』を待ち続けていると…?!これは平凡な男が謎の声に導かれて夢を貫く物語です。

映画「フィールド・オブ・ドリームス」のネタバレ感想

映画「フィールド・オブ・ドリームス」のネタバレ感想

平凡な男に聞こえる謎のお告げというテーマのもと始まる、中年男の夢と現実が入り混じる世界観とストーリーで、幽霊とは思えないほど生き生きとしている個性豊かなキャラクターに引き込まれるような映画でした。

ストーリーでは野球がメインに絡んでくるので野球ファンの方に特におすすめな映画ですが、野球に詳しくないという方でも十分楽しめるストーリーになっています!

平凡な男の人生がお告げで変わる

平凡な男の人生がお告げで変わる

両親を早くに亡くしているものの結婚して子供がいて、マイホームと仕事があって、ごくごく普通の人生を送っている男が突然聞こえてくるお告げに導かれて夢に向かって突き進むというテーマのお話になっているので、人によって感じ方が大きく変わってくるような映画でした。

レイが父と同じようにはなりたくない、年齢的に今しか冒険できないんだと思っている心情自体は理解できますし、映画『最高の人生の見つけ方』のような男の夢という感じがして良いとは思っています。

ただ、女性としてはやはり妻と幼い子供がいる状態で仕事を投げうって、夢だけを追い続けるのはどうなのかなと思ってしまう部分がありました。

レイは中年とは言えまだまだ働き盛りの年齢ですし、娘のカリンはまだまだ幼くこれからお金がかかる年頃ですから、わざわざ畑を潰して収益を減らし、野球場をつくるために貯金を失うという行動には、少し行き過ぎたものがあるのではないでしょうか。最終的に畑と家まで失うかもしれないという状況まで追い込まれていたわけですし。

いつ死んでしまうか分からないから、悔いのない人生のためにと思い立った時に行動するのは素晴らしいと思いますし、その選択ができるのはスゴイことだとは思うのですが、上手くいっていたから良い物のもし上手くいっていなければひどい結果になっていましたよね…。

 

仕事である畑と住む家を失い、貯金を失い、突然失業した中年の男、これから進学する幼い娘を抱え、親族からも変人扱いされ、これからの人生に夢や希望があるかと言われると難しいものがあるのではないでしょうか。

レイの夢を優先したばかりにそんな状態になってしまうかもしれない、その時の妻や子供のことを思うと、どうしてもその選択をしていいのだろうかと思ってしまう部分があります。

映画の演出としてはこちらの方がテンポが良くて観やすかったと思いますが、現実的に考えると夢を追うにしてもこんなに全てを投げうってやるのではなく、もう少し普段の生活と平行して行っていくぐらいでも良かったのではないかなと思ってしまいました。

中年男たちの夢と現実が入り混じる世界観

中年男たちの夢と現実が入り混じる世界観

今作では不思議なお告げに導かれてすでに亡くなっているはずの人々に出会い、現実問題に悩まされながら男達が一度は諦めた夢をもう1度叶えようとする、そんな中年男たちの夢と現実が入り混じるような世界観になっています。

ストーリーとしては若かりし頃に野球に夢を抱いていたものの、生前は叶えることができないまま亡くなってしまった亡霊たちをお告げに従って野球に誘い仲間にして行き、皆で野球をしよう!というような内容になっています。

野球をしながら70年近く前の生前のことで言い争っていたり、レイたちが選手の応援をしていたり、全員が楽しそうに野球をしている姿には微笑ましいものがありましたね。

 

亡霊と言っても脅かしてきたり恐怖を与えるような演出は一切なく、あくまでもストーリーがメインでそこに登場するキャラがたまたま亡霊というだけのことなので、ホラー映画が苦手な方でも安心!

亡霊たちと野球場をつくる、野球をするという夢のある世界観になっていますが、そこには現実的な問題として金銭問題が絡んできます。

野球場をつくるために畑を潰して収入が減り、野球場をつくるために貯金はなくなり、普通の人には見えない野球選手たちでどうやって生計を立てていくつもりなのか、問題は雪崩のようにレイに迫ってきていました。

それをどうやって解決していくつもりなのか、レイと一緒になってハラハラドキドキ観られるような映画だったと思います。

 

ただ、今作はどちらかと言えばファンタジー要素の方が強いので最終的には現実問題を吹き飛ばして夢を叶えてしまいますが、個人的にはもう少しそこに現実要素があればよかったなと感じました。

今まで亡霊を観ることが出来なかった義兄が突然幽霊が見えるようになったことで丸く収まるだけではなく、何か見えない人にも亡霊が見えるようになる手段を提示することで義兄を説得、観客にも亡霊が見えるようになるから収益化もできるという展開の方が良かったのではないでしょうか。

テレンス・マンが言う「皆 やってくる。何かに引かれてアイオワにやってくる」ということまではファンタジー要素として悪くないと思うのですが、来たところで見えなければ意味がないわけですから、どうやって人々に野球をしている亡霊を見せるのかまで説明してほしかったです。

それとも、義兄が幽霊を見られるようになったタイミングですべての人々が野球場にいる亡霊を見られるようになっているのでしょうか。だとしたら、なぜ見えるようになっているのかが知りたかったですね。

野球ファンからそうでない方にまで

野球ファンからそうでない方にまで

ストーリーの中心に野球がずっとあり、亡くなってしまった野球選手と出会えるだけでなく自分のつくった野球場でプレイしてくれるという内容になっているので、野球ファンの方やジャンルを問わずファン活動をしている人にとってはかなり共感できる夢のある映画だと思います。

もし自分がつくった場所に憧れの人が現れたら…。
すでに亡くなっているはずの憧れの人に出会えたら…。
生前親しくできなかった人と交流が持てたら…。
間近でその人のことが見られたら…。

そう思うとかなり夢がありますよね。ただ、だからと言って野球ファンじゃないと内容が分からない、共感できないというわけでもないので、野球ファンでなくとも十分楽しむことができる映画です。

野球選手の話や試合の話など、野球の話がストーリーの中で出てくるので、野球についての知識があった方が作品への理解を深めることができるとは思うのですが、あくまでもメインは中年男性たちが夢を叶えようとする部分にあり、野球の知識がなくても問題はなかったですね。

なので、野球関係の映画か…自分には理解できないかもしれないと考えている方にもおすすめな映画です!

カッコいいグラハムに泣ける!

カッコいいグラハムに泣ける!

今作で一番好きだったのがグラハム医師。普通だったらレイと父親の再会シーンは、親子でのキャッチボールシーンに感動するのかもしれませんが、個人的にはグラハム医師の最後のシーンの方がカッコよく、清々しいほどの男らしさに泣けるものがありましたね。

最初レイがグラハムの元にやってきたときには野球場に行くことを断っていたのですが、その後若かりし頃の姿で現れ、野球場までやってきました。

早速チームに混ざってみんなと楽しそうに野球をしていた時、レイの娘・カリンが事故で観客席から転落して救急車を呼ぼうと全員が慌てている最中に、グラハムは静かにカリンの元に駆け寄り、医者として救命措置を施しました。

 

野球場を出た瞬間に野球少年から年配の姿になった瞬間にもゾクッとしましたが、その後野球場に戻れなくなってしまったグラハムがカッコよくその場を去っていく姿にもゾクッとし、彼の心情や行動を思うと泣けるものがありましたね。

グラハムはきっと野球場の外に出てしまうと、もう野球少年には戻れないだろうということを分かっていたのでしょう。分かっていながら、医者として命の危険が迫っているカリンの元に駆け寄るその姿には、野球少年としての夢を叶えながら、医者としての人生も全うしたのだと思うことができました。

長年の夢を諦めて医者になったのかもしれませんが、医者としての人生にも後悔していないという感じがよく伝わってくるワンシーンで、今作で一番カッコいいシーン・男性だったと思います。

映画「フィールド・オブ・ドリームス」の解説・考察

映画「フィールド・オブ・ドリームス」の考察

今作では曖昧なまま終わってしまった、レイが聞いたお告げの声の意味について、トウモロコシ畑の向こうには何があったのかを考察していきます。

あくまでも個人的な考察なのでこれが正解というわけではありませんが、参考程度に見て頂けると幸いです!

謎のお告げの意味は?

謎のお告げの意味は?

謎のお告げは3つありました。

「それをつくれば彼はやってくる」

一番最初に聞こえたお告げです。レイは畑に野球場をつくればシューレス・ジョーが来ると考え、野球場をつくることを決意しました。そしてその後、実際にシューレス・ジョーが現れます。

このお告げのことをシューレス・ジョーも映画終盤で呟いていました。

「彼の苦痛を癒せ」

野球場をつくったあとに聞こえたお告げです。この彼をテレンス・マンだと考えたレイはテレンス・マンを探し出し、彼を連れて野球観戦へと向かいました。

「やり遂げるのだ」

テレンス・マンとの野球観戦中に聞こえたお告げです。この声と共に野球の電光掲示板に文字が映し出され、アーチー・グラハムを探しに向かいます。

 

このお告げの声と文字はテレンス・マンも聞いており、ここからテレンス・マンもレイと共に行動するようになりました。このお告げについて、映画終盤でレイがシューレス・ジョーに対して「君の声だったのか」と言い、シューレス・ジョーが「いや、君の声だ」と返すシーンがありました。

お互いがお互いの声だと言っていることを考えると、このお告げの声はレイの声であり、シューレス・ジョーの声でもあり、今作で登場した亡霊全員の声だったのではないでしょうか。

シューレス・ジョーをはじめ亡霊たちは野球をしたいと願い、テレンス・マンは情熱のない日々に飽き、レイは父親との確執に苦しんでいたので、この声はそんな願い・苦しみを取り除きたいという全員の想いがこもったお告げだったと個人的には思います。

実際に野球場をつくったことで亡霊たちは生前から願い続けた野球をして、テレンス・マンはレイと共に夢に情熱を燃やす日々を楽しみ、レイと父親は再会することでやっと分かりあうことができました。

お告げの彼とは登場人物全員のこと、癒されたたいと願っていたのも癒されたのも全員、やり遂げろと背中を押したのも全員だったのではないでしょうか。全員が願った野球場により、全員が全員、癒されたのだと思います。

トウモロコシ畑の向こうには何が?

トウモロコシ畑の向こうには何が?

多くの亡霊が現れたり消えたりしているトウモロコシ畑の向こうには何があったのか…そのことについて映画内では明言されていませんが、亡霊たちが行き来していたことを考えると死後の世界だったのだと思われます。

トウモロコシ畑の向こうが死後の世界だったと仮定して、テレンス・マンがシューレス・ジョーにトウモロコシ畑の向こうに一緒に行かないかと誘われている理由を考えると、テレンス・マンは寿命だったのではないでしょうか。

野球選手たちが見えていない義兄に「こいつはエルビスか?」と言われ握手していることを考慮すると、あの時点でテレンス・マンが死亡していたとは考えられないので、彼はあの後に死亡する運命にあったのだと思います。

シューレス・ジョーがわざわざ一緒に行くか?と誘っていたのは、死ぬ運命は変えられないからこのまま現実世界で死ぬのをただ待つのか、少し死ぬのが早まるかもしれないが今自分たちと一緒に現世から去るかと聞いていたのではないでしょうか。

レイが誘われなかったのはまだレイが死ぬ運命になかったからで、テレンス・マンはそのことを察したからこそ、レイをなだめて自分1人で笑ってトウモロコシ畑の向こうに行ったのだと考えられます。

 

彼はトウモロコシ畑の向こうにある死後の世界に行ってしまいました。

しかし、彼はきっと野球選手たちと共にトウモロコシ畑の向こうからまた野球場に現れ、選手たちのことを本にするのではないでしょうか。作家として新しく見つけた楽しい日々を後世に残すために。

映画「フィールド・オブ・ドリームス」は野球好きな方からそうでない方にまで

映画「フィールド・オブ・ドリームス」は野球好きな方からそうでない方にまで

映画冒頭で野球の話が始まった時には、野球をよく知らない自分に理解できるだろうかと少し不安だったのですが、観ていく内にお告げで人生を変えていくというストーリー、個性豊かなキャラクター達、中年男の夢と現実が入り混じる世界観に引き込まれていき、野球を知らなくてもしっかりと楽しむことが出来ました。

もちろん、野球の知識がある方がより楽しめる映画なのかもしれませんが、野球を知らない方でも楽しめるような映画になっているので、興味のある方はぜひ観てみてください!

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※2019年6月現在の情報です。

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